ブレイク・スナイダーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脚本を書くための本ではあるが
脚本を書かない人でも映画のストーリーのでき方や脚本家が映画を見る観客にどうゆう仕掛けをしているかがわかる本になっており誰でも楽しめる内容でした。
本の中では様々な有名な映画がでてきて、たくさんの映画を見比べたくなりました。
また本書に従うことで、自分でもおもしろい脚本が描けるような…
いや、描きたくなりました。
映画のような大作に関わらず短編やストーリーがあるものならこの本を読むことで何かしら参考になるかと思います。
また、本の内容と直接関係はないのですが本書ででてくる数々のルールに特徴的な名前がつけられており、各項目には内容が想像でき忘れないような名前をつける大切さが伺えました。 -
Posted by ブクログ
なんか話の構成とかストーリーの作り方を知りたくて、ガストで初めて一気読みというのをした。メモとかしながら4時間くらいかかった気がする。
冒頭のログラインの説明が長くて、マジで大事なんだと学びつつ、ビートシートの説明あたりからめちゃくちゃ面白い。
そうそう、こういうのを知りたかったって感じ。
このビートシートを知ってから映画とかドラマを見ると「あ、ここでミッドポイントね」とか「はいはい、悩みのとき」みたいな感じで構成理解してるマンになれる。
あとはボードに付箋いっぱい貼っていって構成作りするヤツやってみたいな。部屋の壁一面使って。なんか誰かのブログでこの構成を考えるのが楽しすぎて毎日やってるって見てマジかよってなった。なにがそんなに面白いのか気になる。 -
Posted by ブクログ
・売れる脚本のコツ
→ 一行 (ログライン)でどんな映画か明確に答えられる。
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ログラインに必要な4つの要素
① 皮肉 (つかみ)がある
② 映画の全体像が見える
→ 時間設定やいろいろな可能性を予想させることができる。
③ ターゲットの客層や製作費が明確かどうか
④ パンチの効いたタイトル
→ ストーリーを象徴するような言葉。
・ハイコンセプト=映画を見やすくすること
・ジャンル
→ 新しいジャンルを生み出そうとするのではなく、既存の同じジャンルの作品をふるいにかけ、その中からプロットに必要不可欠な要素を手に入れる。
↓
① 家のなかのモンスタータイプ
→ 逃げ場のない場所でモンスターに襲われる。
ジュラシックパーク、ジョーズ
② 金の羊毛タイプ
→ 主人公はなにかを求めて旅に出る。
③ 魔法のランプタイプ
→ 「ーがあったらいいのに」という願望を叶える。
願いの代わりに天罰が下るパターンもある。
④ 難題に直面した平凡な奴タイプ
→ どこにでもいそうな奴が、とんでもない状況に巻き込まれる。
⑤ 人生の節目タイプ
→ つらい経験を通して主人公が成長する。解決策を見つける。
⑥ バディとの友情 (ラブストーリーも含む)タイプ
→ 最初はバディを嫌っているが、徐々に必要不可欠な存在になる。
⑦ なぜやったのか?タイプ
→ 人間の邪悪な性が暴かれる。
⑧ バカの勝利タイプ
⑨ 組織のなかでタイプ
→ 集団や組織、施設、ファミリーについて描く。組織の中で自分らしさを失うこともしばしば。
⑩ スーパーヒーロー
→ 超人的な力を持つ主人公がありきたりで平凡な状況に置かれ、苦悩する。
・主人公
→ 共感でき、学ぶことがあり、応援したくなり、最後に勝つ価値があり、シンプルな動機がありそれに納得がいく人物。
・save the catの法則
→ 主人公が置かれた状況に観客が最初から共感できるように気をつける。主人公が悪い奴の場合は敵役をさらに悪い奴にする。
・パイプ置きすぎの法則
→ 状況説明に多くの時間を割いてストーリーが進まない。
・黒人の獣医の法則
→ 設定や肩書きが多すぎる。
・氷山、遠すぎの法則
→ 出来事が起こるまでのスピードが遅い。テンポが遅い。
・変化の軌道の法則
→ 悪役を除いて全ての登場人物はストーリー中に成長する。
・マスコミ禁止の法則
→ 主人公のスーパーパワーや未確認物体が映画のマスコミによって報じられること。主人公と観客だけの秘密が秘密でなくなってしまい緊迫感がなくなる。
・脚本の再チェック
① 行動で見せるべきところをセリフで語っていないか?
