松村潔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
占星術を自分でもやりたい人のための入門書。
数日前に鑑定をお願いした占い師さんが、手相とホロスコープを用いられていたのがきっかけで購入しました(ちなみに、その占い結果自体はあまりピンと来なかった^^;だから自分でやってみようとなったんだけれど)。
占星術の大まかな法則と、読み解く方向性が載っているので、非常に分かりやすいです。星の持つ抽象的な意味を、どう解釈していくかが勉強の肝なのかなあ。
初心者にも飲み込みやすく、「もっともっと!」って興味をかき立てられる本でした。午前中にこの本買って、1冊ざっと読み終わった夕方には「専門書買うか」とまた本屋寄ったからね。笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは、ものすごく身につまされた。
周囲を見下し、孤高を保つ夫・サミュエル。
過剰な自意識。自分はこんなところにいるはずではない。
頑なに自分を守り、他人を排除する。
内心は不平・不満・怒りに満ちている。
これは学生時代の私か?
しかも私は、そのプライドの高さから、そんな自分すらも他人から隠していた。
自分の不平・不満・怒りは日記の中にだけ。
いや、年齢と共に頑なに自分の中に閉じこもっていく姿は、私の母のようにも思える。
感情が表面にあらわれることはなく、他者への興味・共感を失い、家族の心配に心を向けることはない。
いや、いや。やっぱりこれは夫婦の問題。
知らず知らずに変わっていくのは -
Posted by ブクログ
泣かされる本には本当に困る。ガツンと音が出そうなくらいの痛みが、読後の充実感に変わって心の中に広がるとき、人間としての弱さを突かれたような驚きによって感動が一気に沸騰してくるようなケースだ。
時にそれは最後の一行であったり、最後の一シーンであったりする。この本に関して言えば最後の一ページだ。このページが心を銃撃する火薬量は生半可なものではなかった。
いつもながらの回想シーンの叙述と現在の状況とを交互に繰り出して、事件の全体像を抉り出す、丹念に仕上げられた木工細工のような誠実な仕事ぶりはクックそのものである。しかしこれまでと違うのは、現在の状況が裁判の初日の冒頭陳述に始まり、十日後の結 -
Posted by ブクログ
題名の通りの内容を期待して手に取る。
エーテルとアストラル、シータ波、夢、レイキ、宇宙、マヤ暦、・・・。気になるけどどうにもよくわからない、それぞれ関係があるのかないのかもよくわからない、何より精神世界のことなのかそうでないのかすらよくわからない。
そんな自分にぴったりの題名。これ一冊である程度の骨格がわかればなあ、というワガママな期待を胸に、ワクワクしながらページを繰る。
著者の本を手にするのは初めて。最初はすこし緊張する。ついていけるかな・・・。
不安は杞憂に終わる。小難しい言葉を振り回すことは決してしない。自分のようなビギナーを歓迎してくれていることが、ひしひしと伝わる。ほっと安 -
購入済み
興味深し
筆者の体験は私からすると深淵で測り知れないが、なんとなくところどころわたしの心に響くものがある。私の精神世界の探索にヒントはないかと読みすすめています。
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ネタバレ新作が出ると読まずにいられない作家のひとり。
本音を言えば『ローラ・フェイとの最後の会話』あたりから作風が変わって来たように思える。これまでの自分の本棚とレビューを読み返しても「ついつい読むのだけれど、前の方がよかった」とぼやいている。
過去の何があったのか、読者はよくわからないまま、でも重大なことがあったのだろうな…と思わせつつひっぱってくるといういつもの手法ではなく、裁判劇である。裁判ゆえに過去なにがあったか、微に入り際に渡りほじくり返され衆人の目にさらされる。
そして読者は、主人公の「わたし」という人物を、本人はどう思っているか、他人はどう思っているかも知っていく。
物語の運びは、少々平 -
Posted by ブクログ
好きな作家というわけではないのに、なぜか必ず読んでしまうクック。我ながら不思議だが、文句言いつつ手が伸びる。今回もそうだった。
出だしは、またこれか~という思わせぶりな独白が続く。なんでいつも読んじゃうかなあ自分、と思いつつ、事の真相は何なのかという興味に引っ張られて読んでいくうちに、いつのまにか夢中になっていた。やっぱり読ませるなあ。人の気持ちのひきつけ方を知っているという感じ。
ただ、読み終わっても釈然としないところは残る。ヒロインの心情が結局よくわからない。あまりにも芝居がかってるんじゃなかろうか。珍しく「いい話」にしちゃったラストも、うーん、どうなんだろう。ブツブツ言いつつ、きっと