半田滋のレビュー一覧

  • 零戦パイロットからの遺言 原田要が空から見た戦争

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    「戦争が憎い」と訴え続けた元零戦パイロット原田要さんのラストインタビュー。自ら海軍に志願し優秀な成績で零戦パイロットとなった原田さんは、数々の戦闘で多くの敵機を撃ち落としてきたが、三度も命を失いかけた。

    真珠湾攻撃とミッドウェー海戦では、軍艦「蒼龍」から零戦を発着させていた。しかし、ミッドウェーで蒼龍が沈めらた時、帰る空母がないので「飛龍」に着艦したそうだ。原田さんが操縦していた零戦は使い物にならなくなっており、整備兵が海に落として、一機だけ残っていた零戦に再び搭乗して飛び立った瞬間に飛龍も着弾して火を吹いた。(もしかしたらこの時の整備兵は瀧本邦慶さんだった可能性はないだろうか。今度お会いし

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    2017年01月08日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    いろいろはっとさせられる指摘や分析が多く、久々に良著に出会えたと思った。もちろん、細かい論理で詰めて考えたらどうなのって点もあるかも知れないけど。
    一章不安定要因になった安倍首相で、靖国参拝を通して米国すらも刺激して安全保障環境を悪化させていること。また首相になる前に主張していた退役予定のゆき型の海保編入に関わる勘違い。閣議決定だけで憲法を読み替え国家を無視する手法。日本の安全保障環境は厳しさを増してるってのが2007年から使い回されてる表現でありながら、尖閣を巡る日中の対立以外はあるものの緊迫した危機はないこと。
    二章法治国家から人治国家へで、選挙での勝利をたてに「おれが法律だ」と言わんばか

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    2014年08月26日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    日本は戦争をするのか。この問いには明確に「ノー」と応えたいが、それを支えているのは間違いなく憲法9条の存在だ。改憲(アメリカに押し付けられた憲法を自主的に制定した憲法にする)を目的に設立されたのが今の自民党の発足の経緯であるから、当時(元内閣総理大臣の安倍晋三氏)の安倍内閣が憲法改正に躍起になっていた事は理解できる。結党の理念を自身の代で実現したいと強く思った事は間違い無いだろう。第二次内閣に於いては、相手(民主党)の極端すぎる失敗に助けられて、絶大な支持率、人気を誇った安倍内閣であるから、益々その意識は強かったに違いない。人気に乗じて一気に憲法改正に持って行きたい、そんな気持ちは新聞誌面に大

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    2025年11月29日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    発行は2014年5月。43兆円とも言われる5年間(2023〜27)の防衛費計画の発端(それはこの物価高や自民党敗北の後でも、多くなれこそすれいささかも崩れていない)は、この2ヶ月後に行われた「集団的自衛権の行使容認の閣議決定」から始まった。と半田滋さんなら言うだろうし、私もそう思う。発行当時は警笛の書であったが、今や「安保の現代史」とも読める。

    歴代内閣がずっと否定し続けてきた「集団的自衛権の容認」を実現するために、内閣法制局長官をイエスマンにすげ替えた。認識を新しい法制局長官に問うた時、安倍首相がそれを遮り「最高の責任者は私」であり、選挙で審判を受けるのは長官ではなく自分だと答えた(201

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    2025年05月27日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    少なくとも戦争をするための準備は着々と整備されている。ただ、はたして国民だけではなく国を率いる政治家たちもその「覚悟」ができているかは不明。危機をあおって不満をそらしているだけではないかという疑問に答えるためにも姑息な言葉尻の議論ではなく、真に抑止力のある国防を目指すには何が必要か真剣に考えるべきだと思う。米国の世界戦略に取り込まれて自己判断できない状況になる危険はないのか? 世界の警察官の立場を降りようとしている米国が今後内向きになっていく中で気がついたら敵意に囲まれて孤立する状況になるリスクはないのか? そもそも最小の犠牲で独立を維持するためにどういった防衛体制が必要なのか、の議論無しに政

