大久保洋子のレビュー一覧
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正直、難解なものも多く(特に燃える)、途中で断念しそうだったが、「穴の中には雪蓮花が咲いている」が素晴らしくて、読んでよかった〜と思った。チベットが中国なことも知らなかかった無知な私だが、ラシャムジャさんの他の作品も読んでみたいPosted by ブクログ
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ずっと昔から食べられていたように思っていた寿司やてんぷらといった料理が登場し、広まっていった過程を知ることができます。江戸という大都市の文化的な背景が外食文化の隆盛に繋がり、そこから多様な料理が生まれるというのが面白かったです。偏った人口構成が外食のニーズを生み、油や醤油の生産技術の発展が新しい流行...続きを読むPosted by ブクログ
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江戸時代に生まれた寿司や蕎麦、鰻の成り立ちや、下りものと呼ばれた酒や醤油などが関東で作られ始める様子がよくわかり、面白い。また、当時の食事の様子を再現しようと、幾つかの文献を手掛かりに庶民や武士、大名の食事が書かれている点は面白い。ただ、もっと当時の食事の様子が臭うようにメニューの様子がわかれば、も...続きを読むPosted by ブクログ
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江戸の食文化を扱った本なのですが、握りずしやてんぷらや醤油をはじめ、各職業層の食生活や江戸の水道事情、料理茶屋などなど扱う範囲は広く、気軽に読める程度に深いです。著者は食文化論と調理学が専門という事もあり士農工商を身分制度と誤解しているところはありますが、内容にはまったく影響はないので気になりません...続きを読むPosted by ブクログ
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江戸の食文化を考察する本。
屋台や料理茶屋などの町人文化の発展が今も続く日本料理店の礎となっているという構成。食文化の追求は特権階級の役目であるのが世界標準かと思っていたが、こと江戸については平民が中心となっている。貪欲な江戸の人々のエネルギーを感じさせる本Posted by ブクログ -
アジアの作家たちの共作ということで読んだ作家だけをメモ。
村田沙耶香「無」
アルフィアン・サアット「妻」
韓麗珠「秘密警察」
ラシャムジャ「穴の中には雪蓮花が咲いている」
グエン・ゴック・トゥ「逃避」
チョン・セラン「絶縁」Posted by ブクログ -
陸秋槎さんを知ったきっかけが早川書房の「アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー」だった事もあり、再び「色のない緑」に出会う事が出来、感動しています。
歴史や宗教、言語や文学など様々な知識が盛り込まれており読み応えのある短編集でした。Posted by ブクログ