竹信三恵子のレビュー一覧

  • しあわせに働ける社会へ
    ILOの創設から100年、そして日本はすでに先進国の仲間入りを果たして、かなりの年月が経過している。しかし、1998年のILO「新宣言」の最優先8条約のうち2つも批准していないという。雇用劣化、労働の二極化、増え続ける非正規従業員、自己責任だと責められる非正社員。その構造が、分かりやすく説かれている...続きを読む
  • 正社員消滅
    ■「我が国の労働市場においては,正社員とパートタイム労働者との間に「職務」と「賃金」の連結を認めるための社会的基盤が成立していない」「その最大の要因は,正社員が企業に対して負っている拘束の大きさにある」(水町勇一郎の「同一義務同一賃金」論)
    ■水町によれば日本の正社員はパートにはない様々な
    義務を負...続きを読む
  • 正社員消滅
    衝撃的なタイトルにひかれて購入しました。

    いまや、日本で働く人の4割が非正規雇用(福祉現場も同様)であることは知っていたつもりですが、丁寧な取材のもとに語られる実態に改めて驚きました。グローバル経済と新自由主義に基づく経済政策のもと、一億総活躍社会の実現や「働き方改革」などを打ち出しながら、大企...続きを読む
  • 正社員消滅

    正社員は目指すものなのか?

    私は大学の教員です。大学生が「一部上場企業の正社員」という「勝ち組」を卒業時のゴールとし、就活を大学生活における最重要課題と位置付けるため、大学教育に大きな弊害が出ています。
    しかし、そこまでして得た正社員はそれだけの価値があるものなのか、この本を読んで、就活中、あるいは、これから就活する大学生の...続きを読む
  • しあわせに働ける社会へ
    元朝日新聞記者による労働問題を真っ正面からとらえた名著。中高生、大学生向けに書かれたものだが、現在、非正規労働にあえぐすべての労働者が読んでさしつかえない。
  • しあわせに働ける社会へ
    読みやすい。いい本。働くことについて書かれている。就職に失敗しても自分だけのせいじゃないよと思わせます。誤字脱字は無かった。
  • しあわせに働ける社会へ
    労働問題について、とてもコンパクトにまとまっている良著。
    若者の就職難・名ばかり正社員・派遣etc. 社会は落とし穴がいっぱい。
    単に現状を羅列するだけではなく、「落とし穴への対処法を知ることが大事」
    と説く。
    これをきっかけに他の労働関係の本に当たってみよう。
  • しあわせに働ける社会へ
    いま就活中の若い人のことを思い浮かべて読み始めたけど、自分の問題でもあると気付かされた。
    前半はかったるかったが後半に向かって面白くなった。
    何かできるかも、と思わせてくれる。日本版フェアトレードっていいな。和民には行かない。とか。
    この著者好きだな。
  • 女性不況サバイバル
    コロナ禍を契機に、女性の雇用が危機的な状況に陥った点に焦点を当て、その原因ともなっている雇用危機が放置されてきた「6つの仕掛け」について、著者の取材を基に詳細に論じられています。

    著者が述べているように、現在の多くの職場においては、非正規雇用の女性の方が重要な戦力となっているはずです。
    それなのに...続きを読む
  • 官製ワーキングプアの女性たち あなたを支える人たちのリアル
    官製ワーキングプアの現状と問題について、当事者を含めた多様な観点からまとめられていた。

    非正規公務員の待遇の改善は、ひいては良質な公共サービスの維持・向上に繋がることだと理解できた。
  • 官製ワーキングプアの女性たち あなたを支える人たちのリアル
    公務員への自分たちだけ安定しているといったバッシング一方で、職種によっては半分以上非正規職員であることを知る。会計年度任用職員か。すごい響きである。
  • 官製ワーキングプアの女性たち あなたを支える人たちのリアル
    このブックレットって何だろう。新書にすればよいのに。最近、氷河期世代を公務員に採用するとかやっているけど、応募者数に対して採用数少なすぎて氷河期の就活デジャヴなだけだから、この本で問題になっている会計年度任用職員制度のほうを何とかしたほうが良い。なぜ民間では合理的な理由のない雇止めが違法なのに、非常...続きを読む
  • 官製ワーキングプアの女性たち あなたを支える人たちのリアル
    自分の職業とリンクさせて、コロナと今後の生き方についてすごく考えさせられました。今ある仕事に就いていることをありがたいと思いながらも、時に壁にぶつかります。生きていくために仕事は大事だと思いますがもう少し、女性の生き方に
  • しあわせに働ける社会へ
    しあわせに働ける社会へ、多くの労働現場を丹念に取材してきた著者が、提言する。
    せめて、過労死などがない社会にしないといけないと思う。
  • しあわせに働ける社会へ
    日本の労働環境に関して。

    自己責任論、即戦力主義、名ばかり正社員、残業、

    働いても冬をこせないアリである派遣労働者の紹介など。

    中学生・高校生がターゲット。おかげでわかりやすかった。
  • 女性不況サバイバル
    コロナ禍で女性に起きた負の現象を紹介している。
    それぞれはたぶん事実だろう。

    最後の一部分を除いてはポジティブな話が無いので、読んでいると人によっては気持ちがどんよりするかも。
  • 10代から考える生き方選び
    「10代から考える」ってタイトルだけど、中学生、高校生、大学生どの辺をターゲットに想定しているんだろう? 

    いいたいことは分かる 著者の理想も共感できる 10代の読者にも理解はできると思うが、じゃどうすればいいの? って思うと思った

    結局は雇い主などと戦える武器としての専門知識と労働法の知識が必...続きを読む
  • 正社員消滅
     正社員の待遇悪化に向け露骨に政策誘導されている実情を改めて知ることができた。労働者も数ある生産財の一つとみなし、欲しいときだけ、かつできるだけ安く使いたいとの動機は資本主義の必然的な帰結である。サントリー新浪の「在庫」発言にそれが良く表れている。原材料や機械とは異なる血の通った人間だからこそ、先人...続きを読む
  • 正社員消滅
    正社員と非正規社員との待遇差、正社員追い出しの拡大など事例を豊富に紹介しつつ、問題点を指摘している。

    企業側も利益の最大化を求める中で、今後もせめぎ合いが続くことが予想される。その中で働き手は何をすべきかを提示している。
  • 正社員消滅
    「正社員」の捉われ方を探りながら、今後の雇用について問題提起している本。内容は少し(世の中、政策への)批判目線です。
    雇用側と被雇用側とで見方が違う、ものすごく難しい問題だと思います。