鳥山敏子のレビュー一覧

  • 賢治の学校

    生きづらい中で、生きていく

    すべてはつながっている。
    せかいがぜんたいこうふくにならないうちはこじんのこうふくはありえない。
    賢治の学校は、一人ひとりでできる。
    技術と営利主義に惑わされている中で、自然を感じる。見る。体験することで、つながっていることがわかってくる。
    いろんなこととつながります。
    読んでて元気になりました。ありがとうございます。
    賢治は、オタクな人なんだな。

    #感動する #アツい #タメになる

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    2021年05月22日
  • いのちに触れる 生と性と死の授業

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     いのちを考えるとき、死をも考えないといけない。教育って、どうも、死から子どもたちを遠ざけたがっているけれど、死に対する関心というのは、小学生くらいが一番持っていると思う。
     鶏を殺して食べる授業を通して、食についての考えが変わっていき、それを丁寧に伸ばしていく鳥山先生の授業展開は素晴らしい。
     個人的には、原発の話がとても面白かった。本書のおかげで「原発ジプシー」と出会うことになったので。原発は電力会社だけの問題じゃない。電気を使う私たちにも深くかかわっている。
     教育に携わるひとだけではなく、さまざまな人に読んでほしい書。

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    2011年07月05日
  • いのちに触れる 生と性と死の授業

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    からだについて素直に感じて考える人だと思う。
    演劇と教育、からだとまなびを結び付けて考えさせられた本。
    学校教師集団の中にいたら賛否両論だと思う。

    鶏を食うことを授業にするのは、その背景に物語性をもち語る必要があると今は感じる。日常的に行動に表すことができる物語性を。

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    2010年12月30日
  • 賢治の学校

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    宮沢賢治教職時代の生徒の話や教育者としての著者の体験がまじりあった、暖かな書物。
    一筋縄では現せれない多様な顔を持つ賢治の、光の部分が読みたい人におすすめ。

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    2010年06月21日
  • いのちに触れる 生と性と死の授業

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    いち早く「にわとりを殺して食べる」授業を実践された鳥山先生。子どもたちは、いつも当たり前に食べてきた「肉」の「死」を実感し言葉では簡単に言い表せない命の重みを感じていった。
    他にブタを一頭食べる授業、原子力発電所を考える授業など。多少強引さを感じたが、“生命への畏敬の念”を育てる今の教育にも必ず通じるところがあると思う。鳥山先生の教材研究を深く深く行い授業に望む姿勢も見習いたい!!20年も前の実践には思えません。

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    2009年10月07日
  • いのちに触れる 生と性と死の授業

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    小学生の時に読んで、命の事について大変考えさせられました。鶏肉や豚肉は生きていること、誰かが殺している事、自分も殺せるほど強くならなきゃいけないと言う事。考え方がこの本によって変わりました。
    出てきたものは食べる。虫だってなんだって偏見をもたずに食べる。そんな考えになりました。

    彼女の本に感動し、作者に小学生の時にファンレターを出したら、素敵なプレゼントと、小学生にもわかり易いお手紙が帰ってきて、今でも宝物です。

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    2009年10月04日
  • 賢治の学校2

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    鳥山さんは今必要なものは「野生」の復活だという。縄文時代の狩猟の模擬体験をすると子どもたちが嬉々として輝き出し,やめようとしないという。私のクラスで休み時間にラグビーのまねごとをした時もそうだった。子どもたちの心に眠っている「野生」がぱっとはね起きる。昔の子どもたちは自然の懐でいたずらや冒険を繰り返したが,今の子どもたちもそれを欲している。

    学級崩壊が話題になっているが,鳥山さんは,「管理強化」でなく「管理がゆるくなった」せいだといっている。私もそうだ。私は教師になって*年目を迎えたが,管理は年々ゆるまり,子どもの意にそうような形で教育活動は展開されている。子どもが言いたいことを言える時代が

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    2019年01月03日
  • 賢治の学校

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    生徒の中に大事件が起こらないような授業は授業ではない。(林竹二)

    鳥山さんは子どもの体にある,本質的なものに興味があった。病んでいる体をこわばっている体を解放させ,五感を開く授業を徹底的にやってきた人だ。宮沢賢治との接点がそこだったなんて。今まで賢治に興味がなかった私にはショックだった。これからでも遅くない。賢治を読もう。賢治の童話を声に出してからだで読もう。

    賢治は自分は「ヤマグミの木」だという。ヤマグミの目で改めて自然や人間・社会を見直す。人間は自然の宇宙の一部という認識からスタートしないと賢治も鳥山さんも理解できない。

    賢治は茶目っ気もたっぷりある教師だった。「学校は楽しく勉強する

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    2019年01月03日
  • 賢治の学校

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     賢治の生き方から学び,閉塞した現在の社会を生きぬくための本当の「からだ」を手に入れようではないか…という呼びかけの書です。
     賢治に関する評論は数あれども,賢治から何を学ぶのかを真摯に追究した本は,あまりありません。賢治が完全無欠な人間であったわけでもありません。だからといって,「賢治のここは,不十分」と追究したとこで,読者自身は何も変化しない。著者は,賢治から学べるところはしっかり学び,自分の人生に活かせるところは活かしていく…そういう態度が大切だと言います。
     鳥山さんは元小学校教師で,現役の頃から,からだ全体で自然とぶつかる実践をしてきました。それらは,月刊誌『ひと』にも発表されてきま

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    2017年03月07日