宇都宮芳明のレビュー一覧

  • 永遠平和のために

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    終戦の日にちなんで、読んでみた。
    戦争はすべての人が道徳的にならないと無くならない、地球上すべての人が互いを尊重しえる世界はまだまだ来そうに無いなと思う。ページ数は少なくても、考えさせられる事がたくさんあった。
    また、再読したい。

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    2026年08月15日
  • 永遠平和のために

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    戦争を防ぎ恒久的な平和を実現する条件を論じる。国家間の協力が大事。平和条約という名の一時休戦条約とならないために。短いけど内容は濃く、平和とは何かを深く考えさせられる

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    2026年07月12日
  • 永遠平和のために

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    昨今の国際情勢にて、現状追認しかしない賢しらなリアリズムが跋扈するのに絶望して読んだ。

    永遠平和を実現するための必要条項について徹底的に考え抜かれている。
    何度も読み直したい。

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    2026年03月28日
  • 永遠平和のために

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    カントの晩年の代表作である「永遠平和のために」、やっと読むことができました。本書は訳注や解説を含めても150ページ程度なのであっさり読めるかと期待していましたが甘かったです。一行一行噛み砕きながら読み進めたものの、カント特有の婉曲的な表現なども多数散りばめられていて苦戦しました。そして本論よりも付録を読み解くことにさらに苦戦し、これは全体の3割くらいしか理解できていないのでは?と怖れを抱いていましたが、最後の訳者による解説によって理解度が一気に8割くらいに上がった気がします。おかげさまで腹落ちしてきた感じがするのですが、少し時間を空けてまた最初から一読しようと思っています。単なる理想像としての永遠平和ではなく、リアリズムの視点からも永遠平和がなしうることを説いた本として、とても興味深く読みました。
    以下、備忘録としてカントの述べている永遠平和のための条項です。

    <国家間の永遠平和のための予備条項>
    第1条項:将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない。
    第2条項:独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できることがあってはならない。
    第3条項:常備軍は、時とともに全廃されなければならない。
    第4条項:国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。
    第5条項:いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力を持って干渉してはならない。
    第6条項:いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。

    <国家間の永遠平和のための確定条項>
    第1確定条項:各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。
    第2確定条項:国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。
    第3確定条項:世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。

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    2023年04月30日
  • 永遠平和のために

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    ・カントの永遠平和論。国家間の連合による世界平和構想。
    ・カントは、社交的だったという人物評があるが、カントの平和論もさもありなんという感を覚えた。
    ・自分は、人と仲良くするのが苦手なので、カントの議論のようにうまくいくのかと思った。

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    2022年12月03日
  • 永遠平和のために

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    カントの実践哲学を現実の政治に当てはめて考えるとどのようなことを論じうるかを、カント自身が示した名著。

    カント自身が本書のタイトルを「風刺的」と呼んでいることに象徴されるように、永遠平和など実現不可能な絵空事と見なされがちである。
    カントはただ理想を語っているのではなく、人間の本性を「利己的」とし、法的状態が構築される以前の自然状態を「戦争状態」とした上で、地に足の着いた議論を展開している。

    人間が利己的で、各国家が言語と宗教によって互いに隔離されているということは一見戦争の種であるように思われるが、カントはむしろ、そのような現実があってこそ、平和は構築可能だとする。人間の利己性は社会契約による共和的国家の樹立を促し、言語と宗教による隔離は、国家の規模を大きくなりすぎないように役立ったと。目からウロコであった。

    「付録」では、政治と道徳の対立、すなわち利益と正義の対立について語られており、「前者が後者に従属すべし」というカントのリベラルな立場が簡潔に表明される。

    薄いけど中身の濃い、素晴らしい本だった。

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    2016年10月04日
  • 永遠平和のために

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    第二章がかなり衝撃的。「自然状態は、むしろ戦争状態」「平和状態は、創設されなければならない」。おそらく「永遠平和」の理念、思想が、これらの言葉に凝縮されている。まるで第一次世界大戦と国際連盟創設を予言していたかのように。

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    2016年01月28日
  • 永遠平和のために

