戸塚七郎のレビュー一覧
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雑多な言葉が溢れる現代にこそ読むべきギリシャの古典的名著。
言葉を扱うには技術力を要する。それが政治家、言論家、文筆家など、言語を自らのプレイグラウンドとしておく者なら習熟しておくべき基本的テクニックが記されている。
ネットを通じて誰でも自分の言説を広められる今にこそ、アリストテレスの言葉に注意を向...続きを読むPosted by ブクログ -
[要約]
本書は、アリストテレス(前384-前322)による成功する弁論術の方法論を著したものである。
アリストテレスは、弁論術を「どんな場合でもそのそれぞれについて可能な説得の方法を見つけ出す能力」と定義し、「その成功の要因をつぶさに観察し方法化することで、<技術>にすることができる」と論じた。...続きを読むPosted by ブクログ -
アリストテレスは、弁論術を「どんな場合でもそのそれぞれについて可能な説得の方法を見つけ出す能力」と定義しており、本書では聴き手を如何にして説得するかを体系立てて解説された書籍である。本書は、説得の三種(3手段)とされる①人柄にかかっている説得、②聴き手の心が或る状態に置かれてること(感情)によるもの...続きを読むPosted by ブクログ
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正直、1巻の前半以降は、ちとだれてしまった。
古典であり、堅苦しい感じかと思っていたが、1700年も前に弁論についての骨格が出来上がっていて、今もそれほど変わらないなんて!という気付きを得られた。
読んでいて面白かったのは、議員って以下のようなことを話す必要があるというベースがあったということ。今...続きを読むPosted by ブクログ -
武田の武器としての哲学の推薦本である。他の哲学書に比べると訳が平易でわかりやすい。ありとあらゆることが書かれており、いわゆる米国流のコミュニケーションであり、日本のコミュニケーション術の本である。Posted by ブクログ
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弁論術を否定するのではなく技術として捉え、体系的にまとめられた古典。
プラトンが否定した弁論術とアリストテレスが展開する弁論術とは一致しない。
説得を主眼におき、「人の心」が詳細に類型化されている。
富や血統といった気質的なもの、
怒りや穏やかさ、妬みといった感情。
そしてその心を動かすためのテク...続きを読むPosted by ブクログ -
世界的な古典的必読書にもかからず未読だったため読んでみた。
2500年前の本なので読み難さはある。論述内容が現代では独断的で陳腐化しているものもある。しかし「弁論術」という観点から言葉や行動を一つひとつ定義し分類し推敲し結論付する一連の作業は西洋学問の基礎となったことが読みながら感じ取れる。「客観...続きを読むPosted by ブクログ -
情報量が多い。
ただ有益な情報は多い。
政治家や営業職など、人を説得する職の人は時間をかけて理解する価値があると感じる。
以下、ためになったポイント。
感情は問題の解決になんら関係が無い。
弁論術の仕事は説得を成し遂げることではなく、それぞれの問題にふさわしい説得(証拠立て)方法を見つけ出すこ...続きを読むPosted by ブクログ -
とても読むのに苦労しました。。。
弁論術が人生の成功の鍵を握っていたギリシャ時代に書かれたノウハウ本ですが、弁論術は、現代においても、とても必要なスキルだと思いました。
ただ、今の私には難し過ぎました(汗)
ぜひぜひチャレンジして、読んでみてください。Posted by ブクログ -
アリストテレース先生らしい文体で、全体的に単調なのだけれど、ところどころ刺戟的なところもあり、なんだかんだで結構楽しめた。
第三巻は言語学徒にとっても示唆に富んだものじゃないかと思う。Posted by ブクログ -
喜劇の虐殺
弁論の手口についてバラしちゃった本。
長い上に特に面白くもないので、アリストテレースが喜劇嫌いだったことが分かり、その影響でギリシャ喜劇が下らなくなり、煽りを受けたローマ人が心の病に陥ったことが分かればOK。Posted by ブクログ -
古典というか、ちょい難しかった。何度か読み直さないと理解できない。しかし、また読もうとは思う気にもなれない内容と難しさである。弁論であるべき大事なことを説いているのは確かのようだが。Posted by ブクログ
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弁論術の立役者古代ギリシャ哲学者のプラトンによる書
門問い形式で、相手の内を明らかにする手法
2000年のときを超え、現代にも通ずる良書
一度は読んでみる価値があると思いますPosted by ブクログ