デュラン・れい子のレビュー一覧
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ネタバレ外から見る日本は、また違ったものが見えてくる。著者は、日本にあふれている事柄の中で、次の8つに絞って「日本人独特のヘンなこだわり」について述べている。
人間関係
スケジュール
派閥
世間体
自己実現
情報
若さ
創意工夫
年末になると書店や文房具店で決まって行なうフェアがある。それは手帳だ。手帳がそこかしこあふれかえっている。著名人監修の手帳などというものまで出て、手帳で人生が変わるといった文言が踊る。手帳に自分の人生をゆだねるのはどうかと思う。有名人の手帳で、使いやすいと思ったものはなかったので、自分に合う手帳を自分の書きたいように書くのが一番だ。著者は、手帳がこれほ -
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Posted by ブクログ
外から見た日本。
日本の社会のあり様を村社会に表すことがあるが、本文中の日本のサラリーマンを泰平の江戸時代、藩に生きる武士に例えた一説は、とても納得、共感した。
もちろん、文化的差異が生じるのは、当然であるが、日本の良きところ、忘却してしまったところ、顧みることをさせてくれる。
著者によって緩やかに書かれた、一筆一筆が心地よい。婆ちゃんとお茶でもしながら、話を拝聴してよう。
時として、異文化圏からは奇異に映ることもあるだろう。
一長一短で、日本人の良いところ悪いところ、そうだよなーとリラックスしながら、小話を聞ける一冊でした。
中々、好きでした。 -
Posted by ブクログ
デュランれい子さんはスウェーデン人と結婚して欧州で長年生活してきた人なのだそうだ。
その彼女から見た、もしくは欧州の友人達に彼女が質問されてきた日本の変な所・不合理な所8つを取り上げて考察している本がこの本である。
その8つとはすなわち「人間関係、スケジュール、派閥、世間体、自己実現、情報(マスコミ)、若さ、創意工夫」である。
この8つのキーワードがどんな風に日本人の生活を縛っているかは本書に譲るとして、以下私の感想を述べていくことにしたい。
これは日本人が個人でどうこう出来る範囲の話ではない。これらはすべて日本社会の持つ同調圧力に端を発しているからである。すなわち村八分に合わないためにして -
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Posted by ブクログ
南仏プロヴァンス在住のデュラン・れい子さんの書。
「チャンネル桜」に出演されるのと、20万部のベストセラー「一度も植民地になったことがない日本」で有名。
チャンネル桜に登場されているので、もう少し、保守的・日本賞賛的な本かと思ったけども、海外在住ならではの視点で日本を眺め、やや冷ややかに意見されている。
全般的にエッセイ風で、もう少し深い考察があったほうがよいと思うが、この本のタイトルにある通り8つの言葉は、確かに日本を操っているのかもしれないと思う。
ただ、だから「悪い」というのではなくて、そういう視点と逆価値のものがあるということを日本人が知る必要があると思う。そう感じた。
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