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    永遠平和のためには無味乾燥な法律だけでなく、道徳的な哲学者の意見も政治に取り入れられるべきというカントの願いが込められている内容。哲学や道徳に対する重要性を改めて認識、確認することができました。

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    2015年03月19日
  • 永遠平和のために

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    1795年に公刊されたカントの小著。おそらくカントの政治論では最もよく知られている著作であり、国家連合体制の提案など今日の国際関係構想の源泉ともなる提案が多々含まれている。バーゼル講和条約を諷刺するかのように、予備条項、確定条項、秘密条項、補説という構成をとる。各々の小論のなかで、これまでカントが展開してきた道徳論に基づく義務としての平和達成を、目的論に基づく平和達成の予言によって客観的実在性を補完するという全体構成をとっている。一国での共和制実現、国家間での国際法の遵守、交際権としての世界市民法など、18世紀末に書かれたとはいえいまだに政治的に課題とされうるような提案を余すところ無く展開している。このカントの構想をいかにして達成するかということに頭を悩ませている間は、政治が道徳に屈服せねばならないことを否定することはできないだろう。

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    2013年01月24日
  • 永遠平和のために

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    カントの平和論が「ひとりひとりの心を変えれば世界は変わる」にとどまらない単なる理想論、単なる理念的なものではないことが分かる。

    「一緒に生活する人間の間の平和状態は、なんら自然状態ではない。自然状態はむしろ戦争状態である。」
    と現実を受け入れ認めつつ
    「それゆえ、平和状態は創設されなければならない」
    と、その現実を国家間において、具体的に様々な条項を提案することで永遠平和を実現しようとしているのである。

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    2012年10月24日
  • 倫理学入門

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    放送大学のテキストとして執筆されたということで、非常にまとまりのある、読みやすい書籍である。「人間とは何か」の議論は、「人間の本性」と「人間らしさ」とに分けて考察し、倫理学が問題にするのは後者であると論じる。そこから、自然主義、歴史主義、実存主義について概説し、最終的には人間を「人と人との間」として捉えたうえで、全ての人間に対する尊厳から導かれる「人類倫理」を主張する。書名の通り、倫理学の入門書として優れていると考える。

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    2024年03月25日
  • 永遠平和のために

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    カントの政治哲学(?)、国際法のありかた、政治と道徳(倫理)のあり方などが書かれている。

    難しいけど、完全にわからないわけではない。

    現在にも十分通じる部分が多くあるように感じた。

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    2022年04月18日
  • 永遠平和のために

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    イマヌエルカント 永遠平和のために

    永遠平和のための9条項(予備条項6と確定条項3)を論じた本。一つの世界共和国を作るというより、それぞれの国家の独立を維持しながら、平和連合体制を作るイメージ

    ソンタグの「世界平和を信じる人間などいない」という諦めの論調より、カントの「世界平和のために9条項に着手せよ」というメッセージの方が 読む価値がある。 

    永遠平和は人間の利己的傾向から自然に導かれるとする第一補説を入れたあたりが、永遠平和が空想でなく実現可能であることを証明したいカントの哲学者としてのプライドを感じる

    9条項の中で最もハードルが高そうなのは「常備軍の全廃〜自衛軍は認めるが、段階的に常備軍はなくせ」という条項。カントは「平和とは、一切の敵意が終わることであり、軍事力による均衡は 平和につながらない」と考えていることがわかる


    6つの予備条項
    1.平和条約は将来戦争の種を残さない
    2.国家は 他の国家に取得されない
    3.常備軍の全廃
    4.戦時国債は発行しない
    5.暴力により他の国家に干渉しない
    6.戦争の最中においても卑劣な行為はしない

    3つの確定条項
    1.共和的な市民体制
    2.諸国家の連合制度に基礎を置いた国際法
    3.友好をもたらす世界市民法〜外国人が入っても敵意を持たれない

    共和的体制
    *自由と平等の権利が確保された国民が、共同の立法に従っている
    *代表制を採用し、国家の立法権と執行権が分離している
    *共和制の下では戦争をするには国民の賛同が必要〜戦争という割に合わない賭け事を国民は求めない






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    2022年03月15日
  • 永遠平和のために

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    永遠平和のための6つ条件:(第1章)予備条項
    殲滅戦に突入するのを防ぎ、永遠平和の展望を開くための条項