② 登場人物は皆同じ話し方をしてはいないか?
③ 見た目の特徴ははっきりしているか?
④ 主人公の変化の軌道は早い段階から始まっているか?
⑤ 原始的な欲求か? -
Posted by ブクログ
ネタバレ売れる脚本には法則がある。芸術特に時間芸術と言われているものは一定の「型」が見られるが映画脚本においてもそれがあるということである。「三幕構成」が有名だが本書が提唱するのが「BS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)」である。
BS2は以下で構成されている。この構成がキモである。構成を作った人が「脚本家」として印税を手にできるのだそうだ。また全体を110ページとした場合は下記の長さはほぼ決まっており、業界の人はペラペラとめくって見るだけで良いものかどうなのかの判断ができる。ベンチマークの意味あいもある。なかなかシステマティックである。
1.オープニング・イメージ
2.テーマの提示
3.セットアップ
4.きっかけ
5.悩みのとき
6.第1ターニング・ポイント
7.サブプロット
8.お楽しみ
9.ミッド・ポイント
10.迫り来る悪い奴ら
11.すべてを失って
12.心の暗闇
13.第2ターニング・ポイント
14.フィナーレ
15.ファイナル・イメージ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「脚本術」とあるが、規模こそ違えど、プレゼン資料や読書感想文にも活用できそう。脚本家だけでなく、ビジネスマンや学生も一読の価値あり。
全体的にシニカルな口調でさらっと読めるし、映画の名前もたくさん出てくるので、映画評論的な目線でも読めるかと。
各チャプターには練習問題があるし、後半は完全に脚本家向けと感じた。
以下参考になった箇所。
・ログラインを最初に考える
→どんな映画なの?を簡潔に一行で表現
皮肉やパンチが効いているか
観客層が想定できるか
実際に興味を持ってもらえるかテストする
・共感できる主人公であること
主人公は最後には成長すること
・構成を考えてから描き始める
→ブレイクスナイダービートシート
・ボードにシーンを書き出して全体を可視化する -
Posted by ブクログ
映像関係で働いていた友だちと映画の話をしていたらこの本の名前が出てきて、今のハリウッド映画は基本的にほとんどがこの本の仕組み通りにできているという話を聞いたので、映画の仕組みとははたして、と思い読んでみた脚本術の本。こういう本は読んだことがなかったのですごく興味深く読めたし、なるほど思い起こせばそういう感じにできてるかもと思ったり。これを頭に入れたうえで、ますます映画を見たくなる。
以下、要点抜粋
どんな映画なのか、一行で説明できるようにする。
一行で読者の心をつかめないようなストーリーは聞くまでもない。この一行がログラインと言われる。
良いログラインには4つの共通項がある。
まずは、皮肉があるか。次に映画の全体像が見えるか→読み手の想像力をかき立て興奮できる内容か。 その次に、ターゲットや客層が明確か。 そして最後にインパクトのあるタイトルか。良いタイトルに不可欠な要素はストーリーを象徴するような言葉かどうか。
どんな映画なのという質問に答えるには、なにについての映画か、誰のための映画かの明確化と、作品の雰囲気、展開の可能性、登場人物のジレンマ、登場人物のタイプについても簡潔で説得力のある説明が出来ないとだめ。
脚本を作るとき、どんな映画に一番似ているかを考える。
映画の脚本的なジャンルは10個。
1、家の中のモンスター
→モンスター、家(制限された空間)、モンスターを倒したい人間、これが揃っていると原始人にでもわかる話になる。
2、金の羊毛
→主人公が何かを求めて旅に出るが、最終的に発見するのは別のもの=自分自身というストーリー。 絶対に欠かせないのは、主人公が旅の途中で人々と出会いいろんな経験をするということ。それが主人公を成長させる要素。重要なのは物語で起きる出来事ではなく、それが主人公にとってどういう意味を持つか。ストーリーは出来事で動くのではなく、出来事から主人公が何を学ぶかで動く。
