永井陽右のレビュー一覧

  • 紛争地で「働く」私の生き方
    著者の永井陽右さんが田村淳さんのNewsCLUBに出演した時の「イスラエル・ハマス紛争の行方」に関する非常に興味深いコメントがきっかけで、この本を読み始めました。

    憎しみの連鎖が拡がる。
    みんな傷つき泣いている。
    憎しみの連鎖を詳しく見ると、やられたからやり返すということがある。
    やられたというこ...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    ソマリア
    アル・シャバーブ
    若者
    テロリスト
    自爆テロ
    投降兵リハビリテーション施設
    リハビリテーションプログラム
    ケアカウンセリング
    イスラーム教再教育プログラム
    NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事

    冒頭から私の知らない世界が押し寄せてくる。
    著者はいったい何をやっているのか。
    ...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    彼の存在をいつ知ったのだろう。テレビのドキュメンタリー的なものだろうか。その時から、なんと尊敬すべき若者だろうと思ってきた。
    本書を読んでますますその思いは強まった。文字通り命を賭けた毎日だ。そのことがありありと伝わる。身近な人も次々に亡くなっていく。あまりにも過酷な環境で、精神の健康も保たなければ...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    すごい人がいるんだなー
    生い立ちからして、使命もって生まれてきた人なんだろーなー
    素直に育った人はこんな人生にはならないのかな

    そこらへんも不思議だし、ちょっと悪いくらいの人じゃないと世の中に影響与えるような人にはなれないんだろーな

    (昔のことかもだけど)親子関係よくないというような事が書かれて...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    平和を追い求める。
    自分より若い人が世界で活躍してることを初めて知った。
    1番最初はYouTubeを見ていて、こんな活動している人がいるのだと興味本位で本を購入したけど
    本当に何にも援助もない0から今の今、ずっと活動していることに頭が上がらないし
    世界情勢のことも知ってる様で実は全く見えていないな、...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    紛争地帯の最前線での投降兵の救助、刑務所での再教育、社会復帰、それら活動のための各国政府や軍との交渉・調整など、想像もできないほど大変な業務の数々を知ることができた。自分がいつ死ぬかも分からない中、ときにはPTSDに陥りながらもテロ組織やギャングに入らざるを得なかった若者を助けるために奮闘されている...続きを読む
  • 共感という病
    「『共感し合おう』『繋がっていこう』と言うと、なんとなく無条件に良いものである気がしますが、繋がっていくからこそ分断していくとも言えるわけです。」
    「共感とは誰かの困難に対してではなく、困難に陥っている自分側の誰かに作用している」

    共感について、ネット社会における負の部分くらいのイメージしかなかっ...続きを読む
  • 共感という病
    本書は、ソマリアでテロ組織からの投降や投降兵・逮捕者の脱過激化と社会復帰支援等をしている著者が、一般的に良いものとされる「共感」の負の面を明らかにしている。

    そもそも人は基本的にわかりあえないもの。
    その中でどうしたら他者と共存できるのか考えていくべき。

    内田樹さんとの対談も面白かった。

    たく...続きを読む
  • 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
    志を持ってまっすぐ進むその姿にエネルギーをもらい、また尊敬の念で頭が下がる!ソマリアへの入り口を探してさまようのでなく自ら立ち上げることができる行動力。口だけじゃないかっこよさ。行動ありきの軽率さで周囲をヒヤヒヤさせる彼が経験を得て思慮分別を弁えた大人に変化していく物語としても楽しめるしソマリアから...続きを読む
  • 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
    日本人である私が他国でできることってあるのかな?物資を供給するだけの支援はしたくないなぁ… どのような支援ができるのだろう… など、日々もやもや考えていた自分ですが、

    永井さんのように、興味を持ったことに突き進めば、その過程の中で、適切な方法は見つかっていくものであり、行動を起こすことが何よりも重...続きを読む
  • 共感という病
    これを読もうと思ったのは、
    数か月前から起こっていた性加害のニュースを見て。
    私はKinKiKidsのファンなのですが、
    とても心が痛くて辛い数か月でした。苦笑

    SNSを開けば罵詈雑言の嵐で、
    人を傷つけるだけの鋭い言葉や
    それぞれの立場からの
    憎悪、悪意が見えるような数十文字の言葉たちが。

    ...続きを読む
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    著者とアクセプトインターナショナルの活動については大まかに知ってはいたが具体的な活動は把握をしていなく、ここまで過酷、また紛争のど真ん中にいるのか、と、ただただその姿勢に尊敬を抱く。応援していきたい。
  • 紛争地で「働く」私の生き方
    国同士の争いだけではなく、
    とても海がきれいな国の中で、
    自爆テロがあり、内戦がある。

    比類なき悲劇と言われるソマリア。

    帯にある、
    「武装解除プログラムが通用しない、
     現代的なテロ組織に真正面から挑む。」
    という言葉が残ります。

    私自身は内向的で、犬を飼っていることもあり、
    世界を飛び回っ...続きを読む
  • 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
    ラジオで永井さんのことを知って購入。 私には想像すらできない困難な問題にこんなに真っ直ぐ向かっていく人がいるなんて…こんな若くて…信じられない。ただただ尊敬です。 内容自体は読みやすく、ソマリアやギャングについての知識がなくても読み進めていけると思います。これをきっかけにソマリアの社会情勢を勉強して...続きを読む
  • 共感という病
    プロボノ活動で入っている団体。永井さんの考えを理解することができた。内田樹さんとの対談は特に興味深い。
  • 共感という病
    内田樹さんとの特別対談に、「惻隠の情」という話がありましたが、惻隠という言葉を初めて知りました。この特別対談の部分だけでも、良書ではないかと思います。

    共感は良いものと思われがちですが、そうではない側面もあるということ。
    また、話せば分かる。という理想だけでは、全く通じないどころか、状況を悪化させ...続きを読む
  • 共感という病
    共感とは『認知的共感』と『情動的共感』に分かれる。
    認知的共感…相手の思考や感情を理性的に正確に理解しようとするもの。意識的にある程度はオンオフの切り替えができる。
    情動的共感…相手の思考や感情を自分の感覚として感じること。無意識に出てしまうものであり、オンオフの切り替えが難しい。
    この2つの機能が...続きを読む
  • 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
    関テレの特番で著者が出演されていて、活動のことを知り、本を読んでみました。

    支援活動の経験がない上に英語力もない大学1年生。世界最悪の紛争地のひとつであるソマリアの人々を助けたいという気持ちだけで、NGOを立ち上げ活動を始めます。
    著者たちのの日本のNGO、ナイロビのソマリア系NGO、ナイロビのソ...続きを読む
  • 僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
     組織を形作るまての物語。情熱が熱い。
     著者は過去にいじめをしていたとさらりと書いてあるが、この本を読んだ時期は東京オリンピック開催後。いかに立派なことをしても、いじめをしているだけで批判対象になるのかな?とそんなことを考えてしまう。
     とは言いつつ、自覚的、無自覚的を問わす、誰しも加害者になった...続きを読む
  • 共感という病
    「共感」の前に、まずは自分を理解する。

    自分が自分を好きになれないで誰が自分を好きになれるのか???

    そんなことを感じさせてくれた。