室井滋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふぐママさんが冒頭で、私すごいのよ、自分でもたまにクラクラしちゃうくらい。と自己紹介されており最初はどういう意味だろう?と思いましたが、
記されたエピソードの数々を読み進めるうち、
ふぐママさんの魅力沼に、まさにクラクラ転がり進むように、ハマってしまいました。
ノンフィクションなのに、フィクションに感じるこの感覚は、フィクションなのにノンフィクションに感じるやっぱり猫が好きの、恩田三姉妹を彷彿とさせました。
恩田三姉妹を知っている人にしか伝わらないかも知れませんが、恩田三姉妹を見ていて感じる、そんな馬鹿な!笑な出来事や行動、ドラマだからあり得ること、と思うエピソードも、ふぐママみたいな人がもし3人も集まっていたら、あり得るかも、、と思ってしまうくらい、恩田家の4人目の姉妹のように
通じるものを感じました。
やっぱり猫が好きを幼少期から見ていたファンとしては、裏話的なことも聞けてとても嬉しかったです。
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Posted by ブクログ
室井さんが飼っている猫をこよなく愛していたことは何となく知っていたけれど、そのエッセイはこれまで読んだことがありませんでした。
みんな保護した猫で、こんなにたくさん飼っていたことやその全猫を看取ったことなども全く知りませんでした。
室井さんがもともと猫好きだったというよりは、出会った子たちを全力で可愛がっているうちに断然猫派になったという方が正しいのかな、と感じました。
それにしても愛が深い…
全6猫との出会いから看取りまでを駆け足で振り返った1冊でした。
猫の話もニンゲンの話も、わりと下系?が多めな感じがします(笑)
女優さんなのにこんなこと書いちゃっていいのかなと思うエピソードもありますが最近の地震の多さなどを振り返ると確かに防災の智慧だなとも思える話でした。
「猫探し」という隠語の強盗の下見の話(p138〜)は衝撃。
猫探してる人まで疑わなくてはならないなんて嫌な時代になったなぁと感じる話題でした。
防災というとp185に書かれている、地震の起きる直前に一斉に猫たちが同じ方向を見つめ一斉に庭に出る扉に向かって走り出すという話にも驚き。
同じページに、わんこが飼い主の帰宅が近づくと足音も聞こえないような距離にいても玄関へお迎えに向かう、飼い主がいたずらで途中で寄り道すると待機をやめてまた戻ってしまうけどまた帰りだすと玄関に向かう行動をする、という話も書かれていますが本当に不思議。
こういう行動って動物の本能なのでしょうか。すごいなぁ
第4章の看病と看取りは涙がでちゃいました。でもさすがは室井さん、ユーモアある文体で悲しいのだけど時々面白くて、特に猫たちが喋っているような箇所をニャン語?で書いているところが「ほんとにこの仔はそう言ってたのかもなー」としか思えない展開になっていて微笑ましかった。
みんな外猫から段々とウチのコになっていく様子が愛しくてそれだけに最期の様子がまた一段と切なかった。
最期のお別れを伝えに来たのかなという不思議なエピソードも少しあり、でも自分はそういうのを信じる方だし信じたいのできっとそうなのだろうと思いました。
読み終えて写真を見直すと一層どの仔もみんな可愛らしく見えます。
愛されてみんな旅立っていったんだな……
室井さんとオッチャンに出会えて、みんな幸せなニャン生だったと思います。
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Posted by ブクログ
室井滋さんを知ったのは「やっぱり猫が好き」という深夜帯のドラマだった。知る人ぞ知る的な、シチュエーションドラマの先駆け的なちょっと凝ったもので三谷幸喜さん脚本だった。登場人物はいつも3人のみ。
しっかり者だけどどこか変わった長女「かやの」をもたいまさこさん、自由奔放で寂しがり屋の次女「レイコ」を室井滋さん、お茶目で要領の良い三女「キミエ」を小林聡美さんが演じていた。
随分と長く続いて、単発的にスペシャル版もあって、それこそ擦り切れるほどビデオもみた。DVDになってからも久しく保存してあったのを、何かのきっかけで売りにゆき、そこの店員の若い男性が「あっ」というので「なんだか最近のより昔のやつの方が面白いんですよね〜」って言ったらうんうんと…「そうなんですよ」なんていうことでオタク談義に花が咲いた思い出。あー、売らなきゃ良かったな、って思うこともしばしば。でも最近はYouTubeでも見ることができて、便利な世の中になったと思う(合法か違法かは置いておきます)
レイコ以来、室井滋さんのファンでエッセイなどもたくさん出されていて、ほぼ読んだ?かな
ホロっとしたり、爆笑したり、あー、あるよね的な共感だったり、等身大の話しがだいたいで、女優さんであることを忘れる…
