井田徹治のレビュー一覧

  • グリーン経済最前線
     いま、私たちのようなエネルギーをたくさん使う生活を続けると2030年までに2つ地球が必要となる。私たちの生活は地球の許容力を超えているのだ。
     このことを解決するためにはどうしたらいいか?解決策は最近新聞をにぎわせている太陽光発電、風力発電、洋上発電などの”グリーンエネルギー”である。
     本書はグ...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    国連環境計画によると、グリーン経済とは、「二酸化炭素の排出を減らし、エネルギーと天然資源の利用を高め、生態系サービスや生物多様性を損なわないような形での人々の収入や雇用を目指す経済」としている(本文より引用)。本著は、各国の取り組み例を示しつつ、グリーン経済について説明している。中でも、後進国の取り...続きを読む
  • データで検証 地球の資源 未来はほんとうに大丈夫なのか?
    いつまでも、「安くて安全・いつでも豊富な品ぞろえ」は続かない。それがこの本の付き付ける地球資源の真実だ。
    データのグラフを見ているだけで、放縦な無駄遣いのツケの重さを感じる。
    食料品売り場の値札や品質表示以上に見ておかなければならない。

    しかし、諸業界は忍び寄る資源問題をひた隠しにして、エブリデー...続きを読む
  • 追いつめられる海
     生物がつくる炭酸イオンの結晶にはアラゴナイトとカルサイトという二種類があり、アラゴナイトというタイプの方がPHの低下に弱く、アラゴナイトの殻を持つ動物が酸性化の影響を先に受けるとされている。その代表格がサンゴだ。二酸化炭素は水温が低いほど海水に溶け込みやすいので、同じ大気中の濃度でもpHの低下は冷...続きを読む
  • 追いつめられる海
    温暖化やプラスチックごみ問題はたびたび耳にしたことがありましたが、酸性化や海の酸素が減るデッドゾーンなど、はじめてこの本で知りました。

    プラスチックごみを減らすことも大事ですが、もっと様々な分野から問題について考えていかなければ、海を守ることは出来ないのだと感じさせられました。
  • 追いつめられる海
    温暖化に起因する海の熱波の発生による生態系の棄損、陸上の氷が溶けることによる水位上昇と水害の増加。
    二酸化炭素の増加による海の酸性化によって甲殻類やサンゴの生存率が下がることで生態系が破壊され、サンゴによる高潮の防波堤機能が失われることで水害が発生する。
    海に流れ着くプラスチックの増加による生物の生...続きを読む
  • 見えない巨大水脈 地下水の科学 使えばすぐには戻らない「意外な希少資源」
    普段意識せず使っている水の理解が深まった。人類が使える淡水はわずか0.66%らしいがよく耐えてるなと。
    人間が利用している水は主に何なのかと言えば、地下水なのである。富士山や阿蘇山からの湧き水に親しんでいる人にはもっともなことに感じられるだろう。だが、日本全体で見ても、水道水のうち、河川などの表流水...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    前半は各国の先進的な取り組みを紹介。様々な具体的な事例が取り上げられている。

    第4章では、UNEPが2011年に発表した「グリーン経済に向けて」の内容を紹介している。化石燃料の開発、乱獲につながる漁船、毒性の高い殺虫剤の購入など、持続可能とは言えない資源利用を加速する補助金が世界のGDPの1〜2%...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    環境負荷が大きい20世紀型の経済を「ブラウン(茶色)経済」、21世紀に目指すべき自然環境と調和した新たな経済を「グリーン(緑色)経済」と呼ぶそうだ。今や各国がしのぎを削るのはGDPでも軍事力でもなく、CO2の削減量であり、自然エネルギーによる発電量であり、低炭素や自然エネルギー・ビジネスのシェア争い...続きを読む
  • 見えない巨大水脈 地下水の科学 使えばすぐには戻らない「意外な希少資源」
    [ 内容 ]
    地球上の水のほとんどは海水である。
    人類が使用可能な淡水は、大部分が私たちの足下を流れている地下水なのだ。
    その量は地球上の水の0.66%にすぎない。
    しかも一度使った地下水は、再び同じ量が涵養されるまでに、長い歳月を要する。
    この貴重な資源を科学的に見つめながら、水脈の探し方、井戸の...続きを読む
  • 次なるパンデミックを回避せよ 環境破壊と新興感染症
    ■土地の改変
    「自然が破壊される時、命にかかわる病気が広がる」―世界が新型コロナウイルスのパンデミックにおののいていた二〇二〇年八月、英国の著名な科学誌「ネイチャー」にロンドン大学やオックスフォード大学の研究グループが発表した論文がメディアの強い関心を集め、英国の新聞ガーディアンは、その内容をこんな...続きを読む
  • データで検証 地球の資源 未来はほんとうに大丈夫なのか?
    日本の石炭消費量はいまだに伸び続けており、1965年から2008年までに約3倍に増えている。特に、第二次オイルショック以降、価格が安い石炭火力発電への転換が国策として進められ、2009年には総発電量の25%を占めている。電力と鉄鋼の両業界が、国内の石炭消費量の80%以上を占める。一定の熱量を得るとき...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    短期的な利益の追求に必死になって巨大なリスクに目をつぶる愚かさ。自然資本を軽視し、地球環境の限界を無視した従来どおりのやり方はもはや立ち行かないという事実を認めたがならないのは、メタボな身体•生活習慣を見て見ぬ振りしたまま、己を省みることなく/改めることなく過ごすのに似ているが、自分自身について責任...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    グリーン経済といっても、地球温暖化に対応したエネルギー政策をどうするかとかそういった話がメイン。ようは、太陽光や風力やバイオ燃料といった再生可能エネルギーでなんたらかんたらという話。
    ま、それはそうなんだけど「経済」と銘打つのであれば、もっと経済活動についての鋭いつっこみなどがあればと思う。
  • グリーン経済最前線
    人類は愚かな生き物でなかったことをうれしく思う。
    「アタマ」がいいんだから、なんとかやってくれるだろう。
    人類は進歩するのだ。そして成長もする。
    バカな時は、めったやたらに自然を壊してきたけど、少し賢くなったら、少しは自分の馬鹿さ加減にあきれた方がいい。
    楽観的な著者だと思うけど、自分も楽観的であり...続きを読む
  • グリーン経済最前線
    現在、世界各国で行われているグリーン経済への動向が詳しく述べられている。
    内容は、面白いけど、同じようなことが書かれている部分が多く、少々冗長に感じられた。
    最終章で日本について触れているけど、多くが各国のグリーン経済への動向に終始している。各国の動向から日本について考えるきっかけやヒントを得ること...続きを読む
  • データで検証 地球の資源 未来はほんとうに大丈夫なのか?
    世界的に人口が急増する今後において、旧態依然の価値観で資源、エネルギーを捉え、行動していれば、確実に未来は破綻する。
    かんきょう変化を適切にとらえ、資源の使い方、エネルギーのあり方を考え、行動する必要がある。
    特に日本においては、国内の資源は必ずしも少ないとは言えない。単に安い資源を輸入するのではな...続きを読む