羽澄昌史のレビュー一覧

  • 宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る

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    宇宙物理学の実験物理学者が、ビッグバン以前の痕跡を見つけるべく自らが行っている宇宙背景放射の観測実験について語った本。

    インフレーション宇宙はすでに真実として結論が出た理論だと思っていたのだが、著者の説明によるとあくまで「インフレーション仮説」であって、宇宙の平坦性など多くのことを整合性よく説明することができるけれども、そのことを直接的に証明する実験的事実はまだ見つかっていないとのこと。また、そのインフレーションの速度など、どのようにインフレーションが起きたのかについては相異なる多くの説が提示されているとのこと。なにせ、「およそ1x10の-36乗秒の間に1x10の26乗倍に空間が膨らんだとさ

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    2016年02月08日
  • 宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る

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    実験物理学の方の書いた本。原始重力波発見のための泥臭い営み。理論物理とは違う、工学的な記述にも紙面を割いている。

    ・プランク衛星が2014年に発表したCMBのパワースペクトルによって、宇宙年齢が138億年に修正された。
    ・ダークマター、ダークエネルギーの量だけはCMB観測で調べられる。エネルギー換算で、通常の物質は5%、ダークマターは27%、ダークエネルギーは68%。
    ・インフレーション理論では、空間を押し広げる役割を持つ粒子「インフラトン」があると考えられている。これが不確定性原理で量子ゆらぎをもっている。
    ・空間は物理的実体なので、量子ゆらぎをおこすのも不思議ではない。しかし、物質ではな

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    2015年12月21日
  • 宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る

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    宇宙の始まりといわれるビッグバンの前に、想像を絶する早さで空間が膨張したらしい。その痕跡を求めて宇宙背景放射を探っているという話。
    物質を構成する最小単位を扱う素量子研究が宇宙の研究と関係しているといった科学の不思議について、なるべく分かりやすく解説してくれているのだが、「?」が点灯するとすんなりと理解できない。
    光速と宇宙の膨張の早さの関係が(関係ないのかもしれないが)、どうも腑に落ちない。
    いかん、脳細胞がそろそろ限界か?

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    2018年07月02日