テリー伊藤のレビュー一覧
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落合博満氏というと、「常識に捉われない方法論を」「周りに説明することなく実行し」「ひたすらわが道を貫く」ところに特徴がある。本書では、日本人は落合氏のような人間をもっと評価しなきゃ駄目だ、と主張している。落合氏は中日の監督として顕著な実績をあげているので、中日ファンが言うのであれば普通であるが、熱心な巨人ファンであるテリー伊藤氏がこういう主張をすることには価値があると思った。
ただ、落合監督は名古屋でもものすごく評判悪いんだよね…。これだけ勝っているのに、ナゴヤドームに来るお客さんは全然増えないし。人気が無いのは「評価しない人が悪い」で済ませられるのかどうか、難しい問題である。 -
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ネタバレ途中までは、なかなか読み応えのある内容だったのに、落合と作者を重ね始めたあたりから、だんだん腹立たしくなったちょっと残念賞。
なんとか読者を楽しませようとする姿勢は評価できるのだが、落合博満を論じるのに軽薄さは要らない。
本書の「落合力」とは、みんなに嫌われても自分の信念や理想を貫くこと、と定義。たしかに、名球会拒否や中日ドラゴンズ監督時のWBC参加の対応などいろんな風波を立てている。しかし、その理由を聞けば、ある程度納得出来る。まず、1995年2000本安打達成時の名球会拒否は、任意団体なので義務ではない、そもそも活動にオフシーズンの時間を割かれたくなかったというのが理由。会見では、「2000本安打は別に目標でもないし、1999本と2000本の差はどこにあるのか。それなら、自分のプロとしてのキャリアを球界に在席したら誰でも入れるプロ野球OB会で役に立ちたい。それに専任するためにも名球会は辞退させてもらうことにした」。
《そんな“オレ流”の考えに異を唱えたのが、ヤクルト・野村克也監督だった。
「何かにつけ悪い前例を残すな。誰のお蔭で好きな野球をやって、何億も稼いでいるのか。プロ野球の創始者、諸先輩、ファンがあってのもの。(名球会は)そんな人たちに恩返しをしようという団体なのに」と批判した。
「何かにつけ」とは、中日時代の1991年に日本人選手として初めて年俸調停を行い、翌92年に選手会を離脱したことなどを指しているようだが、当時は野村監督のみならず、“名球会入り拒否”を単なるわがままと捉えて批判する者も少なくなかった。》
では、WBC不参加の件は。
《09年、WBCの日本代表選考において、中日選手全員が辞退したことで、当初は公表しないとされていた辞退者の名前が公になり、非協力的だとして大バッシングを受けた。「あの年はね~、各球団に候補者名簿を渡して、それで“返事をください”と。で、これは絶対外に漏れないような極秘なことなんで…っていうことで球団にリストが届いたの。そっから選手に言って。そしたら、選手たちが2008年の北京(五輪)の岩瀬(仁紀)のことがあってね。まあ“俺らも行って、またこういう(岩瀬のような)目に遭うのは嫌だな”っていうようなものが(候補の選手たちに)感情的にあったんだと思う。そしたら“できたら断ってください”っていうようなことが全員、俺のところに言ってきたんだわ」とNPBからのリストの存在や、候補選手として名前が書かれた選手との詳細なやりとりを明かした。
落合氏の「北京の岩瀬のこと」とは、前年08年に行われた“野球が五輪から消える”最後の大会となった北京で、韓国との準決勝でイ・スンヨプに本塁打を打たれるなど大会3敗を喫し“金どころかメダルを取れなかった大きな要因”と大バッシングを浴びたこと。チームも川上、岩瀬、荒木、森野に加え、台湾代表からはチェンも選出されるなど主力5人がも抜かれた中日は巨人、阪神に次ぐリーグ3位と苦しみ、優勝した巨人とは12ゲーム差も離される完敗の一年となった。
