山本昌子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあとがきより
どんな支援ができるかではなく、
どんな関係を築けるか。
すべてはそれ次第だ。
…省略
子どもたちを支えるひとには、
想いが届かないと絶望をかんじることがあっても、
どうか諦めないでほしいと伝えたい。
親に恵まれた人も、
それが当たり前ではないことを感じ、
少しでも感謝の気持ちを抱いてもらえたら嬉しい。
そして何よりも、誰もが自分自身を愛し、
そして自分にとっての大切な人と
丁寧に向き合い生きていってほしい。
私も、私の大切な人たちを何よりも大事に、
これからも生きていきたいと思っている。
★感想
年齢関係なく
ただ、聴く、話す、一緒にいる。
とてもシンプルなのに
難しいのはなぜ?
考え込むと過去、未来に
向きがちだけれど
思考の選択も自分次第。
目も耳も口も頭も
心があたたかくなるほうへ
結果が伴わず失敗、意味なくても
本気で思い続ける。
著者がいうように
私も自分の頭と口、目、手足を
大事に使って生きていきたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ子どもを支援する職業に就いてるからこそ、気になった一冊だ。
本書は、対談形式の本であり、想像よりもはるかに壮絶な内容に気が重くなる場面があった。
子供がする経験とは思えない、そんな実話に言葉が出なかった。
一人一人の考えが違うからこそ、正解が無いからこそ、難しい部分がたくさんあるんだと感じた。
でも、難しいと捉えるのではなく、どう考えどう向き合うのか。
大人たちが子どもたちにできることをしっかりと考えて向き合わなければならい。
この一冊は大切に、これからの支援でも大事にしていきたい。
「親だけが、悪いだけじゃない」
このタイトルの意味は、
子供がみんな口を揃えて言うのは、
「親を救って欲しかった。」
と言うことだ。
そうすれば自分の環境が変わっていた可能性があるのではないか?
そんな思いから来ているのではないのかと感じた。
でも、その親もまたそう言う親から生まれてるわけで…。
その連鎖を止めるのが児童福祉に関わる大人の役目でもあるなと感じた。
捉え方、考え方はいろんな考えがあるので、あくまでも私が感じた感想です。 -
Posted by ブクログ
山本昌子さんのお話を聞く機会があつた。虐待も含めて、かなりハードな子ども時代、児童養護施設などで育ったにも関わらず、明るくまっすぐで、相手に寄り添うように話を聞き、非常にわかりやすくお話をされる方だつた。
そんな立場から、同じように、かなり大変な子ども時代を送ってきた当事者である子どもたちへのインタビュー。虐待の話は、読み進めるのも大変なところもあった。それでも、彼らは受け止めて、自分で考えて選択して、生きていくしかなかつた。
世間からは過酷と言われる環境から、良き他人と出会うことで、前向きに生きようとできた、ある意味、一握りのサバイバーの子どもたちかもしれない。20歳前後で、ハードな日々を乗り越えて、かなりのレベルまで思考できるようになってる賢さを持つ若者たちもいる。彼らが、その立場から発信することの大切さを思う。そして周りは何ができるのか、何を変えられるのか、考えないといけないのではないかと、改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
本人も社会的養護経験者である著者(ら?)が親など身近なおとなからの虐待経験者5人にインタビューしたもの。一人ひとりについておそらくかなり逐語的に紙幅も割いてそのままの発言を載せているのではないかと思う。一人ひとり違うようで、親たちおとなの態度はパターン化できる程度に似ているような気もする……が、いずれも壮絶。
「親が悪い、だけじゃない」とはどういう意味なんだろう。掲載されている何人もが「親は好き」「親は悪くない」といった発言をしている。虐待ってそういうふうに認識が希薄なものでもあるだろうし、子として親を悪く思いたくないって思いがはたらくということだろうか。また一方で、周囲のたとえば児相の対応とか里親の扱いとかも、心ないと思ってしまうものが少なくない。そういう意味も含んでいるのだろうか。
5人のうち女子が4人、男子は1人だけ。女子がよくも悪くも周囲の人が寄ってくる感じがあったり、本書のインタビューでもわりと語っているのに対して、男子のほうが言葉少なというか、わざと冷めた態度で本音を出さず一人で耐えてるような感じがした(男子だからじゃなくてその子だからなのかもしれないけど)。ちゃんと苦しい思いとか表出するのってやっぱり男子のほうがうまくないのではないかと思ってしまう。それが本書の4:1という人数バランスにも表れている気がする。 -
Posted by ブクログ
自身も当事者である著者による、虐待経験者に対するインタビュー集。
この本に登場するサバイバーたちは、かなりヘビーな経験をしているのだが、共通していて少し意外だったのは、みな幼少期からけっこう多くの習い事をさせられていたこと。
そしてその「出来の悪さ」を理由に体罰などを受けていた人が多い。虐待というと無関心・放置のイメージも強かったのだが、むしろ過干渉で子どものことを支配したい親による虐待というのが少なくないのだろう。
子ども自身は習いたくもない習い事に無理やり通わせて、出来が悪いからと手をあげる……まったく普通の思考ではないが、それを子どもたちは「教育熱心なんだ」とか「しつけが厳しいだけ」と思い込まされる。こういう虐待は、ほんとに見えづらいだろうなと思う。
また、この本でいろいろなサバイバーから出てきたセリフで「寄り添ってほしい」というのがあり、印象に残った。人によって、具体的な「寄り添う」行動は異なる。反抗し続けていても、ずっと近くで受け止めてほしいという人もいれば、つかず離れずの距離で、でも忘れないで関わってほしいという人もいる。
正解はきっと、人と人との関わりの数だけある。でも、助けてあげられる、助けてあげられない、とかではなく、ただ「寄り添う」というのは、キーワードとして覚えておきたいと思った。