3、魔法のランプ
→昔から人間は〜があったらいいのに!をつぶやいている。願いの代わりに呪いが叶うパターンもある。主人公はひどい扱いを受けていることが多く、だからこそ観客は主人公の願いが叶うことを祈る。けれど観客の性として、成功し続け始めるとそれが鼻に付いてくるので、最終的には普通の人間でいるのが一番だと気づく。そして最後には一番大切なことを道徳に適した行いをすることという教訓が用意されている。
4、難題に直面した平凡なやつ
→どこにでもいそうなやつが、とんでもない状況に巻き込まれる。主人公が観客と同じ普通の人間であることと、勇気を振り絞って解決しなければいけない問題に直面したということ。
5、人生の節目
→モンスターが主人公に忍びより、主人公はその正体に徐々に気づき、受け入れることによって最後は勝利を収める。
6、バディとの友情
→最初はお互いを嫌っているが、旅をしていくうちに相手の存在が必要で二人揃って初めて完結した1つになれるとわかってくる。そうは気づいてもコイツがいなきゃダメなんだとかまだ受け入れられない。葛藤が生じる。結末近くになってくると連れ添ってきたバディと喧嘩になり、あばよ!となる。ただしこれは本当の別れではなく、お互いなくしては生きていけないことを再確認するためのきっかけ。最後はふたりで覚悟を決める。
7、なぜやったか
→観客の心の闇へと連れて行き、スクリーン上の探偵が観客の代わりに謎を解くかに見えるが真相を突き止めてるのは観客自身だということだ。観客が集めた情報をもとに自分でその真相を明らかにして意外な結果に衝撃を受ける。俺たち人間はこんなに邪悪なのかと問いかける。
8、バカの勝利
→負け犬のバカに対してバカが抵抗する大きな権力が存在する。アウトサイダーが勝利することが醍醐味。
9、組織の中で
→主人公は自分の組織に誇りを持つ一方で組織の一員として生きるための自分らしさを失うという問題を抱えている。個人よりも集団を優先することの是非を描いたりもする。新しく組織に入ってきた新人の視点で語られることが多い。
10、スーパーヒーロー
→人とは違うという事はどんな事か、独創的な考え方や素晴らしい能力を妬む凡人と向き合わなければならないとはどういうことかを観客が共感できるように描く。誤解されたり周りから理解されないヒーローの苦しみに共感している。
主人公を含んだ完璧なログラインを書くために。
1、主人公を描写する的確な形容詞
2、悪役を描写する的確な形容詞
3、人間だったら誰でも共感する原始的な目的
主人公は
1、設定された状況の中で一番葛藤する。
2、感情が変化するのに1番時間がかかる。
3、楽しんでもらえる客層の幅が一番広い。
主人公には原始的な動機があるかが大事。
→動機は原始的でなければいけない。人間は本能的で原始的なものに心を動かされる。根本的な欲求は万人の心を掴む。
特定の俳優を想像して脚本を書くのではなく、典型的な役柄を考えながら書くと配役はうまく行く。
主人公は最大の葛藤をし、
感情面での変化が最も大きく、さらに誰もが応援したくなる動機を持っている。
脚本を分解すると15個に分かれる。
オープニングイメージ=映画の第一印象でファイナルイメージと対になるもの。
テーマの提示=冒頭5分で登場人物の誰かが問題提起したりテーマに関連したことを口にする。
セットアップ=脚本の最初の10ページで冒頭の10分。登場人物の特徴や後に起こる問題の原因となる行動も提示され、主人公が最後に勝つためにはなぜ、どのように変化すべきなのかが示される。主人公に必要なものや欠けている部分がある場合もここで見せる。
きっかけ=110ページの脚本なら12ページに持ってくる。
悩みのとき=脚本の12ページから15ページに来る部分。何かしらの疑問を抱く。
