蒲池明弘のレビュー一覧

  • 火山で読み解く古事記の謎
    連城三紀彦の『女王』を読んで以来、どの本を読んでも、ストーリーが噛み合ってこなくって。
    つまり、こういう時はどんな小説を読んでもダメなんだろうなーと。
    じゃぁ何を読もうか考えていたら、初めてコメントをしてくれた方(ありがとうございます)が考古学が好きとかで、そういえばと思い出した本。

    自分は火山オ...続きを読む
  • 火山で読み解く古事記の謎
    題して『最初はメフィスト賞受賞作品全部読もうと思ってたんだけど、ほらメフィスト賞って「面白ければ何でもあり」ってコンセプトだから、すごく特徴的な面白い作品もあるけど、ハズレもけっこうあって、うーん全作品はちょっときついかなーなんて考えてたら、おびーがけっこう読んでて、じゃあもうおびーが高評価、具体的...続きを読む
  • 聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史
    断層上に鎮座し、火山からの黒曜石と温泉の利用と奉り。原初の神社を巡る旧石器時代と縄文時代の旅。
    大変面白かった。
    氷期と暖期の間の縄文海進の考察は特に興味を惹かれた。
  • 「馬」が動かした日本史
    地道な調査活動と日本馬の歴史が満載。そして、日本の牧場の発展史や日本という風土と馬の関係は良く判る。
    少し残念なのは物流交通システムとしての馬についてがあまりないのがさみしい。
  • 「馬」が動かした日本史
    日本の馬は小柄だが決して弱い馬ではなかった。粗食に耐え頑健で凶暴、馬にも人にも噛みつく、すぐ馬同士が喧嘩する。。。おとなしくて繊細なサラブレッドとはかなり違う。
    ●馬は相当の急斜面を登れる。半島から馬が渡来して古墳づくりにも活躍したのではないかとの説。たしかに城跡などの幅広階段も馬が上り下りしやすい...続きを読む
  • 火山で読み解く古事記の謎
    日本神話を火山活動に重ね合わせて読み解く。火山灰によって長期間太陽が陰ったことが天の岩戸の話になったという説には説得力を感じる。
    スサノオやヤマタノオロチの蛮行や見た目を火山と解釈するのも少し強引なようにも思えるが、可能性としてはあり得るのかなと思う。
    火山というスペクタクルな災害を目の当たりにして...続きを読む
  • 邪馬台国は「朱の王国」だった
    読み切るのに随分かかってしまった。朱の歴史を追っていけば古事記や日本書記の記述に連なるという発想で、最初はなんだか妄想を書き連ねているだけなんじゃないかなと思うような雰囲気だったのに、指摘されていることの羅列が何かを物語っているような、真実味のありそうな印象があった。
    190114
  • 火山で読み解く古事記の謎
    なかなか刺激的な論考であった。著者の非専門家である故の一歩引きながらも、様々な角度からの丁寧な説明は、多少くどっかたり飛躍しすぎかなと思うところもあるが、全体的には、なかなか説得力があったと思う。ただ、流石に出雲、熊野の噴火の記憶が後々ずっと語られ、記憶が引き継がれていると考えるのは多少無理がある気...続きを読む
  • 『火山で読み解く古事記の謎』トラベルガイド【文春e-Books】

    良い

    火山の現場を歩きながら、古事記神話の謎ときに挑んだ過程で撮りためたカラー写真をふんだんに用いて、火山活動が生み出した雄大な光景などを紹介。実際に著者と同じ場所への旅行を企画している方に向けて、役に立つ情報をお届け。事前の情報収集に役立つウェブサイトをご案内。
  • 「馬」が動かした日本史
    <目次>
    序章   「馬の日本史」のはじまり
    第1章  関西~巨大古墳と武士の文化
    第2章  九州~火山と馬産地
    第3章  関東~なぜ鎌倉に武士政権が誕生したのか
    第4章  東北~南部馬、その栄光と悲劇
    終章   将軍の牧を駆けぬけた野馬たち

    <内容>
    歴史ライターによる、日本の馬の歴史。学者でな...続きを読む