沢辺有司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
«一冊でだいたい分かる、主要各国のオトモダチ事情»
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ここは世界中から従業員が集まるオフィス。従業員のひとり、「日本」氏の視点を中心に、オフィスの人間関係(という名の国同士の関係)を眺めてみましょうーー
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国の擬人化といえば、日丸屋秀和先生の『ヘタリア』という作品もあるのですが、(こちらも個人的に大好きな作品です。)
本書は、今現在の国同士の関係を職場の人間関係に例えて説明してみよう!という試みがされています。
領土問題等、複雑で分かりにくいと感じる話も、デスクや荷物等身近で分かりやすいものに例えられていたので、理解しやすかったです。
また、舞台が職場 -
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Posted by ブクログ
地政学に興味を持ち、2冊目に読んだ本。「いちばんやさしい…」と書かれているが、正直、私にとっては決して”やさしく”はなかった。1冊目の本でベースとなる知識を少し入れていたので、多少は理解できたが、文庫本とは言え、読み終えるのに少々時間がかかってしました。それだけ内容が濃いともいえるだろう。地形に基づく解説はもとより、地理的条件がもたらした歴史的背景についても、非常に興味深く書かれていることは特筆すべき点だと思う。ウクライナ情勢についても加筆されており、まさに今世界情勢を理解し、パワーバランスや、各国の動向を知るのに役立つ一冊だといえる。
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Posted by ブクログ
2022/4/25
池上彰さんの本に通じるものを感じました。
最近、改めて注目されている地政学という学問の側面から、世界の主要な国や地域をはじめとした色々な場所の地理的条件からその政策や行動の意図を考えていく内容になっていますが、歴史的事実と照らし合わせても、とても地政学での考え方がすとんと理解できるなと思います。
戦後の日本やドイツなど敗戦国では封印されていた軍事戦略に使われていた学問だとありましたが、自分達の国の地理的条件をしっかりと理解することが、国としてこれからどのような行動を取るべきなのか、外国とどのように関係性を築いていくべきなのかを考えるとてもいいきっかけになる本だと思いました。