江田憲司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
財務省、官僚主導の日本の政治を垣間見れた。
財政再建をするためには増税が必要、このまま税収がなければ日本が破たんする、ギリシャと日本を同列の扱いにし不安をあおる、など官僚の巧妙な言葉の裏には私利私欲があるのだ。
省庁のなかでも財務省は国を予算を握るため国を牛耳る力をもつ。多くの政治家がこの力におびえ保身にはしる。
国は増税を謳う前に最大限の無駄や汚れた金をなくしてからでないと不況を助長するのみなのだ。
東電を法的に破たんさせないのも財務省の都合である。破たんさせたり一時国有化すると責任を持つことになりおいしくないのだ。
そういった官僚の私利私欲で国民が苦しむ現実になにも疑問を抱かない国 -
Posted by ブクログ
ネタバレ政治の裏側がいかに財務省(旧大蔵省)に牛耳られているかを語っています。
その点では元財務官僚の高橋洋一氏の出されている本と重なる部分が多いですね。
またデフレ化での増税がさらなる景気悪化を招くという点では三橋貴明氏とも重なります。
ただ三橋と違う点では江田氏はTPP推進派であることぐらいでしょうか。
財務省の権力の大きさは以前から指摘されているのに
何も変わらない現状をみると結局政治とは予算なのかもしれません。
脱官僚を掲げて政権を取った民主党はすっかり官僚主導政権になっています。
財務省のあやつり人形とさえ言われる野田首相の下では財務省の権力は強まるばかりです。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ国債は、内国民が引き受けている限り問題ない。確かに国の借金が増えるが、その分国民の資産も増える。将来借金返済のために増税しても、その分お金は国民に戻ってくる。どちらも、マクロでみれば差し引きゼロで、日本全体としては借金を負っているわけではない
今日生まれた子供は700万円を超える借金とともに、500万円の預金通帳を手にしている
バランスシートの左側(借方=資産)を無視して、大変だと騒ぐ企業があるか
景気が悪い時に増税すれば、景気がさらに悪化し、税収が落ちる これが歴史の真実であり、学ぶべき教訓
国外では日本の財政は確固としていると主張する財務省の二枚舌
2010年末 国の負債は113 -
Posted by ブクログ
それって日本に巣くった癌そのものではないか・・・と、こういう本を読むと思う。
それは、知らぬ間に増殖を続け、宿主が死ぬまで搾取の手を緩めない。
宿主が死んだら甘い汁も吸えなくなる…と、個々の細胞も内心思っているかも知れないが、組織の本能はただ増殖という目的のみに向けて破滅への奔走を続けている。
・・・そんなイメージである。
そして「消費増税」は、その本能がつくりあげた結節なのだと思う。
本はさらに、よく言われる「増税の前にやるべきことがあるだろう」の「やるべきこと」を順に明らかにする。経済成長や、TPP・電力行政、行政改革について、理念なき増税よりもはるかに日本に活力を呼び込めそうな