新庄哲夫のレビュー一覧

  • リンドバーグ第二次大戦日記 上

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    本書は、かのチャールズ・リンドバーグが、1938年頃から1945年頃の第二次大戦の時期、中断していた時期も挟むものの克明に綴っていた日記を編集したもので、1970年に公刊されたというモノの翻訳だ。御本人や家族や交流の在った人達の活動や、社会を見詰めて考えたことや、見聞を通して考えたことが克明に綴られている。ここで示されるリンドバーグの考え、或いは問題提起は、綴られていたような頃から70年余り、公刊されてから40年以上、もう直ぐ半世紀というような“今”になって読んでみても色褪せない。それどころか、「彼の問題提起」の中には“今”こそ真面目に考えた方が善いかもしれない内容さえ含まれるようにさえ思える

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    2016年09月22日
  • リンドバーグ第二次大戦日記 下

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    太平洋の戦場に関して、リンドバーグは「“技術員”、“観測員”という資格で、現場では将校(士官)として処遇」ということで身を置いていた。“軍人”に対して“民間人”である。それ故に「冷静な観察者」として、戦場の「異様な雰囲気」を静かに見詰め、その見聞を淡々と綴りながらも「本当に善いのか?!」と疑問を呈している…結局、戦争という行為そのものは、戦後に非難されている敗れた側ばかりではなく、関わった全ての陣営に在って「人間の尊厳を貶めるような」結果をもたらしてしまっていたことを忘れるべきではないとしている…

    人の可能性を拓く航空界の発展や科学技術の振興に心を砕き、夢を求めたリンドバーグ…他方で科学技術

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    2016年09月22日