藍沢季のレビュー一覧

  • 名前のない星の物語

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    自らのアイデンティティである名前を手に入れるのに、多額のお金を払うなんて自分の常識からすればありえないし、想像もできない。
    それにしてもニコルの知識の多さに脱帽。
    あんなに相手のことを考えてつけられた名前はすごいと思う。
    自分の名前を大切にしたいと思わせた作品だった。
    名前というアイデンティティのない人々は普段どうしているのだろうか?
    そして童話のような語り口が好き。
    少しキノの旅っぽい?
    続きがあったらもっと読んでみたかった。
    名前をなくしたら自分であることを証明できないような気がして怖い。
    名前を奪われた青年の話が読んでて気になった。
    アイオの不器用な愛情表現が読んでいて、もどかしくも微笑

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    2017年03月19日
  • 名前のない星の物語

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    名前を持つ人が少数派の世界で、依頼を受けて名前をつける仕事をする少年の物語。
    名付けという仕事に真摯に取り組み、時に悩むニコルの姿が好き。相棒のセッタとのやりとりも聞いてて楽しいし、なんだかんだ仲いいなと思わせてくれた。
    物語は三人称というか、空に浮かぶ星視点で紡がれており、どこかであった物語の一つという雰囲気。
    なんというか綺麗な雰囲気だなーと思いました

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    2016年04月11日
  • 名前のない星の物語

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    おーもしろかったー!
    「名前」を持たない人たちの地上の世界を、空の上の「星たち」の目線で語られる物語。
    珍しいタイプだなと思った。
    物語を説明する文体で書かれるお話は多いけれど、この「星たち」は第三者ではない。

    難しい言葉は、一度ルビが振られたらそのあとは振られてなかったけれど、あとがきに書いてあったように『空想』だった、いい意味で。
    『空を想う』『空が想う』この話の続編も読んでみたい。

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    2014年09月16日
  • 名前のない星の物語

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    名前を持つために多額の金銭が必要であり、名前を持つこと自体が社会的ステータスを表わすことになる世界。そこで名前をつけることを生業とする「名付け親」のニコルは人々に名前を授けるために旅をしている。彼を見守るのは天涯に光る星々。これはその星が語る物語。

    なかなか面白い設定の物語です。公的な名前に金銭的価値と社会的地位がある世界で、名前を付けるということはどういうことなのかが語られます。
    名前を付けられることを拒む人、付けられた名前をコロコロと変える人、名前を剥奪される人。それぞれの人に物語があり、ニコルはその物語を知り名前について考えを深めていくのです。
    名前を持つことがステータスとなるならば、

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    2019年05月30日
  • 名前のない星の物語

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    人や動物が固有の名前を持たない世界で、名付けの権利を持つ役人?名付け親ニコルの旅の話。暖かい話ばかりで癒された。パートナーセッタもうるさかわいい。表紙も話にあっていて素敵。他の名付け親も見てみたかった。
    設定は無理があるんじゃと思った。日本でも昔氏がない時代もあったわけだけど、呼び名がなければ社会生活が成り立たないし。非公式の名前とかも出てきたけど、それって名前じゃんとも思ったり。

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    2017年09月13日
  • 名前のない星の物語

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    (内容)
    眠る前に読みたい、≪名前≫にまつわる切なくも優しい物語達。

    その世界では、ほとんどの人が≪名前≫を持たなかった。≪名前≫を持つためには多額のお金が必要で、大半は名無しのまま死んでいく。
    ≪名付け親≫という職業につく少年・ニコルは、人々に≪名前≫を授けるために長い旅をしている。様々な国を訪れ、たくさんの人に出会い、ニコルは考える。
    彼らの人生にはどんな物語があり、そしてどんな≪名前≫が相応しいのか、と。
    長い長い旅の中、ニコルは数々の≪名前≫にまつわる切なくも優しい物語に出会っていき――。


    (感想)
    漢字が時々難しいですが、視点が星ということでかなり変わっていて面白い作

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    2017年03月02日
  • 名前のない星の物語

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    語り部の視点に最初はとまどいを覚えたが、世界観はgood。幻想的な設定ながら、扱っている(扱おうとしている)問題は現実的。ニコルがどう成長していくのかが非常に気になる。

    現実的な問題を扱っているのだからこそ、もう少し世界の設定を作り込んでほしいかも。

    あとはニコルの旅の間とかの側面が作り込まれるともっともっと続きが読みたくなる。もうちょっと【旅】って面を出してもいいんじゃないかなーと。

    とりあえず、続きも読んでみたい!

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    2014年10月05日
  • 名前のない星の物語

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    名前の無いことが当たり前の世界で名付け親を生業にしているという設定に惹かれました。

    言葉の運びやリズムが好きです。お伽話のように優しい話でした。読み手が大人になってしまったので「長く続く信仰をこの二人が果たして変えていけるのか?太陽を頂く信仰は特に砂漠の地ということもあり相当な根深さでは無いか?」等と余計なことが頭を過ってしまいました。中学生の頃に読めたらもっと話に没頭できたと思います。

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    2023年12月12日
  • 名前のない星の物語

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    人が名前を持たない世界で、名付け親という職業をしている人がいる。
    15歳の少年ニコルは相棒のセッタと共に、誇りをもっていろんな人に名前をつけている。そんなお話。

    読んだ感想は、何となく星をテーマにしているからかな。銀河鉄道の夜とキノの旅を思い出した。
    お金に困らない仕事っていいな~とも思うけど、ニコルが名付けという仕事に真摯に向き合って、(だからこそ辛いときもあるけど)いろいろと考えて成長していく姿に心暖まるし、自分の仕事に疑問を持ち、悩む姿に同情してしまう。
    自分で選んだ仕事でも苦しいことはあるし、やりがいや目標は自分で持つことが大事だなとニコルの話から感じた。

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    2016年04月09日
  • 名前のない星の物語

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    そこは『名前』が特別な世界
    万物のものへの名付けが、歴とした人や機関が行なうものであるように
    その世界では人々の名前さえ、親が勝手につけることはない
    全ては『名付け親』という職業に就く者によって、高額な料金を対価に授けられていた

    名付け親になりたての少年は、
    仕事の相棒のナナホシテントウと共に
    長い長い名付けの旅を続ける


    ***


    語りの視点が夜空に瞬く星であるがためか、
    ラノベらしからぬ文体、難関な読みにもルビを振っていないのが
    まず印象的だった
    作者は昔の童話なんかが好きなのかな

    名前が高額のお金で取引され、
    それこそ身分を証明するものとして存在している

    もうちょっと、様々な人

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    2014年09月12日