檜垣立哉のレビュー一覧

  • ドゥルーズ 解けない問いを生きる

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    哲学書を読んだことがなかったのでサブタイトルに惹かれ読んでみたが、メインタイトル通りドゥルーズという人のことを紹介した本だった。

    論理学的な言い回しに大学の教科書を読んでいるようで、内容は全然分からなかったけど面白かった。

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    2022年06月30日
  • ドゥルーズ入門

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    ドゥルーズがいかにベルクソンに影響を受けたかが丁寧に整理されている。一方で新書ながらも用語が多く、入門書とはいえない。ドゥルーズを改めて別の本で読み直して再度挑戦したい。新書にする意味はあるのかしらと思いました。

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    2022年02月19日
  • 食べることの哲学

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    食べることは本質的に自己の中に他者を取り入れる汚染である、という観点は今まで自分の中になかったので面白く感じた。Pちゃんの話、イルカ漁の話などニュースでは見つつもあまり詳しく知らなかったことについての詳細な解説もあり全体としてわかりやすかった。ただ、拒食と絶食に関してはピンと来ない部分があった。

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    2021年05月03日
  • ドゥルーズ 解けない問いを生きる

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    たいへんかっこいい。こういうのをバリバリやれるのもいいななど思った。小伝に具体的な伝記的な話が全くないのだが、いまは浩瀚な伝記も出ていてちょっとみてみようかと思う。文庫化されるとのことだが、15年以上昔の本なんだ。お写真もだいぶお若い。

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    2019年10月31日
  • ドゥルーズ入門

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    第3章までは何とかついていったものの、その後は集中力を失った。著者がNHK出版から出した入門書で理解できたこと以上のことは、あまりわからなかった。

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    2018年03月23日
  • 西田幾多郎の生命哲学

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    ベルクソンやドゥルーズの生命の哲学を参照軸に、西田幾多郎の思想を読み解く試み。

    西田の「純粋経験」はあくまで現在の経験だが、ベルクソンの「純粋持続」と同様、異質的な連続性である一連の流れをも意味している。したがって、純粋経験は潜在的な体系であり、みずからを無限に発展させてゆく動的な全体だと理解しなければならない。

    だが、著者はこうした説明には一つの困難がつきまとうことを指摘する。それは、ほんらい現実化されたものとしては描けないはずの「全体」を、「現在」というあり方を拡張することで、あたかも一つのものとして描けるように想定してしまっているという問題だ。

    西田は、無限に発展してゆく「自覚」の

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    2014年03月20日
  • 西田幾多郎の生命哲学

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    水野先生の課題図書

    まさか西田幾太郎さんの哲学を読むことになろうとは思わなかった。いつも水野先生には不意を衝かれる形になる。でもこれが自分の趣味嗜好から、私の脳の癖から抜け出す機会を作って戴けることになるのだからありがたい。それは水野先生に限らないだろう。すべて誰かに薦めて戴ける本はきっとそういう効果を私に与えてくれている。

    著者の檜垣立哉さんが『哲学的直観 ほか (中公クラシックス) 』でベルクソンさんの解りやすい解説を書かれていたと水野先生に話していたので、きっとこの本を選んでいただいたのだろう。

    養老さんが哲学者本人の著作を読むとその人自身の脳の癖があるからわかりにくくて、凡人は彼

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    2013年07月29日
  • 生と権力の哲学

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    フーコーは「正義」に依拠する思考を徹底的に拒絶する。そうした「革命」の夢想が、実は管理=コントロール型権力が発揮される、もっとも格好の実例ですらあることを、理論的にも歴史的にも確認しようとする。フーコーの<生権力>論の一つの核は、排除されたもののルサンチマンに支えられた転覆の思考が、実際には権力の補完物や相補物でしかありえないという、この時代の政治的主張の困難さをどこまでも問いつめていくことになる。p32

    正しい社会をつくるために、誰もが監視の一機構になり、誰もが権力の一翼を担い、誰もが誰かくぉ売り飛ばす。p106

    生命と衝動によって見いだされる性という領域こそが、権力の攻略点であり、倫理

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    2009年10月04日
  • ドゥルーズ入門

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    先端諸科学が描きだす、統一的でない諸学のメタ構造を考える。何かの経験や位相や時代に統合されえない、メタ的な場所を描きだす。これが、ドゥルーズやその世代の思想家に課されたテーマであったといえる。そのために、テクスト自身の、その読みの精度を高めていく。それはまさに、「超越論的経験論」を考えるという、そもそも異種結合のようなアイデアをもって繰り広げられるドゥルーズの記述の根本にあるものである。p43

    ベルクソンの読解においては、何がポイントであったのか。いうまでもなく、潜在的(ヴィルチュエル)なものが、「生命」という主題に深く結びつけられたことが捉えられるべきである。この二つのテーマを発展させるこ

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    2009年10月04日
  • ドゥルーズ 解けない問いを生きる

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    微妙な本。ドゥルーズのアウトラインというか、イメージとしてのドゥルーズを描くことだけを目指している本なので、カテゴリーとしては入門書なのだけれど、これ一冊では不十分。
    ただし、イメージだけを描こうとする試みは間違っていないし、副題の「解けない問いを生きる」というのもまさにドゥルーズ的で良いと思う。

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    2009年10月04日