塩田純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
尖閣諸島の帰属問題だけでなく、近年の日中外交にフォーカスした内容。重要な歴史を知る意味でとても良い書籍だと感じた。
尖閣諸島に関しては、日本政府が公式に調査を行った明治時代から現在までの流れがわかる。また特に戦後、米国の動きと関連させ、日中国交回復までの外交上の動きも理解できた。
敗戦国日本が、隣国の潜在的大国中国との関係を回復出来たのは、傑出した政治家や一部官僚の努力があったからこそ。
中国との国交回復には台湾を中国の一部と見なす必要があるが、これには親台派(代表格は岸信介)からの猛反発があった。しかし長期スパンで、また世界的な視点で俯瞰した場合、経済上もアジアの安定上にも国交回復が優先し