山崎まゆみのレビュー一覧
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著者の本は2冊目。『宿帳が語る昭和100年 温泉で素顔を見せたあの人』を読んだのが去年の夏。
今年(2025)は、戦後80年ということで、本書を終戦の日(8/15)に読めてよかった。
新潟に3年弱暮らしたことがあり、長岡や片貝の大玉花火のことはよく知っている。新潟市内や、阿賀野川河畔で上がる花火も負けず盛大だった。
本書は、長岡の花火師嘉瀬誠次の半生を追いつつ、彼の産み出す花火と、先の大戦、そして戦没者に思いを馳せる好著となっている。
シベリア抑留、ハバロフスクでの「白菊」打ち上げのエピソードなど、自分が過ごした90年代の極東ロシアの思い出とも重なり感慨深い。
長岡という土地が -
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Posted by ブクログ
ネタバレ身軽に。着替え、タオルのほかに、紙で広げられる地図と文庫本2冊。
20室程度の小さな旅館。日本秘湯を守る会、の宿などを選ぶ。
ハッカ油、アロマオイルを持ち歩く。ハッカ油は酔い止めになる。柑橘系のアロマオイルは元気づけにに、ラベンダーは安眠したいとき、ミント、レモングラスは虫よけにもなる。
エコバッグを持っていく。朝市で野菜を買い込んで、キャリーバッグにしまう。
風呂敷を持っていく。ストール代わりや冷房よけに。
深夜の入浴。
はじめての一人温泉は、伊香保温泉洋風旅館ぴのん、松本楼、福島県土湯温泉YUMORI、山水荘
一人温泉には本が似合う。
湯上り後夕食前、夕食後寝る前、朝湯の後、など。 -
Posted by ブクログ
面白かった。
昭和を彩る、多士済々の著名人が、オフの場で垣間見せる様子は、ファンならずとも興味深い。その一方で、オフでも素顔を見せなかった美空ひばりの存在なども際立つ。
また、どの温泉宿も、訪れてみたいという気にさせる。
ただ、このあとがきは、「?」となった。
「本書のテーマは「昭和」という時代を温泉地や宿という場所から描くことだ。
なぜなら、湯宿は時代を顕著に表す場所だから。」
時代を顕著に表す場所なのか? いや、むしろ不変の存在感、悠久の自然の一部といっていい場所ではなかろうか? そんな場所だから、表の顔を売りにしたスターたちが、社会的立場やガードを下して、素のままの自分