黒岩涙香のレビュー一覧

  • 黒岩涙香集 ――明治探偵冒険小説集1

    Posted by ブクログ

    『幽霊塔』が読んでみたくて手に取った。

    全体的に明治の探偵小説といった感じで面白かったが、一つだけひっかかったのが地名人名だ。登場人物はみな日本名なのだが、舞台がイギリスだったり主人公がイギリスの名家の人間であるということになっていたりする。
    これは元々がアメリカの作家アリス・マリエル・ウィリアムソンの小説『灰色の女』を翻案したものだかららしい。
    横文字名が浸透していなかった明治期には読者に分かりやすいように名前だけ日本人名に変えることがあるという話は聞いたことがあったので納得はした。
    一方、上記のように本当に名前だけしか変えていないので、原案のイギリス要素が垣間見えるたびに「もうちょっとが

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    2026年08月29日
  • 黒岩涙香集 ――明治探偵冒険小説集1

    Posted by ブクログ

    明治探偵冒険小説。

    【幽霊塔】
    英国貴族の丸部道九郎は、叔父(跡継ぎ養父)の丸部朝夫の命により、倫敦から離れた田舎町の時計塔屋敷を買い取る。
    丸部一族は、英国王ランカスター家に繋がる血筋だが、最後の国王顕理(へんりい)六世の代に、当時の丸部主人が何やら大いなる秘密を隠すためにこの時計塔を建てたらしい。
    この「幽霊塔」には曰くがある。当時の丸部主人は自ら秘密を隠すために作った迷路から出られず死んだ。その後一族の本流が絶え、この塔は当時の使用人のお紺婆さんが買い取った。だが8年前、そのお紺が殺された。逮捕されたのは、お紺の養女の輪田夏子という女中。夏子は無罪を訴えていたが4年前に刑務所で病死した

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    2023年08月05日