落合氏は続けて、リストには「5~7人ぐらい入っていたと思う。全員がああいう目に遭いたくないっていうかね。直にみんな見てるもんで。どれだけ大変だったのかっていうのは想像がつくんでね」と候補者リストの人数を回顧。選手らに「“個人的に断るか?”って言ったら“まとめて断ってください”っていうようなことで“じゃあ球団として断る”っていうことで返事をしたんだわ。それが漏れたっていうだけのこと。内密のことだから、それは漏れたら“誰が漏らしたんだ”ってなるじゃない。誰が漏らしたかは知ってるけどね。あえて名前は言わないけども。よその球団でも辞退した選手はいるんだよ。それらは守られていたんだ。だからウチだけ球団で全員行かせないような方向性を出したのか、監督が自ら行かせないようにしたのかっていうようなこと(が憶測として報じられた)。それで新聞沙汰になったけども。実際は、行く行かないの権利っていうのは選手が持っているんであってね。選手が行きたくないって言えば、それはそれで筋は通るはずなんだけども、ややこしくしちゃった」とプロ野球史に残る“事件”をしみじみと思い返していた。》
以下は個人的備忘録。
・2004年、Bクラス常連中日ドラゴンズ監督に就任、宣言通り戦力補強無しで5年ぶりのリーグ優勝を果たす(有言実行)
・2007年には53年ぶりに日本一に
・2009年は、川上憲伸、タイロン・ウッズ、中村紀洋が抜けたが、吉見一起、チャンウェイン、ブランコの活躍でリーグ2位(戦力分析が的確)、さらにシーズンオフのファン感謝デーを欠席(ナゴヤドームにはいたが、ファンの前には現れなかったオレ流)
・落合力とは〈自分が正しくと思ったことはどんな軋轢が生まれようとも主張〉〈周囲との折り合いや前列なんか気にせず、信念を貫く〉〈有言実行、保険もかけず、退路も断って勝利を目指す〉
・落合の野球歴がある意味すごい(東洋大学野球部の上下関係に反発し、1年で中退。実家の秋田に帰りプロボウラーを目指すもプロテストを受けられず断念。東芝府中に臨時工として就職し、日中はトランジスタラジオの基盤を組み立て、夕方から野球部の活動)こんな経歴の男がドラフト指名を受け三冠王を3度獲る日本球界を代表する選手になるとは誰が想像できただろうか!
・長嶋茂雄に憧れて野球を始めた落合、明るく絵になる男とは真逆の選手となったが、それでも長嶋監督に請われて巨人に入団し優勝の立役者となった(1994年10月8日伝説の巨人中日戦、最終戦での同率首位チームによる優勝決定戦。落合はホームラン、タイムリーと活躍するも守備で怪我をして中畑清コーチに担がれてベンチに引き下がる。その後、足を引きずりながら守備につく。「ミスターを胴上げするために俺はここに来たんだ」)
・落合が自由奔放に“オレ流”を貫けるのは、信子夫人というパートナーのおかげ
やはり、すごい男です。 -
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テリー伊藤は、ベッタベタを提供する職人です。
素材を斜めから、正面から切り取って、
判りやすく、突き抜けることに命張ってます。
細かい根拠や整合性なんてどうでもいいんです。
世間の8割はそんなこと求めてないんですから。
テリー伊藤はハナから頭でっかちは相手にしていないのです。
そして みのりもんた然り、訳知り顔でカメラを見据えてしかめっ面をすると、
「適当そうに見えて、ちゃんと考えてる人」に見えてくるんだから不思議です。
「適当そうに見えて、ほんとうに適当」だとしても。したたかなマジックです。
“天才”・・・この言葉には、世間一般の大衆の思考能力を奪う魔力があります。
何を超えたら“天才”かは定義が難しいからです。
だから「あの人は天才だ」と言われりゃ、「へぇすごいんだ。」となり、興味を魅かれます。
これもテリー伊藤のマジックです。
人はテレビを観てる時は出演者に思考を委ねます。
