佐藤昭子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
久しぶりに、Fに遊びに来てくれた
D時代の同僚から紹介された本作
もう、平成も終わろうとしてるのに
年齢が近い人と話すと
何故か、昭和の話になるのは
あまりにもエグいコトが多いから 笑
特に、戦後の混乱期
どさくさ紛れに、財を成したり
フィクサーと呼ばれるような
怪しい人達が、ゾロゾロいる昭和と言う時代
そんな中
どんなに政治に疎い、若い人でも
新潟県出身者なら
必ず知ってる、田中角栄
本書は
「越山会の女王」と呼ばれた
角栄の愛人である
佐藤昭(あき)が、欠かさず付けていた日記を元に
彼女から見た田中角栄を書き綴っている
角栄と昭の出会いは
二人の故郷である、新潟県柏崎市
昭 -
Posted by ブクログ
角栄さんのことを語る上で、一番近かったのは佐藤さん
をおいて他にはいないと思います。どれだけ「オヤジ」のそばにいたことを自負する男たちでも、「ママ」の存在は別格だったことでしょう。
単なる恋愛関係でもなく、かといって決して途切れることのない点では夫婦のようでもあり、それは、昭和の時代でしかありえない関係だったのかもしれません。
角栄さんが一番人間的で、一番素直に生きている時の表情を知る唯一の人だと思います。だれも、敵うひとのない、けれども最期を看取ることはできない苦しさが、書かれたあと何十年もたっているのに、痛みになって感じられる一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレロマンスは興味なかったが、男目線と仕事のパートナー兼女性目線の違いが見たくて読んだ
田中本数冊目、読めば読むほど田中が魅力的。
この本を読むと角栄は冤罪だと思った
政治の中で金が動くのは必然
会社だって営業協力というのやってますよね
他社の製品買わされたり、社内で自社製品買わされたり
佐藤さんは経理を一任されていただけに、きっちり管理して有り
数学が得意と言うだけあり、数字に強いです
それが取り調べの時にも活きてくる
思っていたよりも、お金にクリーン
数冊も読んでいたので、分かっていましたが
それでも、出すは出すけど受け取らないといった印象
受け取らないとは献金じゃなくて、袖の下のことです
メ -
Posted by ブクログ
ネタバレ当初はロッキード事件=陰謀、という文脈から本作品を手にしたが、稀代の政治家の素顔を知るということで人となりの妙を純粋に楽しめた。
現今の政治家とは時代が違うので仕方ないが、田中角栄氏の魅力が良く伝わってくる。
終戦直後から角栄氏の死まで半世紀に渡り時を共にしてきたわけだから、作品全般に関してポジショントークになっていることは割り引いて考えねばなるまい。しかし、それでもなお、角栄氏の度量の広さ・日本を支えるという熱量の大きさ・面倒見の良さ等などが良く描けており、興味深く読むことができた。
当然のことながら角栄氏も人間であり、緊張もすれば、疲れるときもある。そのような普段の様子も描かれて