作品一覧

  • リンドバーグ第二次大戦日記 上
    5.0
    1~2巻985円 (税込)
    「われわれは確かに軍事的な意味での勝利を得た。しかしもっと広い意味から考えれば、われわれは戦争に敗北したように思われてならぬ」 大西洋無着陸単独横断飛行や人工心臓装置の開発など、数々の偉業を為した英雄リンドバーグ。 唯一残した日記は、第二次大戦という西欧文明崩壊の証言だった。 断固として訴えた米国の参戦反対、ルーズベルト大統領との確執、航空事業界の国際的な内幕―― 戦後25年を経て公開された、衝撃の記録。 (目次) まえがき――刊行者のことば 大戦前夜――ヨーロッパで  第一章 大英帝国、老いたり―― 一九三八年   スターリンの空軍を見る/ヒトラーは強気だ/西部戦線、異常あり/ナチスがくれた最高勲章/独仏密約を策す  第二章 戦争か平和か 帰国―― 一九三九年   早くもスパイ説/指導者が正気を失えば/運命は狂人の手に/油断ならぬ大統領/いかに生きるべきか/ヒトラーが仕掛けてきた/「参戦反対」に踏み切る/大統領候補にどうか/上手な喧嘩の仕方  第三章 ロンドン炎上 米国で―― 一九四〇年   戦機うかがう大統領/やつを「抹殺」せよ/参戦反対の旗を/三選は参戦だ! 大戦前夜――米本国で  第四章 ファシスト呼ばわりされて―― 一九四一年   逆風にもめげず 主要登場人物

ユーザーレビュー

  • リンドバーグ第二次大戦日記 上

    Posted by ブクログ

    本書は、かのチャールズ・リンドバーグが、1938年頃から1945年頃の第二次大戦の時期、中断していた時期も挟むものの克明に綴っていた日記を編集したもので、1970年に公刊されたというモノの翻訳だ。御本人や家族や交流の在った人達の活動や、社会を見詰めて考えたことや、見聞を通して考えたことが克明に綴られている。ここで示されるリンドバーグの考え、或いは問題提起は、綴られていたような頃から70年余り、公刊されてから40年以上、もう直ぐ半世紀というような“今”になって読んでみても色褪せない。それどころか、「彼の問題提起」の中には“今”こそ真面目に考えた方が善いかもしれない内容さえ含まれるようにさえ思える

    0
    2016年09月22日
  • リンドバーグ第二次大戦日記 下

    Posted by ブクログ

    太平洋の戦場に関して、リンドバーグは「“技術員”、“観測員”という資格で、現場では将校(士官)として処遇」ということで身を置いていた。“軍人”に対して“民間人”である。それ故に「冷静な観察者」として、戦場の「異様な雰囲気」を静かに見詰め、その見聞を淡々と綴りながらも「本当に善いのか?!」と疑問を呈している…結局、戦争という行為そのものは、戦後に非難されている敗れた側ばかりではなく、関わった全ての陣営に在って「人間の尊厳を貶めるような」結果をもたらしてしまっていたことを忘れるべきではないとしている…

    人の可能性を拓く航空界の発展や科学技術の振興に心を砕き、夢を求めたリンドバーグ…他方で科学技術

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    2016年09月22日

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