金成隆一のレビュー一覧

  • 記者、ラストベルトに住む トランプ王国、冷めぬ熱狂
    現在のアメリカにおけるトランプ支持はおおよそ4割程度なんだろうなとの当方の直感はあながち的外れでないことを再確認。
    選挙システムの問題はさておき、この国ってやっぱり自己中心主義だなと再認識。そして一番は良くも悪くも強国とはこういうものでしょうが、民の追い詰められ方が凄惨。トランプ云々の話では最早無い...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    大統領に就任した途端に支持した米国民は失望するに違いない、そう確信していた。ところが、就任1年を迎える昨年の今ごろ、経済政策ではかなり評価され、外交でも速断を明確に下し、敵対国の首脳との会談をもこなして、政権担当能力は及第点を得ていた。先の中間選挙では、下院で敗れたが上院は守った。現在はメキシコ国境...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
     差別的・攻撃的で根拠のないでまかせを平気で口にするトランプが米国大統領になってしまったことは、日本から見ていると何かの間違い(事故)みたいに思えるけれど、この本を読めば実は彼がなるべくして大統領になったということがわかります。

     かつて栄えた鉄鋼業などの重厚長大型産業が衰退し、移民が増え、企業...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    メディア等で多くの米国民がトランプ大統領の誕生に反対しているように見えた中、なぜ(得票総数そのものはクリントン氏を超えなかったが)大統領選で勝利することができたのか、という問いに現場面から答えようとする本。
    「反グローバリゼーションとポピュリズム~『トランプ化』する世界」(神保哲生氏等著)においても...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    トランプ支持層と言うか、ミドルクラスの没落についてのルポ。刺さり過ぎる…
    て言うか、日本はアメリカより没落度合い進んでるんじゃ…

    と思いつつ、ここに感想書きに来たら、日本もこの先こうなりそう、みたいな感想が並んでて驚きました…
    私人一倍早々没落してたか…orz
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    トランプ支持者達の状況がよくわかった。時代と共に主要産業の交代は不可避だが、不幸な人々がでないように移行するのは難しいと思った。白人の寿命が下がっているという情報はインパクトがあった。
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    イギリスのEU離脱もしかり、世界はグローバル化してるように見えてだんだん反グローバリズムが進んでいるように感じました
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    良書。米国のミドルクラスの没落について書かれているのに、日本の事のように思えて読んでしまった。

    ・製造業の減少とサービス業の増加。
    ・親世代より豊かになれない子供世代。(日本でも団塊世代vs氷河期世代の問題)
    ・親世代と同じ職業でも求められるスキル、学歴は圧倒的に高レベルな子供世代。
    そして進学の...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    かつてはブルーステーツ(民主党支持)呼ばれ、トランプ大統領が赤(共和党支持)く染めたラストベルト諸州を丹念に取材し、現地の人々と交流し、彼らの本音を引き出し、米国の変容を描いた好著です。トランプ支持者は一般的にはヒルビリーと呼ばれ無学で怠け者といったレッテルが貼られていますが、本書での取材からは学歴...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    トランプ氏が大統領に当選したその背景をアメリカ地方部の取材から分析した本。現実をかなり生々しく描写、インタビューからの結論や考察の導きが多いが、当選理由が垣間見られた。日本も後を追いかけている気がした。地方再生と言っても簡単では無いが、渦巻く不満は大きな流れとなって変化をもたらすのだろう。
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    アメリカの地方では、大学を出ても仕事がないうえに学費の負担も重く、親の収入を超えらる見通しがない、など、将来を語れない若者と、街には製鉄の仕事があって、活気があり生活が潤っていたことを知るリタイア世代がいて、昔のアメリカを取り戻そうというトランプの声が響いた。一方で都市部では、トランプの方針を受け入...続きを読む
  • アメリカ大統領選
    一章は、アメリカの大統領、選挙の概要やその歴史を振り返る。私たちにとって、最もなじみのある日本の首相や議員との関係、あるいは、行政との関係とは大きく異なる制度であることがよくわかる。
    今まではただ単純に大統領がどうやって決まるのか、といったところしか知らなかったが、なった後も、仕事の進め方、といった...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    先入観を持たず現地で聞き取りを行うジャーナリズムを感じさせる一冊。グローバリズムによって経済状況が向上したのは、先進国の上流階級と途上国の中間層であり、没落したミドルクラスのエスタブリッシュメントに対する反感をうまく集めたのがトランプ。高卒でもミドルクラスになれたという状況が例外的なものだったという...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    2020年の大統領選挙を経た2021年の現在から見返してみると、まさしくこの5年間に議論されていたことを2015年の段階で浮かび上がらせていた見事な取材力だと感じる。

    MBA留学中に知り合ったアメリカ人のうち最も親しくなった友人がインディアナ州出身であった。他の多くのアメリカ人達が東西沿岸部出身で...続きを読む
  • ルポ トランプ王国2 ラストベルト再訪
    いわゆるエリートが闊歩するNYやワシントンでなく、庶民が暮らす労働者の街を巡ってトランプ大統領政権下のアメリカの実情を探る著書。
    米国民主党員が前回選挙の敗因として挙げた「トランプが『今晩のメインディッシュは大きくてジューシーなステーキ(=労働者の雇用、賃金といった経済問題)です』と売り込んでいる時...続きを読む
  • ルポ トランプ王国2 ラストベルト再訪
    トランプ当選後のラストベルト(中北部州)とバイブルベルト(南部州)でインタビュー取材した本です。ラストベルトの経済凋落や労働者の失業という現実は今の日本と合わせ鏡。労働者の党だった民主党に職を失った製造業労働者は完全に愛想を尽かしており、次もトランプにという。決してトランプが彼らの生活を回復させてい...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    第6章までは、とても面白かった。とても丁寧に取材していて、トランプがなぜ支持されているのか、とてもよくわかった。そして、第6章では、サンダースの支持者とトランプの支持者が実は同じようなことを言っており、またサンダースとトランプも似ているという興味深い指摘があり、第7章からの分析にとても期待したのだが...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    *内容に触れているけど、内容に触れて興を削ぐような本ではないのでネタバレ仕様にはしていません。


    THクックの『蜘蛛の巣のなかへ』を読んでいて、ふっと読んでみたくなった本。
    朝日新聞のニューヨーク特派員である著者が、その舞台(アパラチア)の地域や近接するいわゆるラストベルト地帯に住む人々に2016...続きを読む
  • ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く
    トランプがなぜ大統領になったのか。
    大統領になる1年以上前からの筆者の取材でトランプ支持者を中心とした人々の考え、意見、思いがこの本に詰められている。
    6297万票のうちほんの一部の人びとを扱っただけとも言えるけれど、アメリカの地方の人びとの生の声は、これこれだけも多くの人々がトランプに票を入れたの...続きを読む