佐藤友紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生成AIが人間のように、いやそれ以上に流暢な言葉を話しているこの現代にあらためて人間どうしの言葉によるコミュニケーションを考えさせられました。
本書の冒頭で「言い換えとは相手との関係を再設計する技術」とありました。
AIはプロンプトに応じて的確な言葉を作りだすことが出来ますが、人間のように無言の相手の感情をその空気から読みとってその時々の関係性に応じた言葉を創りだすことはきっとまだまだ難しいと思います。
言葉を通じたコミュニケーションで将来的に不安に感じるのは、本書が教えてくれた言い換えをしても相手がその言葉のもつ感覚を身につけていてくれなければ効果がないのでは?ということです。
ちょうどいま読んでいる「形容詞がわかれば英語がわかる」という本では、形容詞には似た意味でもニュアンスが違うとありました。これは英語でも日本語でも同じことで、もし私が日本語をあまりわからない外国人だとしたら言い換えをされてもその効果は受け取れないと思われます。
つまりなにが言いたいのかというと、国語力アップが日本国民全体の課題だということです。
英語以上に微妙なニュアンス表現をもつ日本語ですが、言葉を知らなければ使い分けられても感じることが出来ません。
と、書いていてまた不安なことが出てきました。
日本も年々気候がおかしくなってきて、日本ならではの季節をあらわす繊細で微妙な表現が実際の気候にあてはまらなくなってきている気がします。
そのうち手紙を書くときの時候の挨拶が「大暑の候」と「寒冷の候」のふたつで足りるようになってしまうかもしれません。