    1. 将来戦争の種が保留された平和条約は平和条約とみなされない
    2. 独立国家の相互不可侵性
    3. 常備軍の撤廃
    4. 戦争国債の禁止
    5. 他国への不干渉
    6. 国家間における信頼を損ないうる行為の禁止

    3の常備軍の撤廃は最も有名な条文。常備軍の存在が先制攻撃の原因となり、かつ国家が人を殺したり、殺されたりするために人を雇うのは、人間性の権利に反する。後者はカントの定言命法からも帰結する条項。ただし現在のスイスの国民皆兵のような自衛措置は認められる。

    予備条項を実現するための3つの条件:(第2章)確定条項
    永遠平和を実現するための具体的な条件

    1. 人間の法に完全に適合している唯一の体制は共和的体制
    2. 国際法の理念は諸国家は分離を前提とし、連合体制を基礎とする
    3. 世界市民権では普遍的な友好権が確立する

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    2021年10月02日
  • 永遠平和のために

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     先日防衛政策に関する本を読んだ際に引用されていたため購入した。NHKの「100分de名著」でも2016年に紹介されていたそうで、副読本として同出版社のテキストも参考にした。岩波青を自分一人で噛砕く気力が無いのが情けないが、以下の感想は多分に同副読本の解釈に依るものが大きい(副読本に引っ張られてしまうなら、一度前知識なしで読んだ方が良かったかもしれないな)。

     平和主義と聞くと、どうしても理想主義的な印象を纏っているように見える。例えば核の廃絶を唱えれば、必ずと言ってよいほど核により世界大戦が起こっていないとする、パクス・アトミカ(核による平和)が反論として帰ってくる(妥当性は私には分からないが)。
     しかし、カントの説く「永遠平和」への道筋は、現実が性悪説を根底に置いた『リヴァイアサン』的な社会を前提に置いている。そして、そこから「善い人になりなさい」などと啓蒙的な主張をすることなく、人間の利己的な側面をうまく往なすことで「永遠平和」を樹立するという手段を採っている。

     今まで、例えば国防に関する言説について、現実主義⇔平和主義という二律背反的な考えを持っていた。しかし、本書を通じて現実的平和主義とでも言えるような、単なる折衷案ではない真の平和を希求するものの考え方があることを知ることができた。「あちらを立てればこちらが立たぬ」と悩むことは、平和に限らず非常に多い。そんなときに、本書のような考え方を応用できたならば、問題解決の糸口が見えてくるのかなと思った。

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    2019年04月09日
  • 永遠平和のために

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    "イマヌエル・カントさんが1796年に出版した本。
    第一章 国家間の永遠平和のための予備条項を含む
    第一条 将来の戦争をひそかに保留して締結された平和条約
    第二条 独立している国家も、継承、交換、買収または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない
    第三条 常備軍は、時と共に全廃されなければならない
    第四条 国家の対外紛争に関しては、いかなる国債も発行してはならない
    第五条 いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない
    第六条 いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない

    第二章 国家間の永遠平和のための確定条項を含む
    第一確定条項 各国家における市民的体制は、共和制でなければならない
    第二確定条項 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎をおくべきである
    第三確定条項 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない"

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    2018年10月17日
  • 永遠平和のために

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    集英社版で池内紀訳と比較してみた.原文を見ていないが,見ても上手く読めないが,宇都宮さんはある程度原文に忠実に訳しているのだろう.ただカントはユーモラスな人で難しいことをやさしく記述できる素養を持っていたはずだ.その点からすると,宇都宮訳はやや読みにくかった.