第一ターニングポイント=25ページで起こる。1幕と2幕の変わり目。古い世界を出て、正反対の世界に進む瞬間。主人公ははっきりと明確な意志を持って次の段階に進まなければいけない。
サブプロット=30ページから始まる。観客にとっては息抜き。ラブストーリーであることが多い。
お楽しみ=お約束部分で一番おいしい部分。
ミッドポイント=いきなり危険度がアップする。対を成すのはすべてを失って。
迫りくる悪い奴ら
すべてを失って=ミッドポイントの絶好調とは逆の絶不調状態であるが、それはみせかけの絶不調で最悪の状態は一次的なものではあるが死の気配が漂い、主人公の人生はめちゃめちゃになったように見える。
心の闇=徹底的に打ちのめされたあとの悟りのシーン
第二ターニングポイント=解決策が見つかる。
ファイナル=教訓を学び、主人公の直すべき点が直り、メインプロットもサブプロットも主人公が勝利して終わる。古い世界は新しい世界へと変わり、新たな秩序が生まれる。主人公が勝利しただけではなく、世界が変わる。
ファイナルイメージ=オープニングイメージと対を成す。
観客が主人公を好きになるように配慮する。=セイブザキャット
話し詰めすぎはダメ。アイディアを積み重ねてもろくな事はない。シンプルなほど良い。アイディアは一回に1つだけ。
危機は今そこにないと駄目。
映画の登場人物はすべてストーリーの中で変化する。唯一変化しないのは悪役だけ。
ストーリーは速度や複雑さを増しながらクライマックスに到達しなければいけない。
肝心なことは観客を感情的にヘトヘトにさせること。あらゆる感情を働かせ、経験させる。 -
Posted by ブクログ
①家の中のモンスター
すべてのモンスター映画を成立させているのは"罪"
罪悪感は恐怖を格段に濃厚にする
要素 モンスター、家、罪
"半人前" 以前にモンスターと遭遇した生き残り、あるいは事前に悪についての知識がある で、その際ダメージを負った。半人前によってモンスターの神話を明かし、モンスターと対決するとどういうことが起こるのか、主人公にヒントを与えることができる。この半人前キャラクターの多くは、"すべてを失って"で死ぬことになり、それぞれのストーリーにおける不完全な指導者として、自らの死によって警告する
1. モンスター超自然的なパワー たとえその力の源泉が狂喜であっても を持ち、その本質は悪
2. "家"閉ざされた空間を意味し、家族という単位でも、町全体でも、あるいは"世界"でもない
3. "罪"誰かが家にモンスターを連れてきた罪を負っている、その罪科には無知も含まれ得る
②金の羊毛
要素 道、チーム、報酬
主人公にははっきりとした目的地があって、彼らの旅の地図が書けるか?
金毛を興味深くしている一面は、主人公たちが自分たちが探していた金などはもうどうでもよく、友情という真の金塊に比べれば色あせていることを学ぶ点だ
1. 道。これは海、時間、あるいは通りを渡るだけ、などでも可。それが成長の境界線となっていればいい。たいていは旅を停止させる"道端のリンゴ"が転がっている
2. 主人公の道案内として必要な"チーム"、あるいは相棒。通常、そのメンバーは主人公に欠けているもの、スキル、経験、姿勢、などを備えている
3. 目的となる"報酬"。これは帰郷、財宝の獲得、生得権の再獲得など、原始的なものであること
③魔法のランプ
願い、魔力、教訓
主人公に魔法を授けられるのにふさわしい存在にするには、どんな"魔法のランプ"ストーリーでも"願い"にどれだけ説得力があるか
この世には、二種類のストーリーしかないという説がある。助けの必要な負け犬が主役に"自信を与える物語"と、お仕置きの必要な成功者に"天罰を下す物語"
"魔力"はユニークで、今までに見たことのないようなショットを生み出し、そして、制限がなくてはならない
魔法を思いついたときには、"諸ルール"と呼ばれる限定のセットを作っておく必要がある
大半の"魔法のランプ"映画が描いているのは、一周回って振り出しに戻ること。しかし、一度ファンタジーの飛翔を経験しなければ、人生を肯定するという変化は決して起こらなかったのだ