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    2016年07月15日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    集団的自衛権以前に考えなければならない安全保障のための問題は、山程あるようだ。差し迫った脅威について煽られることは多いけれど、それに対するために今検討するべきことは、集団的自衛権ではないのではないかと考えてしまった。一度外してしまった箍を戻すことは容易ではないだろうし。
    中には疑問を抱く言説があったり、偏っているように感じるところもあったけれど、これから考えていく手掛かりになった。

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    2015年08月08日
  • 僕たちの国の自衛隊に21の質問

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    長年新聞記者として活躍してきた著者が自衛隊やそれに関わる政策や法案などについてQ&Aスタイルで述べてます。児童生徒向けに書かれているので、わかりやすい本です。
    著者の立場は完全に安倍とは反対で、憲法改正や集団的自衛権の問題点がよくわかります。また、本の中に自衛官の言葉が時折引用されていて自衛官の気持ちもわかりました。
    戦争が確実に近づいている現在、保護者や教員に読んでもらいたい本です。

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    2015年06月06日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    我々が為政者に質したいプリミティブな問いそのものがタイトルとして掲げられている。論議の的となっている集団的自衛権の本質と問題点を様々な観点から論ずるだけでなく、自衛隊という武装集団の特異さを改めて考えさせる。

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    2014年06月14日
  • 自衛隊vs.北朝鮮

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    [ 内容 ]
    第二次朝鮮戦争勃発!その時、自衛隊に何が出来るのか。
    何が出来ないのか。
    防衛庁が作成した極秘文書『K半島事態対処計画』にはその全てが書かれていた。
    北朝鮮軍の実力は?
    原発がテロ攻撃されたら?
    弾道ミサイルは防げるのか?
    武装難民が大量に上陸してきたら?
    隣国で「本物の戦争」が起きたときに、日本はどうなるのか。
    単なる戦争シミュレーションを超えた真実がここにある。

    [ 目次 ]
    第1章 震える日本列島(情報を集めろ 狙われる原発、米軍基地 日本海で経済制裁)
    第2章 開戦前夜(在留邦人救出計画 なだれ込む難民 とめどない米軍支援)
    第3章 戦争(日米韓の共同訓練 恐怖の弾道ミ

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    2011年05月21日
  • 自衛隊vs.北朝鮮

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    防衛庁極秘文書「K半島事態対処計画」をもとに第二次朝鮮戦争に備える自衛隊の指針・実力について解説されていた。第二次朝鮮戦争が勃発するとき、「情報収集」、「邦人救出」、「日米韓連携」および「難民対策」など戦争以外にも多くの課題(法整備など)が山積されていることを理解できた。興味深く読めたのは、シュミレーションやエピソードを中心に説明されていたこと。これによって防衛庁極秘文書内容をドキュメンタリ形式でイメージできたため、理解の助けになったと思う。

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    2009年10月04日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    首相は、自身の言動が国の方針として周囲の国に周知される。

    司馬遼太郎の大久保利通への一文を思い出した。
    大袈裟かも知れないが、国の代表として、全てが記録され、後に残り、その政治家の人物像が語り継がれる。そんな自覚がある政治家は日本に何人いるのだろうか。

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    2025年02月09日
  • 零戦パイロットからの遺言 原田要が空から見た戦争

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    太平洋戦争において、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、そしてガダルカナル島攻防戦に参戦し、三度命を失いながらも生き残った原田さん。

    戦後原田さんは公職追放を受けて要職に就けず農業をされていたそうです。その後浅川地区の人々によって自治会長になり幼稚園を設立されます。

    五十年もの時を経て、死なせてしまったと思っていた敵兵と奇跡の再開をしたそうです。

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    2024年07月23日
  • 戦争と平和の船、ナッチャン

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    児童・生徒向けとして見れば、問題提起と言う観点ではありかと。 ただ著者は反戦?の方向に持っていきたいのか、意図的に?誤解を生じさせる記述があったり、矛盾しているように感じられる文章もあり。
    この辺りを敢えてフラットな視点で構成するのもありだったかなと。

