いしいのりえのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説『帝都物語』がベストセラーになった作家、荒俣宏。
その後は数多くのTV出演をしていて、僕は子どもの頃から「独特の風貌をして、不思議な話をしてくれるおじさん」と、親しみを持って見ていました。
そしてその知識は、怪奇などの領域にとどまらず、生物に関する書籍の出版にも関わっていたりして、現代社会では珍しい「博物学者」であると、認識しています。
その荒俣宏が「知的生産」に関する本を出版したということで、興味を持って読んでみました。
題名になっている「0点主義」という言葉を僕なりに解釈すると、次のようになるかと思います。
・学校で教わる”答えのある問題”に正解するという意味での勉強は、楽しくないし身につかない(0点でも良い)
・自分が興味を持っている対象に対しつきつめて勉強すること、そしてそれによって結果的に、豊かな人生を送ることができる(場合もある)
正直な感想としては、この本に書かれていることをストレートに実践して人生を生きていくというのは、現在社会ではまだ、難しいのかな、ということ。
しかし著者自らが”実例”になっているだけに、有意義な人生を送るための、一つの道筋ではあるかと考えます。
特に、後半部分で述べられている「皆が同じ目標を向かって努力しているのはヘンだ」という言葉には、はっと感じるものがありました。
そして、「自分の好きなことをして人生を送りたいなあ」と漠然と考えている自分には、後ろ盾をもらえたようにも感じました。
全体的に「物事はおおらかに楽観的に考えよう」といったメッセージが感じられるので、ある意味、肩の力を抜いてもらえた、一冊でした。