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    2018年07月25日
  • 永遠平和のために

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    どうもカントはお堅いイメージがまとわりついて離れないが、一哲学者として、かなりこの平和というものに思うところがあったに違いない。自身の築き上げてきた学問を土台にして緻密に、そして熱情をもって書き上げていると感じた。
    真の平和とは何か。平和のために争う、その皮肉に対して、彼は命ずる。そんなものは平和ではない、汝の普遍的な格率に従え。そのための法だ。
    道徳とは、平和とは、法律が与えるものではない。よく巷では、憲法改正だとか、なんだとかでデモをしているが非常にばからしい。そんなものが平和を守っているのではない。戦争したくないからしないだけなのだ。それは憲法でも法律でもなんでもなく、ひとりの人間の気持ちなのである。カントはこれを格率と呼んでいる。法律とは、そのような格率から生まれたものであるから、義務なのである。誰かが与えるのではなく、したくないことを無理にするのは不正であるから、してはならない、そういうものなのだ。したがって、義務とはおのずから生じるものであって、外から与えられるものでは決してないのだ。
    では、平和というものはどうすれば実現するのか。カントに言わせてみれば、みなが平和を自身の格率として価値あるものとみなせばいい。それだけの話である。でも、現状、そういうばかりではないから、互いに公表し、相互に監視し合う体制が必要なのだ。それが国際連合である。今の国際連合とはまったく違う。こうした連合体制は、国家としてまとまりをもったものを前提としている。それが共和制であると、カントは言う。この共和制は、民主制や僭主制とは異なる。どういうわけか、プラトンの哲人政治とも異なると言っている。この点、カントの弱いところだと思われる。代議制を是認しているようにもとらえられてしまうからだ。カントにとって共和制とは、すべての人間が、もうすでに、普遍的な格率をもってその義務に従っていることを前提にしているのである。だから、代表者が無理に哲人でなくても問題などないのだ。プラトンに異を唱えているというより、プラトンのような想定をする必要がない状態についての国家を述べているのだ。アプリオリに法的状態にある国家があるとするなら、連合形態や述べてきた条項が望ましい、そういう話なのだ。
    では、そういう法的状態というのは、いったいなんなのか。カントは付録で自然状態と道徳・政治について述べている。確かに人間は争わずにはいられない。けれど、争いを嫌悪し、それを裁こうと法律というものを定めるのもまた、人間の自然状態でもある。では、なぜそんな自然状態が政治や道徳と結びつかないのか。それは、そもそもそういう結びつかない政治や道徳というのがおかしいからだ。人間に義務が生じているとするなら、おのずと道徳と政治は分かたれないはずである。法に従うということは、外部から与えられた決まりを守ることではない。おのずと自分の中から生じてきたものに従うまでのことだ。だから、自分のしたくないことをするということは、それこそ不自然であって、道徳的ではない。だから、公表しても問題ないはずなのである。隠すということは、それ自体に後ろめたいなにがしかがあるからだということになるのである。
    哲学をする者にとって、平和とはかくも当たり前の話なのである。だからこそ、自由に哲学者がものを言えないといけない。哲学者のいうことが浮世離れしている、夢想の話をしているのではない。それを浮世離れしていると退けてしまう事の方が問題なのだ。彼らは現実をどうするかについて興味がない。現実というものが一体何なのか、そちらに興味がある。そもそものスタート地点が違うのだ。自分の従う現実というものに挑むからこそ、その現実を超えることができ、平和の意味が変わる。
    平和だ戦争だ言う前に、そう言っている自分の胸に手を当てて同じことを問うべきだ。

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    2016年08月10日
  • 永遠平和のために

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    「哲学者が政治について何かを語ってもそんなものは机上の空論であり何をも意味しない」と言う政治家がいるが、そう思うのであれば、私が述べることにとやっかく言わないで欲しいという序文に惚れた。確かに「永遠平和のために」が書かれた当時、その意見が採用され直接的な影響があったわけではない。しかし、第二次世界大戦後、理念的には永遠平和を目指してヨーロッパ連合が設立されたことを考えれば、この書物が少なからず影響したのであろう。思想、あるいは政治哲学の存在意義を実感させられる。

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    2012年08月16日
  • 永遠平和のために

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    抽象的すぎてガチでよくわかんなかったけど、文章を読んでて苦しみがない読みやすさ。なんだこれは。

    解説読んでなんとなくわかった。
    自然(全ての素質)と永遠平和実現(人間の道徳的完成)の話。
    商業や国家(権力)のせいで争いが起こる。政治は国家権力の増大を目的として、そのためには不正な手段を用いても構わない(目的は手段を正当化する)と思っており、政治家のせいで永遠平和が空想となる

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    2026年06月07日