青木保のレビュー一覧
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ネタバレ・コミュニケーションの3段階 ①「自然」=本能的なもの、②「社会的」=習慣や取り決め、③「象徴」=価値、信仰
・情報の2タイプ ①速い情報=即断的に理解できる、②遅い情報=意味を理解するのに時間がかかる →遅い情報として受け取るべきものを速い情報と取り違えないよう注意
・日本・ASEAN間での文化交流の機運の高まり←経済的関係は緊密だったがそれ以外の交流がほとんど無かった。両地域の共通点は、中国やインドの大文明の影響を受けてきたことや生活様式など。
・文化は人を知る入口。だから、自国の文化についてある一定以上説明できなければ、自分は相手にとって得体の知れない人物と映りうる。バックグラウンドの枠 -
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ネタバレ[ 内容 ]
イデオロギー対立、少数者への抑圧・攻撃など、苛酷な経験を重ねてきた現代の世界は、宗教・民族問題の先鋭化と同時に、グローバル化に伴う画一化・一元化に直面している。
真の相互理解や協調は可能なのか。
その鍵となる「文化の多様性」の擁護と「文化の力」をめぐって、理念・現状・課題を、文化人類学者としての豊富な経験から説く。
[ 目次 ]
序章 世界は、いま
第1章 文化という課題(文化とは対立するものなのか 宗教・民族の課題 理想の追求)
第2章 文化の力(ソフト・パワーの時代とは 現代都市と文化の力 魅力の追求)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 -
Posted by ブクログ
日本は、あらゆる文化を取り込んで、自分たちに合うように変えてしまう、という文化を持っている。それは日本にいれば世界中の文化に触れられるメリットと、文化の重要性に対する鈍感さというデメリットを内包している。
人類学では、「族内婚」から「族外婚」に向かうことで、現在の社会への発展の基礎ができたと考えている。人々は外の文化を知ることで自分たちの文化を発展させてきた。
「書物(言葉)の宗教:はじめに言葉ありき」と「実践の宗教:はじめに行いありき」
異文化を理解する急所は境界の時間と空間にある。
境界の時間、非日常の時間の有効性
言説はひとつの権力になる。
福沢諭吉の「亜細亜蔑視」 安川寿之輔