辺真一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他の方の書評を読むと、賛否がハッキリと分かれている。
個人的には本書の内容は好意的。
まずは私自身が色眼鏡で韓国・北朝鮮を見ていたということ。
印象やある角度の情報だけで物事を判断することは、本当に危険だということ。
そのことに本書が気付かせてくれた。
つまり、我々一般の日本国民が、そもそもの情報を正しく持っていないのだ。
北朝鮮・韓国とは、そもそもどういう国なのか。
双方の国家のトップは何を考えているのか。
今数字で見える部分ではどういう状況なのか。
つまりファクトは何なのかということだ。
「印象操作だ」「プロパガンダだ」と批判する書評も多かった。
しかし私個人のことで言えば、「そもそも本書に書かれている情報を知らなかった」ということなのだ。
外交とは、単純な一断面だけでは決して語れない。
様々な断面(情報)を見て、総合的に判断し、結論を出していく。
その結論についても、良い・悪いなんて単純に言える話ではない。
総じて言えば「日本の国益につながる」という前提だ。
損になる条件を呑むことはあり得ない。
しかし「損して得取れ」という理屈は当然にある訳で、時間軸をどうやって読み解くかは非常に重要なポイント。
その際に大事な判断基準は、日本の「将来ビジョン」なのではないだろうか。
筆者はこれが無いと言っている。それは私も賛成だ。
内容は別として、昭和の時代は戦争からの復興。先進国に追い着き追い越せがスローガンだった。
単純ではあったが、それが日本の将来ビジョンだったのだろう。
これが達成された後に日本は迷走していると言ってもいい。
誰もこの「日本将来ビジョン」について、国民を一致団結させてこれなかったのだ。
日本は世界の中でどういう国になっていたいのか。
「今すでに日本とはこういうもの」という固定観念を捨てて、「我々は今後どうすべきか」という大目標を掲げるべきではないのか。
日本が「クールジャパン」と海外に向けて発信しているものが「まったく海外からはそう受け取められていない」という笑い話もあるくらいだ。
アニメを日本の代表として堂々と輸出することもよいが、本当にそれでよいのだろうか。
日本をよく知る外国人からは「日本にはもっと素晴らしいものがあるのに、それよりもアニメが優先される理由が分からない」ということも聞く。
アニメーションは海外では子供が見るものとされているので、どうしても日本という国が「幼く」見えてしまうというマイナス面がある。
そういう「どう見られているか」という点で、日本は本当に鈍感だし、井の中の蛙と言っていい。
何のために発信しているかと言えば、日本の国益のためであるはずなのに、幼く甘く見られるという、全く得になっていない状況なのだ。
本書でも「日本は小さな村の小さな平和だけ考えている」と書かれている。
これは本当にその通りで、そんな事でよいのだろうか。
小さな村が平和なら確かによいかもしれないが、外敵がいつ攻め込んでくるかも分からないのに、平和の維持が出来るのだろうか。
本書を読んで、よほど北朝鮮の方が小さな村なのに、小さな村なりの平和の維持の仕方を考えていると思ってしまった。
日本はまだまだ世界で3位の経済大国なのだ。
それにも関わらず、世界の中で日本の存在感は非常に薄い。
日本が発信して、世界を変えるような、世界に影響を与えるようなことがあっただろうか。
やはり「日本将来ビジョン」今こそ大事な気がする。
それがあれば、韓国・北朝鮮ともどう付き合っていくべきか。
見えてくるのような気がするのだ。
韓国文在寅大統領には、南北統一の悲願がある。
中国は一帯一路で世界覇権を握る構想がある。
さてさて日本はどうすべきか?
