長友一馬のレビュー一覧

  • 青春失格男と、ビタースイートキャット。

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    たまたま手に取ってみた本がSMの主従に関する青春物語でした。

    ラノベに言うことでもないんだろうけど、キャラクター造形がアニメっぽい感じなのが鼻に突くというか、終始違和感を覚えるのだけれど、でも、言いたいことは面白かった。

    どうにも友だちと一緒にいても楽しくない、好意を寄せてくれる女子のことが好きになれない、”青春”って言われてるけど、青春を楽しめないし、周囲に向けられる善意を素直に受け取れなくて自己嫌悪に苛まれる。

    自分だけは違うって思うけど、彼らのそんな善意を跳ね除けるだけの力も、勇気も持てない。

    みたいな、鬱屈した青春のストーリー。御主人様を名乗るヒロインが、強気なのは態度だけで、

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    2024年03月30日
  • 生徒会長との待ち合わせは、いつもホテル。

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    ネタバレ

    扇情的な表紙と標題からどんな背徳的な物語なのだろうと思いましたが、想像したような背徳感は感じられず、むしろ純粋な愛を感じる青春物語でした。とはいえ、主人公・颯大、メインヒロインのまつり、そして彼女の親友で颯大が思いを寄せる同級生のゆきの三人がいずれも心に何らかの欠損を抱えており、そのことに起因する歪な三人の関係性を中心とした人間模様が本作の肝であると感じます。そして、その関係が彼らだけで閉じた世界を形成しているというのがたまらなく面白い。そんな三人がこれからどう変わっていくのか。続きを楽しみにしています。

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    2023年10月08日
  • 青春失格男と、ビタースイートキャット。

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    ネタバレ

    天才で他人から理解されない少女・西條理々と、恋も友情も理解できない少年・野田進。"普通"になれない二人が、お互いだけの閉鎖された「楽園」を求め、倒錯した思いを抱えながら自分たち以外の全てを否定しようと足掻く物語。彼らの心の奥底にある感情や思考は恐らく同じく思春期を過ごす方にしか共感できないと思いますが、とうにその年代を過ぎた自分にも彼らの悲鳴のような思いは伝わってきます。野田に思いを寄せる宮村花恋との存在も相まって、ドロドロと感情が入り交じる展開は痛々しくも、これも青春の一つの形であると感じました。怪作。

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    2023年03月24日