猫好きとは知っていたけれど、6頭の猫を、全て自分の腕の中で看とる…という素晴らしい飼い主さんであることを知って、また好きになった次第
この猫たち、生まれも育ちも様々だけれど、室井さんに飼われて本当に幸せな子達だと思う
職業柄、たくさんの犬や猫、その飼い主さんに会うけれど、やはり「別れ」の時は慣れないものだ
慣れてはいかない、とも言えるけれど…
一つ、現実的にこれだけは、と言えること
まず、何らかの出会いで同じ時間を過ごすことになった動物との時間を、楽しい時も悲しい時も、時に病を経て看病しながらでも、その一つ一つを慈しみながら過ごした、或いは過ごせた人達に共通のこと…
みんな「ありがとう」というのだ
入院中に亡くなった時も、自宅で亡くなったときも…その事情は色々であっても、身体をさすりながら、抱きしめながら、毛に顔を埋めながら、泣きながらでも…「ありがとう」「ありがとね」は、ほぼ全ての人がかける言葉だ
長年の間に本当にたくさんの飼い主と動物たちを見てきたが、愛し愛されてきた相手にかける言葉は、ほぼ間違いなく感謝の言葉だった
やっぱり、この本でもそうだった
6頭の猫を順に見送ることになるわけだけれど…
一頭一頭、全ての猫に、室井さんは愛を注いでいる
室井さんにとっては、猫は猫ではない
猫以上の存在…人とも違う…なんていうのか、もう一つの「運命共同体」のような…出会うべくして出会ったナニカ…そんな強い引力をもつナニカ
特に、印象に残った話し
室井さんの猫たちの中でも唯一、子猫の時から育てたチビちゃん…その子を見送る時の話し
室井さんのお友達がチビの死期に体験した話し…
「着物を着た男性が、その人の前に現れた…なぜかこの人のことをチビだと感じた友人は、チビなの?とたずねる、すると、そうだと答える男性…そして、大丈夫、これからもずっと滋のそばについてるから、と言って消えた」という話し
てっきり夢の話しだと思った室井さんに、友人は夢ではない、自分はちゃんと起きていた、と語る
その話しを聞いた室井さんは、号泣するのだけれど…失った悲しみや寂しさというものよりも、もっと激烈に温かい感情が湧き上がって、どうにかなりそうだった境地を抜け出すことができた、と語っている
スピ系の話しではなく…
あ、そんなこともあるんだよね、と不思議と納得した話しだった
本当に愛し愛され紡いだ時間というものは、相手が人間だろうが、動物だろうが関係なく、変え難い大切で確かな…揺るぎない…気持ちの核のようなものを、うまく言えないけれど、生きてゆくのに支えになるような、励ましのような何かを残してくれるのだと思う
勿論、喪失感は当然あるけれど、それを上回るナニカ…決して孤独のどん底につい落として置き去りにしてしまうような、そんな悲しみではなくて、言ってみれば「救い」のようなナニカ…を必ず残してくれるのだと思う
共に過ごした時間に感謝する
笑いを、癒しを、驚きと気づきを、優しさを、、、与え与えられた愛するものとの時間
それを携えて、残されたものはまた生きてゆく
悲しみの時にかける「ありがとう」の言葉には、そんな時間への、存在への、出会いへの感謝の…心からの感謝の気持ちがこもっているのだろう、と思う
年齢的にももう飼わない、って思っているかもしれないけれど、ご縁があったなら室井さんにはまた猫を飼ってほしいなと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻あたりから書籍化を念頭に置いて、テーマをある程度決めて書いているっぽい。
今回は、俳優業の大変な部分を書いたエッセイが多かった。
特に、体調管理の過酷さは、俳優陣だけではなくスタッフにも及び、熱があろうと骨折していようと仕事がある限り現場に駆け付けねばならないこと。
例えば、街中で通りすがりの見知らぬ女性にいきなり紙を掴まれ振り回されたスタイリストは、助けを求めても誰も助けてくれなかったことにショックを受けながらも、荷物を抱えて現場にやってくる。
そして思うのだ「もしレイプされたとしても、現場、警察、病院の順だな」と。
私も在職中に大事な仕事があった時など、「たとえトラックにひき逃げされて、両足を複雑怪奇骨折したとしても、這ってでも出勤しますから」なんて冗談で言っていたけど、彼らにとっては冗談ではないのだな。
怖い話も相変わらず収録されてはいるのだけれど、圧倒的に労働環境が怖い。
ところで、なぜ売れないへたくそな役者のことを大根役者というのかというと…私はずっと「大根は当たりようがないから(食あたりしない)」だと思っていたのだけど、今回の高嶋政伸から聞いたという「すぐおろされるから」に猛烈に納得した。
いやまあ、他にも諸説はあるの知ってるけど、これは結構説得力ある説だと思うわ。
それから、おまけ収録の『女優まる出し辞典』も面白かったです。
見えない努力が彼らを輝かせているのですね。