阿部雅世のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
無印良品のアートディレクションをやってる原研哉さんと
ヨーロッパで製品開発や素材の応用研究などのデザイン活動を
しているという阿部雅世さんの対談。
ヨーロッパ、特にイタリア、ドイツのデザインの歴史や
職人工芸の過去と現在、日本のそれらを対比させながら、
グローバルな資本主義経済の世界の中で、
あるいはその速度の速い大きな変化の中で
日本のデザイン=ものづくりは何を拠り所にすればいいのか
デザインの本質とは何なのかを語り合っている。
(余談:戦後、ものづくりをやってきた国は敗戦国ばかり。)
デザインにおけるモダニズムや知恵の器としてのデザイン、
ヨーロッパの生活習慣の伝 -
Posted by ブクログ
あなたのやりたいことなんて誰も興味ない。
でも、あなたができることには興味があるし、そこが仕事になる。
紛争や侵略で逃げた先の新しい住まいで、
もう会えないかもしれない家族の写真を飾ったとき、そこが自分の家になる。
ヨーロッパ人が壁いっぱいに家族の写真を飾るのは、そのため。
家族の写真を財布に入れるのも、何かあったとき、家族を探す手がかりにするため。
デザインは、広告で紹介されるものでも、買ってくるものでもなくて、
人が毎日の生活をいかに大切に慈しむか。
繊細でシンセンな目で毎日の生活を観察し、覚醒し、自らの生活文化を耕すこと。(阿部)
デザインは一般教養の一部であって、美術の一ジャンル -
Posted by ブクログ
ドローイングとは頭の中を出すこと。恥ずかしい。
クロッキー教室で裸婦を書くトレーニングがよかった。
デッサンは物を見る、フォルムを見る目の訓練。
デザイナーは職業柄、誰も思いついたことのないような説明しにくいことを思いついてしまう。説明のプロでなければならない。
マテリアル・ワールド・プロジェクト。世界一家財道具を持っているのは日本人。
都市の建物はストック。
一家に一台の安物ではなく、高いものをシェア。
靴を脱いでくつろぐ。
シャボン玉デザインワーク建築ショップ。完成予想図を書かないデザイン。装置やシャボン液のデザイン。
デザインは生活文化をつくる仕事。
イタリアでは、建築も