武部利男のレビュー一覧
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詩は苦手、と言いながら結構読みました、今年の後半。
しかし、漢詩は難しい。
詩の心以前に、決まりごとが多すぎる。
とりあえずは原文のまま詩を味わうのは無理なので、日本になじみのある詩人の詩を翻訳で読むことにする。
白楽天は、不幸な人々の友だちであろうとして、誰にでもわかる言葉で詩をつづることに努力をし、詩ができあがると女中のばあやに読んで聞かせ、意見を求めたのだそうです。
つまり、とっつきやすいのではないでしょうか!?
本人によると、白楽天の詩は四つに分類されるそうだ。
1.諷諭詩 社会風刺の詩
2.閑適詩 「或いは公より退きて独り処り、或いは病に移せて閑かに居る時、足るを知り和を保ちて」 -
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関羽の死から始まり、続々と「三国志」でのおなじみメンバーが亡くなっていくこの巻。 正直読み進めるのがとっても辛かった!! あんなに強かった関羽があんな最期を迎えるとは!! あんなにお茶目(?!)だった張飛が部下に寝首をかかれるとは!! 劉備も病没、曹操も亡くなり、魏・呉・蜀の三国の覇者の中で最後まで生き残ったのがこの物語ではもっとも存在感が薄かった(^^;)孫権というのも何となく皮肉に感じないでもありません。
偉大な存在がどんどんいなくなる中で一際輝きを増すのが孔明なんだけど、その孔明も五丈原で没すると、後はさほど心ときめくようなこともなく、ひとまわり小粒の将軍たちの戦国絵巻っていう -
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上巻の最後でようやく諸葛孔明を三顧の礼で迎え入れた劉備玄徳。 この中巻は三国志物語の中の最大の見せ場・・・・とも言える「赤壁の戦い(レッドクリフ)」を中心に展開します。 諸葛孔明は荊州(けいしゅう)の劉表のもとに身を寄せ、いわば流浪の身だった劉備に対し、曹操への対抗策として「天下三分の計」を説きました。 すなわち、劉備が荊州と益州を領有し、劉備、曹操、孫権とで中国を大きく三分割し、まずは国力を蓄えてその後孫権と結んで曹操に対抗し、天下に変事があった際には曹操を打倒し漢王朝を再興する、というものです。 ああじゃこうじゃと屁理屈や言い訳の多い(?)劉備に対し、いかにも現実的な諸葛孔明です。