伊東光晴のレビュー一覧

  • ガルブレイス アメリカ資本主義との格闘

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    ネタバレ

    アメリカの経済学の主流である保守派の主張がいかに歪んだものであるかが良くわかった。大企業とそれ以外の経済政策を分けるべきとか、努力にも限度がありそれ以外は搾取になるとか、社会が豊かになると経済的困窮ではなく精神的困窮が始まり、それはすべて大企業による需要喚起によっているなど、示唆に富む内容。とはいえ、反対論であるミルトンフリードマンの自由経済理論も読まないと本当の判断はできないだろう。

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    2016年07月22日
  • ガルブレイス アメリカ資本主義との格闘

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    印象に残ったところ。
    『アメリカ特有の哲学であるプラグマティズムの真の敵は、今まで述べてきたイデオロギー化した自由原理主義、リバタリアンでも必ずしもない。真の敵は、多くの経済学者の中にあるイデオロギー—アメリカは自由競争社会であり、自由競争は、もっともよい経済状態をつくりだすという輸入経済学への信奉であり、それを真理として疑わない信条である。』

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    2024年02月09日
  • ガルブレイス アメリカ資本主義との格闘

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    ゆたかな社会を読みたくなった!依存効果。企業側からすれば、どう活用するかだが。企業を二つに大きく二つに分かる分析方法も面白い。今のGAFA対策にもあてはまる考え方だと思う(まだ、有効なやり方を誰も思いついていないけれど・・・)。そこから、付加価値税につなげる発想が面白い。

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    2019年03月09日
  • ガルブレイス アメリカ資本主義との格闘

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    アメリカという国に軽く失望する。建国からの歴史が培った自立心=小さな国家というエートスの強さ。

    ガルブレイスの生い立ちから理論のすごみを描き出すことに成功している。

    自己搾取を見抜いた眼、テクノストラクチャーという批判装置を作り出した眼。愛すべき眼である。

    マーシャルの労働供給曲線は体感としてよく分かる。賃金率が下がれば、労働時間を延ばすのが庶民だ。

    GMの倒産は、退職者年金と医療保険が主たる原因だったとは。なんとも皮肉な国だ。

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    2016年09月23日