観てる間は考えないんです。鵜呑みにするんですね。
だから判りやすい方がウケるんです。天才テリー伊藤の狙いはそこです。
そんなテリー伊藤が20人の著名人の“天才”ぶりを分析し解説したのがこの本です。
以下、本文一部抜粋です。
・「遠くを見つめる天才」-斎藤佑樹
サラリーマンなら「社長になること」を目標にしなければいけない。
・「自分を追い込む天才」-ビートたけし
グズグズしている自分を捨てサッサと次の自分をめざそう。
・「多忙の天才」―みのもんた 飲み屋をハシゴする感覚で仕事をこなす。
・「人に許される天才」-渡部恒三 自分の弱点を隠さない、隙がある人
・「悩まない天才」-高田純次 何かに行き詰ったときは、高田純次を思い出せ
・「51対49の天才」-阿木耀子 49個悪くても51個良ければ幸せ
・「人を楽しませる天才」-萩本欽一 「○○祭」という言葉は 魔法の言葉
・新しい興味を見つけたら そこに飛びつく天才―ビートたけし、イチロー、黒川紀章
天才は過去の自分に興味がない。
天才は逃げ足が早い。
天才は苦難の末の快感を知っている。
天才は「M」である。
天才は根拠のない自信を持っている。
天才は忘れた頃にやってこない。
天才の賞味期限は2年である。
天才は「6割の強気と4割の弱気」が交錯している。 -
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現中日監督の落合博満が持つ「落合力」について,
なぜ日本人は落合博満を嫌うかについて,テリー伊藤が語る.
今日本に必要なのは「落合力」だそうだ.
「落合力」とは以下のような人のこと.
・自分が正しいと思ったことは,どんな軋轢が生まれようとも主張する人間.
・周囲の折り合いや前例なんか気にせず,信念を貫く人間.
・常に有限実行,保険もかけず,退路もたって,勝利を目指す人間.
その身近な例として,宴会の途中で帰る勇気があるか?という問がある.
みんなで盛り上がっている中,途中で帰ることはなかなかできないと思う.しかし,そのとき自分自身がやりたいこと,はっきりとした目標を持っていれば,どんなに盛り上がっていようと帰る勇気を持てるはずだと,テリーは言う.
最後に,この本が書かれたのは2010年5月なのだが,本書の最後にはこうかかれている.
いくら私がそう力説しても,「落合なんて嫌い」と言っている人は,もう一度,想像してみて欲しい.落合監督がユニフォームを脱ぎ,グラウンドを後にしてしまった時のことを.その時はきっとこう思うはずだ.
「俺たちは落合監督を失ってはいけなかったんだ」
日本人は,そんなふうにして,喪失感に襲われてから,やっとその存在の大きさに気づくのだ.
去年までは落合監督の野球はつまらないとか,
WBCに参加しないなんて非国民だとマスコミに騒がれていた.
しかし今年,辞めることが決まってからのマスコミの反応は,
歴代最高の監督だったという評価に転じている.
この状況を去年予測していたテリー伊藤に感銘を受けた. -
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ネタバレテリーさんの考える、バカな人たちと、
その人に対する主張が、ひたすら書き殴られている。
- 子どものためにお金を使うのではなく、自分の時間を子どもに捧げることができる親が、本当の親バカではないか。
- 不安になったら、もっと大きな不安を見つければいい。人間は、夢を探すことも大切だが、不安を探すことも大切。
- 社員にやる気を出させる秘訣は、いい仕事といい給料。それしかない。
- おまえ、会社のために尽くすとかそういうの、まったくないだろ? でも、全然それでいいよ。おまえが自分のために数字を上げれば、それが結果的に会社の利益になるんだから、お前は自分の幸せのためにだけ仕事をしてこい
主に、会社や仕事に関する意見に共感できたってことは、
俺もそう感じてるからなんだろうね。