掛谷英紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
マックス・ヴェーバーは、何かを認識する場合には、善悪や美醜といった価値判断と、何が事実かという事実判断を峻別し、社会科学では事実判断をもって仕事とするべきとする原則を提起した価値自由を述べている。並行して読む幾つかの本でこの価値自由論が登場したので、改めて考える。そして、本書の手引きとなるのも、この「価値自由」についてだ。
その延長で日本学術会議のあり方を批判し、上野千鶴子がデータを自らの主張に都合よく用いる点を学者あるまじきとし、アランソーカルによるサイエンスウォーズ(文系のわざと難解な用語を用いた論文を挑発した論争)を取り上げる。痛快な正論であり、まさに学者あるまじき、と私も思う。
ド -
Posted by ブクログ
ネタバレテレビCMは、資本集約型の企業に適している。労働集約型は、相性がよくない。
自然エネルギーはエネルギー密度が低い。太陽光や風力は水力の5倍の土地が必要。太陽光パネルは10年以上たつと発電力が1/10に落ちる。
研究不正はばれないと思っている人が多い。研究を数だけで評価する風潮が浸透した。
政治色が強い会社はよくない。
TOEIC800点以上ならはじかれない。学歴や資格は嘘を付けない。
看護師、介護福祉士、保育士の仕事は代替しにくい。
外科医は不足し、眼科皮膚科は増える。女医が増えたから。
リベラルアーツには、騙されないための知識という含意がある。
自分に話しかけてくる人の9割は嘘である。自分 -
Posted by ブクログ
サッと読めるイメージを持っていたので、じっくり計算しながら読むのに向いている点で、少し評価を下げた。
確かに先見力の授業であり、章末の質問コーナーでは素朴な質問に答える中で、この能力の身につけ方などを教えてくれたが、
正直、この本を読まなくてもそうだよなって感じの教えが書かれていたように思う。
当たり前のことができていない私達に、改めて警告してくれているわけであるが、期待をしすぎていたため少しぱっとしなかった。
しかし、本に出てくる研究の内容はとてもユニークなものだった。
まとめると、当たり前の事・みんながわかっているけど実施していない、気にかけていない事の、大切さを教えてくれる本なのかも -
購入済み
先見力はこれでは身につかない
論調が主観的と感じる部分が多い。
Q&Aコーナーがあるが、具体性に欠いており役に立つ回答でもなくこの本で先見力はつかないと思う