竹村和子のレビュー一覧

  • フェミニズム

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    後半部分が特に素晴らしかった。フェミニズムって言うのはどうなんだみたいな意見をよく聞くが138ページの「フェミニズムは、「女」に位置づけられている者が、女に対してなされる暴力を言挙げしつつ、それによって「女」という名前をジェンダーにおいても、セクシュアリティにおいても、セックスにおいても返上しようとしてきた軌跡である。」本当に。今はジェンダー論に回収されがちだが、まだフェミニズムということばには力があるはず。


    愛の喪失の感覚に向き合うこと。喪失をただ反復して公的な主体を構築してきた所謂男性的社会といった書きぶりは本当に見事で、喪失がブルドゥーのいうハビトゥスを変形させうるというところは首が

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    2024年09月12日
  • 愛について アイデンティティと欲望の政治学

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    ネタバレ

    第1章はふつうに為になる。
    第2章「愛について」がいちばんおもしろかった。精神分析の〔ヘテロ〕セクシズムを精緻に批判して取り除いていったうえで愛の不可能性の議論に到達するロジックと文章の美しさ。
    第3章「あなたを忘れない」は、自分が「女」ではないため母-娘関係の議論に自分事として深く感情移入しながら読むことはできなかったが、そうして辿り着いた「「不在」の子供への呼びかけ/母に対する娘の呼びかけ」をまさに実践するかたちでの終盤の誌的でありながら論理的な総まとめの文章の連なりには圧倒された。
    たほうアイデンティティが主題となる後半の3, 4章は抽象的で難解過ぎて今の自分にはしっかり付いていくことが

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    2023年10月20日
  • フェミニズム

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    フェミニズムの入門書として私には難しかったです。
    身体性(ジェンダー/セクシュアリティ/セックスの関係性)のところは何度か戻って読んで、なんとなくわかりました。
    ただ、それ以降の半分くらいまで読み進めて、抽象を抽象のまま捉えられなくなって、読むの辞めてしまいました。
    また成長したら帰ってくるかもしれません。

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    2025年09月22日
  • フェミニズム

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    ネット上のなんちゃってフェミ論争や男女論でもなく、ツイフェミでもなく、学問としてのフェミニズムにコミットしたい人にうってつけかと思う。

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    2025年04月24日