郷仙太郎のレビュー一覧
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ネタバレ小池さんが都知事の就任演説で、後藤新平について言及していたので、興味を持って読んでみた。
小池さんがインスパイアされているのがよくわかる。
調査・科学的根拠を重んじ、プラクティカルで、現実的。政治にも、徒党を組むことにも興味がなく、施策・実務にばっかりアタマが行ってしまっている。でも、どのように統治するのか、集団心理などには先見の明あり。
もともと腕白小僧→平民→医者→衛生関連役人→台湾統治→入閣→満鉄プロジェクト開始→東京市市長大改革→関東大震災→内務大臣が彼の経歴。
関東大震災から90年、奇しくも彼が日本橋から築地に移した市場も、豊洲に移ろうとしている。いろんな意味で小池さんがオーバ -
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後藤新平の通史を知ることができる。
台湾、満鉄の経営、関東大震災からの東京復興などグラウンドデザインを描ける政治家であり、昨今の混沌とした政治状況にまさに求められる人材ではないか。
「大風呂敷」は大きなグランドデザインと言い換えることができ、後藤のアプローチは事実の把握、調査に重点に置いていたことから空手形ではなく実行が伴っていた。
引用~
・小楠先生は、国是三論すなわち日本には富国、強兵、そして士道の三策が必要だと唱えられた。このうち富国と強兵は現在の国策になっている。しかし士道が忘れられている。・・・私する心を捨てて、文と武の両道を極め、国家に献身するということだ。
・新平は、部下が自分 -
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■ 良書である。蔵書◎
■ 明治大正を代表する科学的政治家。今我々が直面する閉塞感に対して唱えられている「改革」の実践者として、参考になる面が多々あると思われる。
・横井小楠「政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道を排すべきである」
・「王道は人民のための政治、覇道は権力者自身のための政治だ」
・都々逸に、「人に勝れた主をもつからは、人に勝れた苦労する」「主」とは大志のことである。
・地方調査の要諦「まず地方ごとの事情と事実を調査し、これを理想に照らして分析し、それから現実にあった制度を全国に普及させることが成功の道だ」。
・「生物学の法則」それは、「人々の慣 -
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ネタバレ都市計画で後藤新平が関東大震災後の都市計画作りに多大な貢献をしたということを習ったので、ただただすごい人なんだなとしか思っていなかった。
しかし、後藤はすごい人だった。
国を背負っていく人はこれくらいの器がないと…と考えるとすごい世界だと思う。
ただ、大きく心に残ったのは、時代背景、周囲の環境etc.はこんなにもその人の動き、評価を変えてしまうのかということだった。
今だから後藤新平のような人が必要と言うが、今現時点で別の毛並みのすごい人物は居て、ただその人達を周りが発見できていないだけではないか。
人を評価する軸とその時代との関係は切っても切れないものである。
全体を通して、後藤新平までと -
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関東大震災後の日本を復興させた男。東北の没落平民から身を起こし、医師、行政マンを経て台湾・満鉄の経営、東京市の大改革、関東大震災からの復興。大胆な先見性をもとに新しい政策を打ち立て、行革を断行した後藤新平。無視と実行力に貫かれた生涯をいきいきと描く。
最近のマスコミの記事をみると、いま後藤新平がいたらという内容のものがある。後藤は卓越した先見性と実行力により帝都復興の原動力となった。
後藤になぜ大きな仕事ができたのか。ひとつには能力のある人材を連れて来て、存分に働かせた事にある。無私の心で、グランドデザインを描き、部下が働ける環境づくりをする。
いまの首相にもっとも欠けている事である -
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東日本大震災を受け、震災復興で手腕を発揮した政治家、後藤新平が再注目されている。
後藤は東北の没落平民から、医師となり、行政に身を転じ、台湾や満鉄の初代総裁として活躍。その後、東京市長を経て、関東大震災時は山本内閣で国務大臣兼帝都復興院の総裁となった。今の東京の基礎を作ったのは後藤新平にほかならない。
新しもの好きの後藤は常に先見性をもち、その政策は大胆。時に「大風呂敷」とも揶揄されたが、その先を見通す目は後年、ただしさが立証されている。歴史に「たれれば」は禁句だが、後藤が一刻でも首相の座についていたら、日本という国家は変わっていたかもしれない。
後藤は公平でラディカルな感覚を持っていた