百瀬孝のレビュー一覧
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戦前、一大勢力を誇ったといわれる「内務省」。いまでも内務省から派生した省庁では「旧内務省」であったことを誇りに思う人がいるらしい。そんな内務省が実際にどういう省だったのか、また、内務省復活はあるのか、について書かれた本。
ちょっと細かすぎて情報が整理されていないきらいはあるが、内務省がどういう省だったのかちゃんと書かれた本は珍しいのではないかと思う。地方自治、警察、社会行政に分けて業務を記載しているところは分かりやすい。そもそも内務省自体、恐れられていたほどの権力はなかったし、自治と警察が一緒にならない限りは復活はない、と断言しているところも(真偽はわからないが)すがすがしい。
選挙干渉の話や -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
明治六年初代内務卿大久保利通の下に創設されて以来、敗戦後の昭和二十二年アメリカ占領軍によって解体されるまで「国の国たるゆえんのもと」として霞ケ関に君臨した名門官庁・内務省。
現在の総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁をあわせた巨大官庁でいながら、そこではきわめて簡素な行政機構と効率的な地方行政が実現していた。
「地方自治の擁護者」か「暗黒政治の総元締め」か。
その実力ゆえに今日も評価の揺れる怪物官庁の実態を、冷静な分析によって明らかにする。
[ 目次 ]
序章 内務省の亡霊
第1章 内務省解体
第2章 大久保利通以来の名門
第3章 府県知事というもの
第4章 警察
第5章 社