内務省 名門官庁はなぜ解体されたか

内務省 名門官庁はなぜ解体されたか

640円 (税込)

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明治六年(1873)初代内務卿大久保利通のもとに創設されて以来、敗戦後の昭和二十二年(1947)十二月アメリカ占領軍によって解体されるまで、大蔵省と並び立って霞ケ関に君臨した名門官庁・内務省の実像。当時「政策は大蔵省、政府は内務省」といわれて絶大な権力を誇った内務省は、現在の総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁をあわせた巨大な権限をもちながら、きわめて簡素な行政機構と効率的な地方行政を実現していた。「国の国たるゆえんのもと」として明治国家に不可欠の行政機構だった内務省が、なぜ占領によって解体されたのか。その実力ゆえに今日も評価の揺れる「怪物官庁」の実態を、行政機構研究の第一人者が冷静な分析によって明らかにする。序章・内務省の亡霊、第一章・内務省解体、第二章・大久保利通以来の名門、第三章・府県知事というもの、第四章・警察、第五章・社会行政など、終章・ふたたび、内務省とは何だったか。

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内務省 名門官庁はなぜ解体されたか のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年05月19日

    戦前、強大な権限を有し「官庁の中の官庁」と呼ばれた内務省の通史です。


    お手ごろなサイズと内容で今は無き巨大官庁の歩みを知るには好適かと。

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    Posted by ブクログ 2010年02月07日

     本書は冒頭に、戦後、巨大省庁内務省がGHQ-SCAPによって、解体された過程の概略を説明している。その論の中で、アメリカ陸軍省が、戦前に作成した『民政ハンドブック』『民政ガイド』が、GHQスタッフの中に、内務省像をゆがめて伝え、不信感を植え付けたという。
     後半は、70年以上にわたる内務省行政の特...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年04月03日

    官僚の方々のビヘイビアには常に関心がある。この本は、本のストラクチャーとしては、甘いところがあり、読後感がしっくりしない。が、知識の補充にはなった。

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    Posted by ブクログ 2016年06月18日

    戦前、一大勢力を誇ったといわれる「内務省」。いまでも内務省から派生した省庁では「旧内務省」であったことを誇りに思う人がいるらしい。そんな内務省が実際にどういう省だったのか、また、内務省復活はあるのか、について書かれた本。
    ちょっと細かすぎて情報が整理されていないきらいはあるが、内務省がどういう省だっ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月20日

    [ 内容 ]
    明治六年初代内務卿大久保利通の下に創設されて以来、敗戦後の昭和二十二年アメリカ占領軍によって解体されるまで「国の国たるゆえんのもと」として霞ケ関に君臨した名門官庁・内務省。
    現在の総務省、国土交通省、厚生労働省、警察庁をあわせた巨大官庁でいながら、そこではきわめて簡素な行政機構と効率的...続きを読む

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