教訓を得ることの大きな部分は、それはあらゆる"魔法のランプ"映画に共通するのだが、主人公が魔法なしでやることを学ぶ、第3幕のビートだ
聞き役
すべての"魔法のランプ"物語が説くのは、自分自身を信じることのパワーなのだ
1. 主人公が求める、あるいは誰かから頼まれる"願い"と、普通の状態から脱しなくてはならないことの必要性が明白であること
2. "魔力"という非合理的なものを成立させるために、我々は"諸ルール"を守ることで合理的であらねばならない。たとえどんなに"盲信二段重ね"を使いたくなっても
3. "教訓"、何を願うかにご用心! それはあらゆる"魔法のランプ"映画を貫くテーマであるから
人生はあるがままでいいもんだ
④ 難題に直面した凡人
1. "無垢な主人公"が望みもしないトラブルに巻き込まれ
2. "突然の出来事"に警告もなく引きずり込まれ
3. "生き残りの試練" それは生か死かで、主人公は全身全霊で挑んでいかなくてはならない
凡人が直面しなくてはならない問題とは、大問題が望ましい。"生か死か"でなくてはならない
⑤ 人生の岐路
1. "人生にかかわる問題" 思春期から中年、死に至るまで、これは我々みんなが理解できる普遍的な岐路で
2. それを解決するのに"間違った方法" たいていは苦しみから目をそらすためで があり
3. 解決策は主人公がずっと抵抗してきた過酷な真実の問題の"受容"にかかっており、変わらなくてはいけないのは周囲の世界ではなく自分だと、主人公が知ることである
⑥ 相棒愛
不完全な主人公、彼/彼女が人生を完全なものにするために必要な"片割れ"、二人を引き離している"複雑な事情"- 実はその力こそ二人を結びつけているのだけど
両手打ち 両方のキャラクターが変わって成長する
三手打ち 間違った相手の下を去って正しい相手の下へ向かう cf.三角関係
1. 肉体的、道徳的、精神的に何かが欠けている"不完全な主人公"の物語である。彼は完全になるために他者を必要としている
2. 完成をもたらす、あるいは、三手打ち(三角関係の物語)、四手打ち(二組のカップルの物語)の場合は主人公(達)が必要とする資質を備えている"片割れ"の存在
3. "複雑な事情"。誤解でも、個人的あるいは道徳的視点でも、歴史的大事件でも、上から目線の社会批判でもいい
⑦ なぜやったのか?
1. 最初はすべてを見たと思っているのだが、その後予期せぬものを発見することになる"探偵"
2. その探求が全状況の存在理由となる"秘密"
3. 秘密を追う中で主人公が自分自身あるいは社会のルールを破り、自ら犯罪の一端を担うことになる瞬間である"暗雲"
事件内事件 最初の犯罪へ戻り、それが探偵にとってどんな意味を持つのかを発見することによって、我々は本当のストーリーが最初から始まっていたことを知る
1. "探偵"は変わらない。我々が変わる。ただし、彼はあらゆる種類のサツであり得る。プロからアマチュア、想像上まで
2. 事件の"秘密"はあまりに強烈なので、金、セックス、権力、名誉などの世俗的な誘惑を凌駕する。我々は知らなくてはならないっ!それは<なぜやったのか主人公>も同じ
3. 最後に、秘密を追う中で"暗雲"が立ち込め、探偵はルールを、自分自身のルール -往々にして、自分の身の安全のために長年守ってきたもの- でさえ破るだろう。秘密の引力はあまりに強力なのだ
⑧ おバカさんの勝利
1. 1人の"バカ"、見過ごされている男、あるいは女は、たいてい自分自身の持つパワーをよくわかっていない
2. バカが挑戦に立つ、あるいはたいていの"水から上がった魚"ストーリーのように、送り込まれて関わることになる"権威"
3. 天与のように思える事情によってバカにもたらされる"変質"。ここにはしばしば"名前の変化"も含まれる
インサイダー 利口な奴、バカと競っては、因果応報で、その洞察力の底の浅さの報いを受ける
