「ど根性プロジェクト管理」チェックリスト
1.完璧に、そして強情に「お客」のことを考え続けよ。
2.測定可能で、挑戦的だが達成可能な「目標」を、太陽のごとく明確にして共有せよ。
・成功の基準を示す完全なリスト
・これらの基準の各項目を明確に示したもの
・各基準に対する具体的で、測定可能で、行動可能な目標値
・各基準についての最低合格レベル
・少なくともトップ３つの最重要基準についての優先度
これらをスコアカードとして１ページにまとめる。
3.すべての関係者と効果的で、声高の、たゆまぬコミュニケーションをとれ。
・コミュニケーションマップの作成
・プロジェクトの最初から最後までの、ハイレベル事象を示す１枚のスケジュールを簡単なフローチャートの形で作る。（5参照）
・目標を貼り出し、視覚的に注意を惹きつける。
・Eメールでのコミュニケーションを止める。
（Evasive, Easy, Evil, Efficient)
4.各人の役割と責任を誤解が生じないように理解させ、納得させておけ。
5.チーム全員がハートで約束するような、実行可能な計画とスケジュールを作れ。
・スケジュールは、各分野を水泳プールのレーンのように仕切った、１ページのフローチャートにまとめる。
・「やりとげろ」ガイドラインの作成。
-「誰」から始める。
-関係者の優先度をつける。
-関係者の誰分析で得た知見を、「何」を設定するのに使用する。
-「なぜダメか」で行く手に立ちふさがるリスク・障害・思い込みの全てを把握
-コントロールが絶対に効かないものと、やりようのあることに分類する。
-プロジェクトのエッセンスをフローチャート（上述）にまとめる。
-「いかに」でスタートするのに十分なだけの詳細計画を作成し、途中でしばしば見直し、改版する。
6.大きくて、危険で、不愉快なリスクを緩和し、革新的な加速ツールをセットせよ。
7. 優先度は冷酷につけ、必要なら心臓、肺、腎臓のどれをとるか選べ。
・優先度リストは危機に直面して、どれをとるかの選択を迫られた時のために作らなければならない。忙しいマネジャーの指示を仰がなくても、作業者レベルで決めることができる。
・期限切れにならないように、周期的に見直され、再設定され、全員に周知されなければならない。
・作業に影響される全員が簡単に見られるようでなければならない。
・優先度の高い仕事だけをやるのではなく、１人の人間が優先度#1, #2, #3の全てを作業できるという状況を作り、いつも上位の仕事を優先させて作業すべき。
8.必要で不可避の変更を予期し、準備せよ。
・一番影響の大きな変更の順にリストを作成し、それに対処するプランを早急につくる。
・発生した変更を追跡管理する。
・変更がプロジェクトの目標に与える影響を数値的に見積もる。
・変更は「鴨ネギ」みたいなチャンスと考え、時間があればというアイデアをどっと吐き出す。
9.「思い込みと信念」に挑戦せよ、とくに自分が無意識に作った限界には。
10.関係者全員の「期待値」を管理せよ。小さく約束して、それを上回れ。
プロジェクト憲章を1ページで作成する。
・それが何か。何ではないか。
・「成功」の定義、測り方。
・誰が参加するか。
・成功するための大事な要因・
・前提。
・大きなリスクとその回避策。
・スケジュール、範囲、予算、品質、その他の要因の相対的優先度。
・目標とする対象者。
・販売チャネル。
・市場要請による各作業工程の大まかなスケジュール。
・大まかな予算。
・その他、成り行き任せにできないと思うこと。
11.経験に「学べ」、毎回もっと面白いミスをせよ。
知るとやるのギャップを生み出しているもの
・学習性無力感
・失敗への恐れ
・計画嫌い
・競争の本能
12.「感謝の態度」：プロジェクトの成功を祝おう・・・そして失敗にも乾杯！
