竹信三恵子のレビュー一覧

  • これを知らずに働けますか? ──学生と考える、労働問題ソボクな疑問30
    恥ずかしながら、勉強になりました。
    働いていく上で労働法についてもう少し勉強しないといけないなと思いました。

    学生さんの疑問から話が展開していくので、いま学生の人に特に読んでほしい。
  • しあわせに働ける社会へ
    しあわせに働ける社会へ、多くの労働現場を丹念に取材してきた著者が、提言する。
    せめて、過労死などがない社会にしないといけないと思う。
  • しあわせに働ける社会へ
    日本の労働環境に関して。

    自己責任論、即戦力主義、名ばかり正社員、残業、

    働いても冬をこせないアリである派遣労働者の紹介など。

    中学生・高校生がターゲット。おかげでわかりやすかった。
  • ルポ 賃金差別
    正規労働者、非正規労働者の賃金の格差問題について。
    欧米のように「同一価値労働、同一賃金の原則」がしっかりしておらず、曖昧な為に非正規労働者は正社員と同じ労働時間、労働内容であってももらっている賃金は約半分。

    そのような低賃金労働者が年々増え続ける現実。
    しかし派遣だから、パートだからとその低賃金...続きを読む
  • ルポ 賃金差別
    日本の労働環境は、もはや、マスコミや評論家達がこぞって使う、賃金格差なんていう生易しい言葉では済まされない。著者が言うように、現代の労働環境はまさに「差別」であり、「身分制度」そのものと言っても大げさではない。この大きな社会問題に対して、この国の立法府は、まったく手を付ける気もなければ、ましてや法を...続きを読む
  • 女性不況サバイバル
    コロナ禍で女性に起きた負の現象を紹介している。
    それぞれはたぶん事実だろう。

    最後の一部分を除いてはポジティブな話が無いので、読んでいると人によっては気持ちがどんよりするかも。
  • 10代から考える生き方選び
    「10代から考える」ってタイトルだけど、中学生、高校生、大学生どの辺をターゲットに想定しているんだろう? 

    いいたいことは分かる 著者の理想も共感できる 10代の読者にも理解はできると思うが、じゃどうすればいいの? って思うと思った

    結局は雇い主などと戦える武器としての専門知識と労働法の知識が必...続きを読む
  • ルポ 賃金差別
    ルポ 賃金差別

    竹信三恵子著
    ちくま新書
    2012年4月10日発行

    読み間違えやすいタイトル。「賃金差別(さべつ)」が正解。「賃金格差(かくさ)」ではありません。
    著者はジャーナリストで和光大学教授、元朝日新聞記者。ベテランらしく、読みやすく、整理された内容でした。
    「現代社会福祉辞典」での定義...続きを読む
  • 正社員消滅
     正社員の待遇悪化に向け露骨に政策誘導されている実情を改めて知ることができた。労働者も数ある生産財の一つとみなし、欲しいときだけ、かつできるだけ安く使いたいとの動機は資本主義の必然的な帰結である。サントリー新浪の「在庫」発言にそれが良く表れている。原材料や機械とは異なる血の通った人間だからこそ、先人...続きを読む
  • 正社員消滅
    正社員と非正規社員との待遇差、正社員追い出しの拡大など事例を豊富に紹介しつつ、問題点を指摘している。

    企業側も利益の最大化を求める中で、今後もせめぎ合いが続くことが予想される。その中で働き手は何をすべきかを提示している。
  • 正社員消滅
    「正社員」の捉われ方を探りながら、今後の雇用について問題提起している本。内容は少し(世の中、政策への)批判目線です。
    雇用側と被雇用側とで見方が違う、ものすごく難しい問題だと思います。
  • 正社員消滅
    「正社員消滅」
    思わずドキリとするようタイトルだ。既に派遣社員が4割というのが現実であり、派遣社員と言っても昔のパートとは違って正社員並みに働いているのだから事態が悪い。そして、既に派遣社員無しでは業務は成り立たない。
    そもそも正社員とは何なのか、戦後の国際社会の中で働き方の標準として正社員と言う考...続きを読む
  • ルポ 賃金差別
    パート労働は、所詮夫の収入がある女性たちの仕事、生活費がいらない女性たちの小遣い稼ぎ。こういった位置づけが、非正規の低処遇に対する社会的抵抗を阻んできた。女性の家計補助だからと、仕事の内容を問うことなく容認されてきた非正規は、いまや、男性たちにまで広がっている。また、シングルマザーも男性ではない、新...続きを読む
  • ルポ 賃金差別
    日本社会は、同じ仕事でも、出身地・性別・採用形態・雇用形態と様々な線引きによって自在に賃金に差をつけられる賃金差別大国である。

    同一価値労働同一賃金はよく聞く言葉だけれど、その意味の重要性を改めて認識しました。
  • しあわせに働ける社会へ
    著者の姿勢には共感できる。
    特に「雪玉をころがす」という比喩で語られた話題は、夢を追いかけなさい、と無責任な理想論を唱えるでもなく、かといってニヒリスティックに現実を語るでもなく、きわめて穏当でありながら鋭く、元気の出る論考でちょっと感動する。

    ただ高校生向きってことで仕方ないのかもしれないのだけ...続きを読む
  • 災害支援に女性の視点を!
    その筋によれば、東北大震災後の混乱の中でも女性が性的暴行を受けたケースがあったという。また、本書にも書いてあるが、避難所に女性用のスペースがなかったり、着替えや授乳も落ち着いてすることができない環境に置かれた女性たちも多いという。本書は「スフィア基準」などを紹介しながら、被災の場で女性たちが、女性で...続きを読む