郷仙太郎のレビュー一覧

  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    小池さんが都知事の就任演説で、後藤新平について言及していたので、興味を持って読んでみた。
     小池さんがインスパイアされているのがよくわかる。
    調査・科学的根拠を重んじ、プラクティカルで、現実的。政治にも、徒党を組むことにも興味がなく、施策・実務にばっかりアタマが行ってしまっている。でも、どのように統治するのか、集団心理などには先見の明あり。
     もともと腕白小僧→平民→医者→衛生関連役人→台湾統治→入閣→満鉄プロジェクト開始→東京市市長大改革→関東大震災→内務大臣が彼の経歴。
     関東大震災から90年、奇しくも彼が日本橋から築地に移した市場も、豊洲に移ろうとしている。いろんな意味で小池さんがオーバ

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    2016年10月15日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    ネタバレ

    超強気の日本の猛者。
    気概は素晴らしいが、とても自分にはまねできないと思った。
    今の台湾の新日は、後藤新平がいたからこそなしえたのではないかと感じた。
    台湾の支配・開発に始まり、復興計画まで、今の日本の骨格を創るのに大変大きな影響を与えた人物であると感じました。
    もう一度読んでみたい良著でした。

    <名言>
    ・普段親しくしている。していないではない・何を語り、何を戦っているかだ。それが正しければ世間は支持する
    いざという時共に戦ってくれるのは主張が共通しているかどうか

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    2013年10月27日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    組織の中で、政局的な壁にぶつかり、想いをなかなか実現できていない人に、広い視野と勇気を与えてくれる本。一気に読み進むことができ、オススメ。

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    2011年07月16日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    色々なところに名前の出てくる人物であり、ようやく伝記を読むに至った。当時の東京都副知事が書いているというのも面白い。
    医学衛生学畑のため、調査に重きを置く姿勢、しかしそこから大きく想像を広げて実現に至らしめるパワフルさは凄い。昭和天皇が評価していたことは御厨氏の解説で知ったが、その評価も当然であろう。水沢という維新の敗者からここまでのし上がっていったのは素晴らしい。
    ほかの作家の評伝も読んでみたくなる。

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    2022年10月14日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    なんとなく勇気づけられたくて、後藤新平の人生をなぞってみようと思い、手にした本。小説として描かれているので、後藤新平の生涯を俯瞰するのに、ちょうど良い本でした。

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    2022年07月18日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    強い信念を貫き通した人物の生涯。
    常に時代の先に目を向けて行動し続けた故に、時代の方が少しついていけていなかった。

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    2013年03月18日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    後藤新平の通史を知ることができる。
    台湾、満鉄の経営、関東大震災からの東京復興などグラウンドデザインを描ける政治家であり、昨今の混沌とした政治状況にまさに求められる人材ではないか。
    「大風呂敷」は大きなグランドデザインと言い換えることができ、後藤のアプローチは事実の把握、調査に重点に置いていたことから空手形ではなく実行が伴っていた。

    引用~
    ・小楠先生は、国是三論すなわち日本には富国、強兵、そして士道の三策が必要だと唱えられた。このうち富国と強兵は現在の国策になっている。しかし士道が忘れられている。・・・私する心を捨てて、文と武の両道を極め、国家に献身するということだ。
    ・新平は、部下が自分

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    2012年03月10日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    ■ 良書である。蔵書◎
    ■ 明治大正を代表する科学的政治家。今我々が直面する閉塞感に対して唱えられている「改革」の実践者として、参考になる面が多々あると思われる。

    ・横井小楠「政治は、万民のためを判断基準とする王道を歩むべきで、権謀術数による覇道を排すべきである」
    ・「王道は人民のための政治、覇道は権力者自身のための政治だ」
    ・都々逸に、「人に勝れた主をもつからは、人に勝れた苦労する」「主」とは大志のことである。
    ・地方調査の要諦「まず地方ごとの事情と事実を調査し、これを理想に照らして分析し、それから現実にあった制度を全国に普及させることが成功の道だ」。
    ・「生物学の法則」それは、「人々の慣

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    2012年01月02日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    都市計画で後藤新平が関東大震災後の都市計画作りに多大な貢献をしたということを習ったので、ただただすごい人なんだなとしか思っていなかった。
    しかし、後藤はすごい人だった。
    国を背負っていく人はこれくらいの器がないと…と考えるとすごい世界だと思う。
    ただ、大きく心に残ったのは、時代背景、周囲の環境etc.はこんなにもその人の動き、評価を変えてしまうのかということだった。
    今だから後藤新平のような人が必要と言うが、今現時点で別の毛並みのすごい人物は居て、ただその人達を周りが発見できていないだけではないか。
    人を評価する軸とその時代との関係は切っても切れないものである。

    全体を通して、後藤新平までと

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    2011年11月05日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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     面白かった。興味深かった。政治のことや明治時代のあれやこれ、後藤氏の色々なあれやこれを知ることができた。小説仕立てになっていて、比較的読みやすかったように思う。このシリーズを読み込んだら色々自分が成長できそう。関東大震災と、彼が震災に対して行ったあれやこれについて、最後のほうで少し触れられているので、今読んでみるとリアルタイムでいいと思う。

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    2011年10月27日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    関東大震災後の日本を復興させた男。東北の没落平民から身を起こし、医師、行政マンを経て台湾・満鉄の経営、東京市の大改革、関東大震災からの復興。大胆な先見性をもとに新しい政策を打ち立て、行革を断行した後藤新平。無視と実行力に貫かれた生涯をいきいきと描く。

    最近のマスコミの記事をみると、いま後藤新平がいたらという内容のものがある。後藤は卓越した先見性と実行力により帝都復興の原動力となった。

    後藤になぜ大きな仕事ができたのか。ひとつには能力のある人材を連れて来て、存分に働かせた事にある。無私の心で、グランドデザインを描き、部下が働ける環境づくりをする。
    いまの首相にもっとも欠けている事である

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    2011年07月31日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    東日本大震災を受け、震災復興で手腕を発揮した政治家、後藤新平が再注目されている。

    後藤は東北の没落平民から、医師となり、行政に身を転じ、台湾や満鉄の初代総裁として活躍。その後、東京市長を経て、関東大震災時は山本内閣で国務大臣兼帝都復興院の総裁となった。今の東京の基礎を作ったのは後藤新平にほかならない。

    新しもの好きの後藤は常に先見性をもち、その政策は大胆。時に「大風呂敷」とも揶揄されたが、その先を見通す目は後年、ただしさが立証されている。歴史に「たれれば」は禁句だが、後藤が一刻でも首相の座についていたら、日本という国家は変わっていたかもしれない。

    後藤は公平でラディカルな感覚を持っていた

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    2011年04月24日
  • 小説 後藤新平―行革と都市政策の先駆者

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    【読書】関東大震災後に内務大臣兼帝都復興院総裁として都市計画を立案した後藤新平。東日本大震災後にその人物の手腕に注目が集まっていたため、この本を手に取る。事務官だと思っていたが、医系技官として病院、衛星に関する行政に従事していたことを知る。生活衛生行政への熱意はすごい。まずは実態把握という姿勢は正しい。さらに、個人的にはボーイスカウト日本連盟初代総長であることを知り、さらに親近感。

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    2011年05月03日