ホーキング青山のレビュー一覧

  • 考える障害者(新潮新書)

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    ネタバレ

    本音で話そう。
    もしこの本に帯をつけるなら間違いなくそうする。
    それぐらい青山氏は率直に本心を語っている。
    障害は個性ではなく障害、それを踏まえた上でなんでもない人としてぶつかり合いながらも話す事が差別や偏見をなくす第一歩なのだ。

    ボランティア等やメディアの必要以上の善意や感動の押し付けが実は迷惑であったり、乙武氏やバニラエア、バリパラへの批判も中々鋭い。
    (乙武氏の綺麗事しか見せない且つそれを今まで利用している節への指摘やバリパラの結局は福祉の域を超えていない、つまり極端な話だから明石家さんまさんのようにプロとして番組を見せる域に達していない所、バニラエアの問題は騒動を巻き起こすような形や

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    2019年06月07日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    障がい者芸人のホーキング青山が、文字通り障がい者問題について正面から切り込んだ一冊。

    これまでのどの障がい者本よりも内容が刺さった。

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    2019年05月18日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    非常に面白かった。なかなかない切り口かつ、文章がうまくてユーモアセンスがある(芸人さんだから当然ですが…)。乙武さんに感じるモヤモヤが晴れたのでスッキリした。その他も大変良いです。

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    2018年08月20日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    障がい者以前に一人の人であると言う当たり前のことに障がい者も、健常者もお互いが気付ける関係だとよいなぁ。
    とは言え、人としてどうよ、という場合、障がい者のくせに、とか思わない自信はない…。
    また、身体的に健常であっても倫理的におかしな人だっている←やまゆり園の犯人みたいに。
    24時間テレビや乙武さんの話やらも興味深かった。
    こんな夜更けにバナナかよ、の鹿野さんだったり、このホーキング青山さんだったりの強く、賢く、意見を言える障がい者は稀で、世の中には沢山の障がい者がいる。
    ママは身長100センチの伊是名さんは意見を述べて炎上してたなぁ、てか、この騒ぎでこの本を知ったのだった。

    きれいごとでは

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    2021年05月30日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    障害者は介助者がないと行動できない存在ではあるが、その介助者が「保護者」のように振る舞い芸人としてのパフォーマンス内容にまで口出しし(あまつさえ事業資金を持ち逃げもあった)つまり知的人格的に劣った存在と見るらしい/「感動をありがとう」24時間テレビ、パラリンピックへの違和感。著者は「ありのままを評価してほしい」という。芸人として車椅子で登場するハンディキャップを乗り越えたものとして/やまゆり園事件。犯人の「重度障害者は殺すべき」論は本音とは思えない。1年以上経って旧職場に復讐する異常性格者である、共感無用

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    2020年03月21日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    何年たっても、障害者が何かすることが「異例」だったり「驚き」と表現してしまう愚かさがよく分かる本です。

    昭和のころ子ども時代をすごした人は、「こびとプロレス」や「あんまさん」のような触れていいのか悪いのかわからないエリアの人たちを、やはりどこか憐れむ視線で見た記憶があるのではないでしょうか。

    平成も終わろうとする今。
    多数に対する少数を尊重する難しさを誰もが意識して、
    自分にないものを持った存在から、新たな発見と新たな力をお互いに与え合える時代になってきているのでは、と信じていたいです。

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    2018年08月22日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    平易な文章ではあるが、障害者についてどう考えるかという示唆をいくつも与えてくれる。障害者差別はいけないという一辺倒では変えられない世の中でどうしていくべきかというヒントをもらった。

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    2018年01月04日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    障害を持っている方のエッセイは乙武さんの『五体不満足』以来か。

    タイトルのまま、筆者本人からの視点で、『障害』を考えている、と言う事がこの本の最大の特徴で
    、なかなか健常者だと言いづらい事や誤解を生みかねない内容に踏み込んで書かれていたように思う。ご本人も車椅子なだけに、少しだけ障害者に厳し目(鼓舞するよう)な内容だった様に思った。

    印象に残ったのは、「親切な人が壁になる」という項目で、障害者の身近な人達が、障害者を『特別な存在』と見ていない、という強い意識があるのではないか?と。そういう意識が皮肉にも結局障害者を「特別な存在」にしてしまっているのではないか?と提起していて、なるほどなと思

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    2022年05月27日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    ネタバレ

    よくわからないという対象として障害者を見るのではなく、健常者と同じ人間として見てほしいということが、少し表現を変えながらも繰り返し書かれていました。

    著者は昔と比べると外に出る障害者も増えたとおっしゃっていましたが、私の印象としては、まだまだ街中で見かけることは少ないという感じがします。

    私自身、障害のある方と出会ったら、どのように接したらいいか、正直、戸惑うだろうなと思っていましたが、複雑に考えず、普通に接すればいい、障害のある方もそれを望んでいるのだとわかりました。

    「知らない」を知らないまま放っておかず、まずは一歩踏み出すことから始め、お互い理解しあえる関係を築いていけたらと思いま

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    2020年03月04日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    障害のある方々に普段から接しているため、世の多くの人よりは障害者に対する意識はフラットだと思っている。彼らに接していて、不便なことは多いだろうし、ご家族は何かと大変なことが多いだろうと思う。本人の将来のこと、親なきあとのことなど、どれほど制度があれ、悩みや不安が尽きないであろうことも想像に難くない。だが結局は私自身が当事者ではないため、あくまで想像の域を出ず、本当に理解することはできていないのだとも思っている。そもそも、人と人とがお互いにお互いを心底理解し合うこと自体、本当のところではできっこないのだ。
    ましてや、障害のために自分の思いを表現するのが難しい人、またメタ認知そのものができない人も

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    2018年02月18日
  • 考える障害者(新潮新書)

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    なかなか難しいテーマですが。
    著者の言っていることも確かに納得いく部分と
    そうでもない部分とがあるのは確かです。
    ただ、最終章とあとがきにかかれてある
    彼の意見には大きく賛同できる内容でした。
    ”同じ人間として扱ってほしい”
    これもとらえかたによっては非常に微妙な言葉ですが
    真実ではあると思います。
    ”理解し合いたいのなら、自分たちももっと理解してもらおう、理解してもらうにはどうしたらいいのだろう?という発想を”
    ということはその通りのような気がします。

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    2018年01月13日