    何れにしても国として病院船を保有するとなると、厚生労働省の予算での建造、防衛省による運用が現実的だが、そもそも防衛省の医官は大幅な定員割れであり、海上自衛隊の護衛艦でさえ医官が乗船していない現状を考えると、ただの箱(船)が出来るだけに。

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    2022年05月05日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    半田さんという方は左寄り、朝日新聞寄りの意見のようだ。憲法改正反対、集団的自衛権反対、安倍政権批判の内容。共感できる部分は少なかった。

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    2019年07月08日
  • 僕たちの国の自衛隊に21の質問

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    世界から「平和国家」と思われるようになった日本。第二次大戦後、日本国憲法で戦争の放棄を設定し、70年に渡って戦争に関わらずにきたからだ。けれど、2014年7月1日、安倍晋三総理大臣は憲法の解釈を変え、集団的自衛権の行使を認めることにしたのです。

    日本は現在、確かに平和だ。けれど、
    北朝鮮は核兵器の開発をすすめているし、韓国や中国やロシアと領土問題がある。
    日米安全保障条約を理由ににほんにきちをおくアメリカ軍が眼を光らせているから戦争がおきないのか?では、日本に米軍基地は必要不可欠なものなのか?
    戦争をしない日本に自衛隊あるのはなぜ?
    世界で紛争が起こっている時、アメリカと協力関係にある日本は

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    2015年02月15日
  • 僕たちの国の自衛隊に21の質問

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    自衛隊に対する認識が変わった。阿部総理に対する認識も変わった。ニュースはあまり見ない人間だから結構役に立った。

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    2015年02月06日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    結局のところ、「俺は、自衛隊や日本周辺の国々の軍事情勢について、こんなによく知ってるんだぜ」という著者の主張ですよね、これ。

    「僕自身の無知を補う」という意味では役に立った部分もありますが、タイトルに沿った内容ではないと思われる部分も少なくないため、「騙された」印象を受けました。

    これでは、「日本は戦争をするのかどうか」の判断材料にならないと思います。
    そういう意味では残念な本でした。

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    2014年11月14日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    首相は「わが国を取り巻く安全保障環境が一層悪化している」と繰り返すが、尖閣諸島をめぐる中国との対立はあるものの、日本周辺に緊迫した事態はない。北朝鮮による日本人拉致は犯罪であり、武力攻撃ではない。首相の狙いは憲法解釈を変更して海外で武力行使できる「普通の国」を目指すことにあると考えるほかない。

    ベトナム戦争を参考にすると、集団的自衛権行使を理由に参戦するのは、米国のように「攻撃を受けた外国を支援する例」、韓国のように「参戦した同盟国・友好国を支援する例」の二つのケースがある。

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    2014年06月25日
  • 日本は戦争をするのか 集団的自衛権と自衛隊

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    ものすごい安倍内閣批判そのものを感じます。集団的自衛権というだけでなく。国家を代表する総理大臣をやたらこき下ろすことは久しいし、その観点だけでもうんざりする。なるほど集団的自衛権への九条拡大解釈は許せないかもしれない。しかし、総理批判はうんざりしているのが国民だ。
    しかも、制服組の反シビリアンコントロールについては、必要以上にあおっている。安倍さんの真逆なだけ。
    青年将校のほとんどが貧しい農家を背景にしていた時代に、今の自衛隊員は育っていないのだから、昭和初期みたいな行動が出てくるとはとても思えない。

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    2014年06月11日
  • 自衛隊vs.北朝鮮

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    内容からすると題名には違和感があるが、北をめぐる周辺事態に対する現実的な問題を冷静に考えさせてくれる。
    はやく言霊主義から離れて、北の崩壊、暴発にそなえた手立てを事前に確立するための法整備を急ぐ必要がある・・・、20年前から変わらぬ課題だろうが。。

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    2013年01月21日