倍賞千恵子のレビュー一覧
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尊敬と愛情と信頼
ご自身がこれまでに関わられてきたお仕事,人,環境等,その全てに敬意と愛情が感じられる1冊です。
ご自身の事についても時折クスッとしてしまうような温かくユーモラスな書き方をされていて,倍賞千恵子さんという方が同じ女性として,俳優さんとして,そして人としても,もっともっと大好きになりました。
生涯大切に読ませて頂きたい1冊です。 -
Posted by ブクログ
「男はつらいよ」「遙かなる山の呼び声」など数々の名作に出演してきた著者が、「現場」で出会った人びととのエピソードや自分自身の生き方、演じ方、歌い方などを様々に語った本です。
これまでに観た映画のシーンが、頭の中に浮かんできました。寅さん・おいちゃん・おばちゃん・タコ社長・御前さまなど多くの名優が声が頭の中に響いた感じです。スクリーンに表れる姿だけでなく、その人柄が見えてきました。また映画の撮り方も場面を丁寧に重ねる手法をとっていたことなどを初めて知り、とても興味深い内容でした。
「死ぬことは生きること」「人との出会いで人は変わる」など、どう生きるかは本人が決めることですが、いろいろと考えさ -
Posted by ブクログ
倍賞さんの人柄が良く出ていて、共演した俳優さんや監督との交流や繋がりがとても上手に記されている。女優さんとしての枠を超えて、一人の人間として尊敬している。
私の母方の墓が高梁の薬王院にあるのだが、そこは第8作のロケ地にもなったお寺。お墓で「笑って〜」の舞台。倍賞さんは、収録後何十年も経ってからふらりと立ち寄られたそうで、お寺にはその時の写真が飾られている。思い出深いロケ地との事で立ち寄られたそうだが、高梁の薬王院は、「立ち寄る」って場所ではない。色々な思い出の中で、懐かしくなったのか…それとも…もしかしたら、倍賞さんは、同じ様にして色々なロケ地を再訪しているのかもしれないと最近思い始めている -
Posted by ブクログ
倍賞千恵子さんと言えばもちろん、
「寅さん」の妹さくらさん。
ずっと年上の女性なのに、素直で賢くて可愛らしいさくらさんが私の中では倍賞さんと同化していました。
そのイメージはあながち間違ってもいなかったようです。
自分の過ごして来た日々や、出会った人たちを語る倍賞さんはやはり
気取らず偉ぶらず、役柄と真摯に向かい合う
とても素敵な女性でした。
倍賞さんの目を通して見えてくる
渥美清さんや高倉健さんも
役者としてだけでなく、一人の人間として
素晴らしく稀有な存在であったことが伝わってきて
うれしくなりました。
これからもまだまだ、たくさんの素敵な歌と演技を
見せてほしいと思います。