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  • ちょっとした日本人の知恵

    Posted by ブクログ

    荒川洋治氏がラジオで紹介していて、面白そうだったので購入。早速頁をめくってみると、食べ物/暮らし/社会人/人生を豊かにするの四章に知恵がわけられている。

    〈〜するとよい〉(「いい」ではなく「よい」なのが良い)という締めで、身近な知恵が短文で綴ってある。お、役に立つというものから、何だそりゃというものまで、面白おかしく読める。淡々としているのが良い。

    〈食べ物の知恵〉の章から

    〈ピーナッツを二度楽しむ。
     「どっちがおじいさん、どっちがおばあさん」と当てっこをする。
     二つに割ったとき、胚が髭のようにくっついている半分がおじいさんで、その分くぼんでいる半分がおばあさん。しかるのちに、よく噛んで食べる。〉
    (愉しい知恵である。「しかるのちに、」という不必要に待つ配慮が笑える)


    〈ゆでたトウモロコシを上手に食べるには、まず無理をしてでも縦に一列粒をとってしまうとよい。
     そうしておけば、その左右の粒は親指で押すだけで簡単にとれる。かじるのは野趣に富んでいるが、胚の部分まで食べられないので栄養的にソン。〉
    (「野趣に富んでいる」かじりつきが損である理由まで書いてある。)

    〈子どもにスイカを食べさせるのなら、昼間にする。夜食べさせるとおねしょをする。〉
    (スイカが好きな子どもの扱いにまで及んだ、日常の知恵。手がかかる経験から、端的な評言が生まれる)

    〈焼き芋はバターをつけて食べると、胸がつかえない。〉
    (「つかえない」かどうか個人差があるところを、一般的に述べているのがよい)

    〈てんぷらの油に火が入ったとき、青菜を投げ込むと消える。〉
    (普通に役立つ教え)



    〈暮らしの知恵〉から

    〈トゲが刺さったとき、五円玉の穴をトゲに当てて押すとトゲの頭が出てくる。〉
    (ふむふむ)

    〈風呂上がりに冷水をかぶると冬寒くなく、お湯をかぶって出れば夏涼しい。〉
    (ほうほう)

    〈風呂の残り湯を抜くとき、腕で時計回りに渦を作ってやると短い時間で湯が落ちる。
     南半球だったら、逆回りにする。〉
    (そ、そうか。笑)

    〈後ろから首を絞められたときは、右手を自分の胸の前から回して、首にかけた相手の左手の薬指と中指の間に親指をこじいれる。
     相手の薬指と小指をしっかりと握りしめ急激に腰を落とし、相手の腕の中をくぐり抜けながら横に移動して立つと、首を絞めた手は離れている。〉
    (そうか!)


    〈社会人の知恵〉より

    〈都心で最終電車に乗り遅れたら、地下鉄の工事現場に止まっているダンプを探す。
     自分の帰る地区のナンバーをつけている車の運転手に、帰社するとき一緒に乗せてくれないかと頼むと、親切に家の近くまで送ってもらえる場合がある。〉
    (ほんまかいな)

    〈新聞記事を読んで、明るい印象の材料を赤鉛筆でマークし、暗い印象の材料を青鉛筆でマークしていくと、時代の空気と傾向がよくわかる。〉
    (ほーお、そうかね)

    〈飲みに誘った女性がいくら飲んでも酔わないときは、脈がないのだから諦めるのが正しい。〉
    (うん、確かにね)

    〈相手の名前を度忘れしてしまったときは、「お名前は何とおっしゃいましたっけ」と尋ね、相手が名前を言ったら「いえ、そうではなくて下のお名前のほうは?」と言いながら姓を記憶してしまうと角が立たない。
    (ははあ)

    〈自分で文章を書いたとき、ここはよく書けているとうっとりする箇所は、一番だめな箇所だから削ったほうがよい。〉
    (至極名言!)

    〈「かわいそう」とは「ほれた」てことよ。〉
    (???)


    〈人生を豊かにする知恵〉より

    〈書店でくれる文庫本の目録は、トイレに置いておくとちょうどよい読み物になり、適度に排便に集中できる。〉
    (グッドアイデア!)

    〈軽石を粉にして飲むと、朗らかな音色のおならが出る。〉
    (えええ、笑)

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    2009年10月07日