ラス・ロバーツのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ経済学者による味わい深いエッセイ。
「合理的判断」だけでは乗り切れない、人生における重要な意思決定の方法について、様々な角度から論じている。
「今だけ金だけ自分だけ」がはびこっている一方、激動の時代に直面している今、大切にしたい考え方を学び、勇気をもらえた。
・信条を何よりも優先する。決断が自分らしさを作る。
自分の本質に関わる物事に関しては、妥協をしないこと。
誠実に生きること。正しい行動を取って、自分に誇りを
持とう。少なくとも、そこを出発点にするべき。
・善良さとは、実践の積み重ねで獲得できるもの。
・コストと利益のリストは「狭い功利主義」である。
「功利主義」と「繁栄」、この -
Posted by ブクログ
損得で判断する。利己的に思えるが、誰しも自分が得するかどうかを強力な判断基準にしているし、損をする判断をしている隣人を心配したり見下している。
だが、判断基準は、必ずしも損得だけではない。その「非合理」な判断の背後には何があるのかを解き明かそうとするのが本書。特にその後の人生にも影響の大きな決断をワイルド・プロブレムと呼ぶ。あなたは正しい判断ができるだろうか。
すぐに思いつくのは「好き・嫌い」。正しさなど後付けでしか評価できないのだから、本来、好きなものを選べば良いと思う。勿論、そこに損得を計算できる要素もあって、物事は複合的に考えられるべきだ。「知の巨人」はどうしているのか。
「知の巨