上村勝彦のレビュー一覧

  • バガヴァッド・ギーター

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    インドで最も有名な神様のクリシュナが、戦の寸前に戦そのものに意味を見出せず戦意喪失したアルジュナ王との対話形式で教えを説いた作品。

    全体の半分が本編で、残り半分は訳注+解説となっている。

    どうにか普通の暮らしの中でもヨーギン達の境地に近づけないだろうかと思っていたところ、『行為と行為の結果を放棄(ブラフマンに捧げる)しつつも自己の義務は果たすべきである』という点に救われた。

    スピリチュアル界で言うところの"ワンネス"や"ハイヤーセルフ"などを真に理解したい人におすすめ。

    ブラフマンに感謝を忘れず純質的な選択を心がけていきたい。

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    2025年12月12日
  • バガヴァッド・ギーター

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    2025.12.6
    面白すぎた
    ヴェイユとのつながりも感じた
    もっと色々インド思想知りたくなったのでラーマーヤナとマハーバーラタも読もうかな

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    2025年12月06日
  • バガヴァッド・ギーター

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    第1章からいきなり戦争の話かと思いきや、戦うの相手というのは。。。自分の心を惑わす自分のあり方、というものです。ヨーガ・スートラや言霊学、もちろん仏教、釈迦の教えの理解を深める世界的名著。

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    2025年11月29日
  • バガヴァッド・ギーター

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    めちゃくちゃ丁寧に注釈が付けられている(およそ全体の半分程度)おかげで、栞2枚を片手にページを行ったり来たりしながら読み進めた。
    大切な戦いを前に戦意を喪失したアルジュナに発破をかける神の言葉、という『マハーバーラタ』の一部分を切り取った作品ながら、現代の私たちにも大切な思想だと思う。
    インド思想に触れたのはこれが初めてなので完璧にわかっているわけではないのだけれど、私はこの一冊をきっかけに、関連の書籍に手を出し始めました。
    もう少し勉強してから読んだら、また見方が変わるのかもしれない。

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    2025年07月18日
  • バガヴァッド・ギーター

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    272P

    インド古典中もっとも有名な本書はヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、古来宗派を超えて愛誦されてきた。表題は「神の歌」の意。ひとは社会人たることを放棄することなく現世の義務を果たしつつも窮極の境地に達することが可能である、と説く。サンスクリット原典による読みやすい新訳に懇切な注と解説をくわえた。

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    2025年01月04日
  • バガヴァッド・ギーター

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    ヒンドゥー教の聖典「バガヴァッド・ギーター」(神の歌)。

    本書を正しく理解するには、ヴェーダやウパニシャッド哲学、ヨーガの知識が必要不可欠。ゆえに難しい。
    けれど、「果報を意図して、偽善のために祭祀を行う場合、それを激質的な祭祀であると知れ」「捨離により直ちに寂静がある」「欲望、怒り、貪欲。これは自己を破滅させる、三種の地獄の門である」といったあたりは、なるほどと思わせる。

    老荘思想は、形ばかりで真心の伴わない儀礼を批判する。また、ありのままを受け入れる姿勢は、故加島祥造さんの詩集「求めない」を想起させるし、万物に宿るとするクリシュナ(本書ではシヴァ神と概ね同義)は、まさに八百万の神と似た

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    2024年06月27日
  • バガヴァッド・ギーター

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    まずもって、一読したくらいで全容を理解できるような書物ではない。いや、理解できる日など来るのだろうか。それでも、このバガヴァッド・ギーターには現代を生きる私達にとっても活きる教訓のかけらたちが散りばめられている。
    たとえばサンニャーサ(放擲)行為者は行為にのみ意識を注ぎ、行為の結果は行為の根源であるブラフマンに返すという考え方。
    とかく「成果を出さなければ」という圧力が、外からも自分の心の内側からも湧き上がってくる。その結果、「成果が出せそう」な手元のこじんまりとした範囲でできることを探してしまうことになる。
    そうではなく、ひたすらに行為に意識を注ぐことこそが行為の結果、成果につながるのかもし

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    2023年01月21日
  • バガヴァッド・ギーター

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    『バガヴァッド・ギーター』(श्रीमद्भगवद्गीता)は、700行(シュローカ)の韻文詩からなるヒンドゥー教の聖典のひとつであり,ヒンドゥーの叙事詩『マハーバーラタ』第6巻にその一部として収められている。パーンダヴァ軍の王子アルジュナと,彼の導き手であり御者を務めているクリシュナとの間に織り成される二人の対話という形をとる。

    本書は日本語で読めるものとしては定番であろう。本文はともかく,巻末の解説のまとまりが良い。

    以下解説よりメモ:

    知性のヨーガ,行為への専心,知性,ブラフマンの境地,行為の超越,プラクリティ,祭祀のための行為,知識の重要性,行為の放擲,行為のヨーガ,平等の境地

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    2021年04月05日
  • バガヴァッド・ギーター

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    バガヴァッド・ギーターそれ自体が面白いのに加え、最初の導入部分、巻末の注釈、解説が非常によく、大変分かりやすい構成になっていると思った。

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    2020年03月05日
  • バガヴァッド・ギーター

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    訳者による解説書(「バガヴァッド・ギーターの世界」ちくま学芸文庫)を併せ読むことで,より理解できるようになったと思います。

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    2018年10月14日
  • バガヴァッド・ギーター