1. "バカ"にとって無垢であることは力であり、穏やかな物腰のせいで、みんなから無視されがちだけど - 嫉妬深い"インダイサー"はすべてお見通しだ
2. "権威"とは、バカが直面する人々、あるいはグループで、バカがその只中にいることもあれば、新しい場所に送り込まれて、そこになじめない場合もある - 最初のうちは。いずれにせよ、ミスマッチが爆発を約束している
3. バカが別人に、あるいは新しい何かになる"変質"。しばしば"名前替え"を含み、偶然起こる場合も、偽装のための場合もある
猫を殺せ 猫を救え!と同等に主人公に感情移入させる
⑨ 組織のなかで
一つの"グループ"、一つの"選択"、一つの"犠牲"
1. このジャンルのすべてのストーリーは"グループ" - 家族、組織、特殊な仕事、について語る
2. ストーリーは"選択"であり、進行する対立が"ブランド(反逆児)"あるいは"ナイーブ"をシステム側の"会社人間"と戦わせる
3. 最後には"犠牲"が払われなくてはならず、3つのうちのどれかの結末に至る。参加、焼き倒し、あるいは"自殺"
⑩ スーパーヒーロー
1. 主人公が備えている"パワー"、あるいは主人公を人間以上の存在にする"スーパー"になるべき使命
2. "宿敵"。主人公に劣らずパワフルな悪漢で、主人公の行く手を阻む
3. "呪い"あるいは"弱点"。どんなパワーにも急所はあるもので、悪漢はそこをついてくる
1. 君の物語の主人公には特別な"パワー"がなくてはならない。偉大になるとか、よいことをするとかいった使命であっても、よしとしよう
2. 主人公には対立する"宿敵"がいなくてはならない。主人公と同等もしくは、それ以上の力を持つ、主人公の"自家製"バージョンが
3. 主人公には"呪い"がなくてはならず、スーパーヒーローであることの代償として、彼はそれを克服するか、屈服してしまうかだ -
Posted by ブクログ
売れる脚本には15のビート(イベント、物語の移り変わり)があり、これを細かく説明しているのが本書の目的です。
人を惹きつける者には必ずストーリーと変化があることに気づきました。目的は主人公の求めるものを手にすることや問題を解決することですが、それに追い付くまでにどのようにストーリーを展開(変化)させていくのか、読者に未知の体験をしてもらうかが大切だと感じました。
例えば、お笑いでいうと、オチが読めないギャップに笑いが起こったり、どれだけストーリーを展開させても受け手が求めているキラーフレーズに落ち着くことで笑いが起こったりします。ただ、ストレートに淡々と進めるのではなく、進めるまでに変化をどう楽しませるかということが大切だと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレダメ翻訳で悪名たかきフィルムアート社の本。誤植、誤訳は当たり前にある。
……あったので、出版社の時点で星1つ減じた。
DUDE!に『デゥード』なんて読みをあてるとかどこの国の人が翻訳担当したんでしょうか。
注:DUDE!はデュード!と読みます。
「 なんてこった!ケニーが殺されちゃった!」
で有名なアニメ、サウスパーク参照のこと。
タイトル通り、10のストーリー・タイプに映画を分けて、ストーリー解説を行った本である。
巻末の用語集を読んでから、本編を読むと頭に入りやすい。
本編ではストーリー解説を行ってるだけであり、脚本のノウハウとかそういうのは全くない。強いて言えば、巻末の用語集がノウハウというか、Tipsに該当する。
なので、創作に役立てようと思って読むと肩透かしを食らう。
また、ストーリータイプの分別についても疑問な作品名が挙げられていたりするため、どちらかといえば楽屋オチ的ユーモアのある読み物と考えて読むと良い。
ストーリー解説は、役名ではなく役者名で行っている。400字詰め原稿用紙3枚程度に収まるネタバレあり概略。
こういうタイプの本は珍しいが、だからといって目の色変えて探し出して読むほどすごい!というほどでもなかったので、星3つとした。