日本の未来が非常に気になるところだ。
(2021/7/18) -
Posted by ブクログ
辺さんは韓国、北朝鮮、日本をとても客観的に見ていてそれぞれの良い点、悪い点を指摘している。ただ、韓国についてはあまり良い点は書かれていなかった。韓国人は白か黒かをはっきりさせないと気が済まないと言うが、それは自国に都合のよいように嘘をついてでも決着したいように思える。韓国が徹底的に反日で親日派を一掃しようとしているのに反し北朝鮮はそこまでの反日を表していず、日本と北朝鮮が国交を回復することで多くのことが解決すると言っている。それもまた困難な問題だとは思う。在日朝鮮人は難しい立場にあることは理解できる。今日本で行われている朝鮮人へのヘイトスピーチはやめてほしいと思う。日本人としての寛容さと誇りを保ちたい。
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顔は似ていても思考や行動は違う
韓国人の考え方がよくわかる。
日本人の感覚で韓国人の行動を見てしまうと間違いであることがわかる。
ぜひ韓国語版を出版して、韓国人に読んでもらいたいと思うが、たぶんこの本を読んでみて予想できることであるが、著者は客観的に書いているが、韓国人はこの本を「嫌韓本」に分類してしまうのではないだろうか。
韓国に都合の悪い本を書くと、起訴されたり、発行禁止になる国だから、この本も発行禁止になり、呉善花氏のように著者も入国禁止になるかもしれない。
日本の対応の悪さも書かれている。日本の政治家にも読んでもらいたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ酷いタイトルだが、著者は歴代大統領の功罪とその後を書いたことで、大統領制の効率を再認識できたと述べている。公平を期した書き方で読みやすく、独立後の韓国の歴史をざっくりおさらいできた。
1960年頃韓国は北朝鮮より弱く、貧しかった。金大中の民主化・開放政策まで南と北はそっくりの双子の国であった… など今では忘れられているようなことがらもあって、ためになった。
2017年追記
朴槿恵大統領は任期満了を待たず獄中のヒトとなり、報道も「朴容疑者」の呼称となった。ここに至るには民衆の激しいデモがあったのだけど、あまりにも整然とした集団行動で、組織的なものと見えた。そのあたり、報道には出てこないけど。得したのは誰なんでしょうね -
Posted by ブクログ
論点があっちこっちに行って、結局なんなんだ。
日本がうまくヤンなきゃ、それも北を取り込んでというのも判らないでもなく、それが支那を牽制することになるのも判るが、だからって何を認めなきゃいけないんだ。
徴用は強制連行とは違うと言いながらも、それを認めて、人数ではなくちょっとでもあった事が問題とかいう流れも何度読んでも判んなかったし、慰安婦問題を事実として論を展開するのも気になる。
在日の立場を考えろというのはあまり考えたことはなかったが、民族意識の高さとか言われた上に、日本を仮想敵国と言い切る存在は、仮に戦争状態になったらどう扱うんだ。
それでも最後まで読めた本。極めて冷静な感は受けた。 -
Posted by ブクログ
日本との関係、米国との関係の分析が面白い。
日本との関係においては、2002年の首脳会談から「ボタンの掛け違い」があった。
首相会談時、日本側は外交儀礼である晩餐会への出席を拒否し、北朝鮮側が用意した弁当やミネラルウォーターですら手をつけなかった。
一方、クリントン元大統領は拘束されたアメリカ人記者の解放を求め、特使として北朝鮮を訪問。
金総書記と、直接交渉しアメリカ人記者の解放に成功。
その成功の裏には、金日成主席死去時に、当時大統領だったクリントンが敵国ながら弔電を送り敬意を評した。
その時総書記は「敵ながらあっぱれ」と高く評価し、朝米首脳会談の一歩手前まで事態は好転した。
東方礼儀の国の北朝鮮は、なによりもメンツを重んじるのだ。
対する日本は小泉首相が、対話・交渉による進展を計ったが拉致問題による世論の硬直化で、制裁・圧力に拍車がかかった。
公式ルートをはじめ、あらゆる対話のパイプは途絶えてしまった日本の「毅然な外交」により、情勢の好転する兆しは全く見えていない。
日本は、今こそ戦略的にしたたかに外交を駆使し、日朝関係の改善に向けた動きを始める時期に差し掛かっている。