まひるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小中学生向け
YA文学
中学2年生の勝生は、病院で聞いたことのある声を耳にする
それは、勝生がいつも見ているゲーム配信者「lion」の声
が、その声の主は車椅子に乗った少年だった
ゲームを通して、障がいを抱える少年との友情の物語
今どきのシューティングゲームを題材に、上級プレーヤーのlionにキャリーしてもらう勝生
自分の思うことをハッキリ言うことができなかった勝生だが、lionと過ごすうちに感情を表に出すようになり、成長していく
そしてlionもまた、ハンデがあることを気にして生活していたのだが、勝生のおかげで一歩踏み出す決心をする
大人だと、サラッと読めるYA文学ですが、思っていた -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学二年生の勝生は、ストレスのせいか胃腸が弱り病院に来ていた。会計を待っている間、大好きなゲーム配信者lionの配信をイヤホンで聞いていた。口が悪く、王様のような振る舞いをするlionが最初は苦手だったが、今ではすっかりファンの一人。
ふと、イヤホンを外して会計の呼び出しに耳を傾けていたところ、聞き覚えのある声が聞こえてきた。それは今の今まで配信で聞いていた音とそっくりの人の声だった。
第64回 講談社児童文学新人賞受賞作
さすが新人賞受賞、納得の面白さでした。
オンラインゲーム、撃ち合い殺し合い(Fortniteのようなものでしょうか)、実況配信など、全く自分に馴染みがないものを題材 -
Posted by ブクログ
中学生が主人公の小説の多くは、部活やクラスでの人間関係が核となっているが、本作はそのどちらでもないところが新鮮だった。
物語のキーとなるシューティングゲームについてほぼ知識はなかったが、勝生とリオのやり取りを読むだけで十分理解することができた。
リオのゲームの手腕に憧れ、障がいのことはあまり目に入らない勝生と、自信家ながら自身の障がいに屈託を抱えるリオ。
不器用ながらも互いを思いやり、相手の為に何ができるかを一生懸命考える姿に胸を打たれた。
本を読みなれない生徒でも読みやすいページ数で、内容的にも引き込まれる作品だと思う。
しかし正直なところ、世界中で起きている紛争を考えると、いかにeス