野崎六助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
黒岩涙香といえば萬朝報社主としてしか知らなかったし、萬朝報といえばスキャンダル記事と連続小説で販売数を伸ばし、一時代を築いた新聞ぐらいの知識しかなかったが、その多才さと萬朝報の梁山泊さを認識できた。明治から昭和にかけての文筆家・売文家の列伝ともいえる内容も面白かったし、その活劇調の文体も非常に良い。幸徳秋水の項で、大津事件→大逆事件での天皇神聖化の流れも興味深く、改めて大津事件がターニングポイントだったと認識。「黒岩涙香を読む」と考えるとまとまりのない散文で終わるが、自身のように予備知識が薄い方には、つながりや時代背景・空気感がよくわかって興味深い1冊。