菅野隆宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金銭欲の強い高校生・刻斗が、ひょんなことから経済史を司どる少女・ユノとともに、チューリップバブルに沸き立つ17世紀のオランダに迷い込む。そこから、第一次大戦後のドイツのハイパーインフレ、1929年アメリカのウォール街の大暴落、学生時代のバフェットとの出会い、日本のバブル経済....と、経済史の主な出来事ともいえる時代を渡る。痛い思いをしても人は忘れてしまう。お金持ちになる方法として大切なルールは、「絶対に損をしないこと」「それを忘れないこと」の2つしかないのに。
根本的なスタンスみたいなところを釘刺して注意を促すような、それが難しく構えずラノベのように軽く読めるような文面だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオランダのチューリップバブル
ドイツのハイパーインフレ
ウォール街の株大暴落
日本のバブル崩壊
サブプライムローンの破綻
それらのストーリーと対比してバフェットの投資哲学がちょこっとだけ出てくる。
これによって投機と投資の違いを暗に伝えてくれる。
いつの時代も、ありもしない価値を信じ続ける人達によって盲信的に、物や株の価格があがっていく。
しかし、人は創造されていない価値を消費することはできない。
ちょっと考えれば土地や物の値段が上がり続けることなんてないと分かるのに。
実態がないのに、その物の未来の価値を取引することによってこれらは引き起こされた。
そして、印象的だった言葉が、
「金融の記