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    インドの古典哲学。ここに東洋哲学の源がみられる。多くの僧が学んできたことはここに礎があるように思う。ここには、色即是空に通じるものもあればポアの思想として悪用された原形もある。それくらい幅広く東洋的な哲学が展開されている。仏教徒にとっての旧約聖書のように思う。これが、あの思想や教えに繋がったのかたくさん発見がある書だと思う。

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    2017年12月18日
  • バガヴァッド・ギーター

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    クリシュナの教えには度肝を抜かれる。そして、インドのスピリチュアルな教えを理解するためには一度は読むべき本

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    2015年02月26日
  • バガヴァッド・ギーター

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    確かに魅力的な聖典で、短いおかげで何度も再読したくなる。ヨーガやってる人は読んでおいて損はないし、インド文化、インド哲学における「実践」ということを考察するには必読。

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    2014年01月29日
  • バガヴァッド・ギーター

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    ネタバレ

    ガンジーの愛読書だったそう。
    要約すると、戦争で親戚と戦うことに戸惑うアルジュナをクリシュナが戦うように勧めるという話。対話形式。
    ただその進め方が深くて面白い。
    生命の永遠性や、放擲・捨離の観点、無始無終、過去現在未来に偏在する神(ここではブラフマン)
    仏教とすごく近いと感じた。
    アルジュナの束縛は「生」への執着ととらえると、クリシュナが戦えと促すことに納得がいった。

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    2013年04月20日
  • バガヴァッド・ギーター

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    空洞化のうそ、ザ・フィフティーズおよびタオ自然学など、リファレンス多数。「神の歌」と訳されるタイトルのついた本書は、十八巻よりなる大叙事詩 マハーバーラタの第六巻に編入される、ヒンドゥ教でもっとも有名なインド古典とされている。

    まえがき部分からどんどん神様が出てきて、がんがん子孫を産んでいく展開には、一瞬固唾を飲んだが、本編ではあらゆる迷いを断ち、本性から生ずる自己の行為にのみ専念することの重要性を説く。

    オッペンハイマーも救いを求めた本書は、どこかアントニオ猪木の「行けば分かるさ」でも有名な清沢哲夫(暁烏哲夫)の「道」、あるいは般若心経と強い繋がりがあるように感じられた。

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    2013年01月09日
  • バガヴァッド・ギーター

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    難しそう、、と勝手に読む前に思っていたがアルジュナとクリシュナの質疑応答形式になっているので、読みやすく内容も理解しやすかった。
    最初は私もアルジュナと同じ迷い(なぜ人は殺し合わなければいけないのか。こんなにも良心が傷んでいるのに)があったが、聖バガヴァッドの言葉に勇気づけられた。自分のなすべきことに従い、知力を持って専心して行為を成せ。
    常に万物が自己にあることを意識し、迷いを無くすことを求めよ。
    善悪の価値観や、今まで信じていた自分の良心なんて捨てたとしても、この世は何も変わらない。
    それならばなすべき事を一心に行為に移し、精一杯生きよ、と私はこの本から学んだ。
    もちろんこれからも良心の葛

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    2025年11月05日
  • バガヴァッド・ギーター

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    ネタバレ

    難解だが興味深かった。「行為の『放擲』」、すなわち行為の結果にあれこれ期待したり思いめぐらせたりしないことが善であり、また、行為は、成されることが決まってあるからその行為に専心すべしという考え方は、私の勝手な結びつけだけれど、ライプニッツと少しだけ通ずるものがある気がする。そしてこのギーターにてクリシュナは「私」を名乗っているが、専心によってクリシュナにたどり着いたものはかれに等しい、というのもなんとなくだが広がりを感じるなどした。他の神に対し信心、「行為の『放擲』」を行っているものも、じつはあらゆる神の基であるクリシュナに捧心している、というのも、私には、寛容に思われるような、気はした。以上

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    2022年03月06日
  • バガヴァッド・ギーター

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    「私は決して存在しなかったことはない。あなたもここにいる王たちも…。また我々はすべてこれから先存在しなくなることもない」輪廻転生を説くヒンドゥー教典のひとつ。敵に親族がいることで躊躇う戦士アルジュナに、クリシュナは言う。殺しても肉体が消えるだけで本性は消えない。だから殺すことを躊躇う必要はない、と。そしてアルジュナは戦意を呼び覚ます。死をネガティヴに捉えると、これは政治的宗教的狂信者であり悪であり狂となる。ほとんどの宗教が死をマイナスに捉えないのでこの考えが真実となり、大義のための宗教戦争は躊躇なく繰り返される

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    2022年02月04日
  • バガヴァッド・ギーター

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    聞き慣れない言葉と格闘しながらなんとか読み進めた。解説、さらに松岡正剛氏のサイトを読んで、ようやく内容がこなれて理解できてきたところ。大切なのは誠実に生きること。古典は良い。

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    2021年09月26日
  • バガヴァッド・ギーター

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    まえがきの家系図の理解に半日以上かかり挫折しそうになったけれど、時間をかけた甲斐があった。身体がある以上行動しなければならない。その中で結果や欲望や執着を手放すことが大切なんだなぁ。ヨーガを健康のためにやりたいと思っているけれど、心の垢を手放すためにやってみたいと思った。もう少し理解できるようになったら、また読みたい。

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    2020年03月22日